「す、すみませんっ…」
美咲のときと打って変わって冷徹な加奈子だった。
浩司は、加奈子の前に立たされたことで、診察椅子に座る加奈子の目線の高さに対して、ズボン越しに卑猥な勃起ペニスの形を強調する形になった。
「旦那さん、あなたは愛する奥様がレズビアンだったと知って、いま激しく勃起してますね?」
「は、はい…してます…」
「正直に答えなさい。奥様だけでなく、この私にも勃起してますね?」
「…も、もちろんです…」
加奈子の目つきが厳しくなった。
「いいですか?ご主人…私たちレズビアン女性にとって、男性から性的な目で見られたり、勃起されたりすることが、どれだけ私たちの心を傷つける行為なのか、あなたにはわからないんですか?」
「も、申し訳ありませんっ…」浩司は肩身が狭くなり縮こまった。
加奈子が白衣の下のミニスカートの足を組み直すと、太ももの甘い匂いが浩司のペニスをますます固くさせた。
「浩司さん、奥様はやっと本当の自分と向き合うことが出来て、これからレズビアンとして幸せな人生のスタートラインに立てたのですよ?これから奥様は、色々な女性を好きになったり、複数の同性パートナーとセックスの歓びを共有することになります。これは極めて純粋であり、神聖な、美しい愛の行為なのです。それなのにご主人は、奥様のことを単なる性欲の対象としか見ていない…違いますか?」
「す、すみませんっ、その通りです…」
浩司は、身の置き所を失い、ますます縮こまるしかなかった。それなのに浩司の勃起ペニスは、ズボンから亀頭がはみ出しそうなくらいに存在感を増すばかりなのだ。
加奈子はチラと、浩司のズボンの股間が、亀頭のかたちまで透けて見えるほどネトネトに染みを作っているのを見て眉をひそめた。
「それに浩司さん。あなたの勃起も一時的なものに過ぎません。私たちレズビアンの性愛の純粋さや美しさに比べて、あなたのペニスの卑猥な勃起は、単なる変態的な性癖によるものに過ぎないのです。したがって、ご主人が、心から奥様のことを愛し、彼女の幸せのためだけに生きられるようになるまでは、どんなにご主人が奥様に勃起なさっても射精は禁止にします。いいですね?」
「…わ、わかりました…」
浩司は加奈子に圧倒されてそれを受け入れるしかなかった。
こうして浩司にとって、拷問とも言える勃起療法の日々は始まったのだった。
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