あのあと繰り広げられたであろう、美咲と加奈子の愛の盟約を祝う、女だけの官能の性宴を想像すると、待合室にいても浩司は気がおかしくなりそうだった。
ナースたちは今ごろ皆、あのペニスバンドで美しい「男」に変身している頃だろう。「男」たちの中にいる女は美咲ただひとり。ナースたちも口々に美咲の美貌と、女役レズビアンとしての彼女の才能と情熱をほめちぎっていた。それが何を意味するか考えると浩司は、気も狂わんばかりの嫉妬と羨望、敗北感に苛まれるのだ。
いま思えば、あのペニスバンドは、女性器の部分が巧みにくり抜かれており、装着した状態でも女同士の性交は可能に出来ている。
「加奈子先生、私にも交わらせてください…」
美咲と正常位で交わる加奈子の後ろから、婦長がレズビアン・ペニスに右手を添え、加奈子の美しいヒップにぬるりと繋がっていくエロチックな有り様が目に浮かぶ。
「ああっ…」加奈子だけでなく、美咲まで甘いため息を漏らした。婦長の腰の動きが加奈子の身体を通じて、美咲の子宮にまでズンと伝わったからだ。
美咲が、「もっと」とばかり腰をもたげて、二人分の重みをのの字に受け止めた。
「ふ、二人とも、そんなに動いたら駄目っ…」サンドイッチになった加奈子も、対面の美咲に負けないくらい顔を赤くしている。
「加奈子先生、美咲さまとキスなさって…そう、お二人ともすごくお美しいですわ…」
婦長も興奮しながら二人の美しいキス顔を覗き込みつつ、加奈子の引き締まったウエストをつかんで腰のロングペニスを送り込んでいく。
もちろん婦長の尻の動きは、そのまま加奈子が美咲をグリグリと犯す動きになった。
「ああっ、あなた…」
「美咲っ、美咲っ…」
その角度や、のの字を描く腰使いの巧みさ、二人が息を合わせて昇り詰めそうになると、ヌプルンッ…、わざと引き抜いて加奈子たちを残念がらせる技巧は、レズビアンとして経験豊富な婦長ならではのものだった。
「んんっ、んんんっ…!」
絶頂手前の快美感をさまよいつつ、愛の夢幻のなかでキスを交わす加奈子と美咲の美しい横顔が目に浮かぶ。
「も、もう我慢できないっ…!」
さっきまでその愛の光景を、顔を真っ赤にさせて見守っていたナミとリサも、その場に抱き合ってキスし合ったまま崩れ落ち、お互いに犯し合っているに違いない。
「んふっ、んふうっ…!」若い二人は、舌をきつく吸い合ったまま、お互いの肉体に夢中になっている筈だ。
正常位、後背位、対面座位…愛の部屋のあちこちで美しく愛し合うナースたち。彼女たちの放つ甘い愛のフェロモンが、ますます彼女たちの性的官能を刺激したことだろう。
そんな美しいレズビアンたちの輪の中でも、中心に花咲く美咲と加奈子の愛は、ひときわ美しく光り輝いていたに違いあるまい。
妄想のなか、愛の部屋での美しい営みを、痴漢のように覗き見ていた浩司は、美咲と加奈子が同時にプシューーッと噴いた愛のしぶきを、自分の目や鼻に熱く浴びせられたた気がした。
(ど、どうにかなりそうだ…!)
現実に戻った浩司は、のぼせた頭を冷やすため、待合室の洗面台で顔を洗った。
「ふう」と、ひと息ついてから、改めてクリニックの待合室を見渡してみた。
待合室の内装は、上品で女性的な淡いピンクで統一されており、アロマのたかれるなか、落ち着いた雰囲気のクラッシックが流れていた。
見ると、壁には美しいレズビアンカップルたちの写真が、額に何枚も飾られており、浩司の目を惹いた。どれも美咲と同じくらいの主婦か、それ以上の年代の母親同士のレズビアンカップルのようだった。
カップルたちは、手をつないだり、キスをしたり、抱き合ったりと、様々な愛情表現をしていた。
なかには、まだ小学4~5年生くらいの女の子を真ん中にはさんで、両側から女の子のほっぺに熱いキスを浴びせているレズビアンたちもいて、浩司は思わずゾクゾクした。
(まさか、レズビアンたちは、まだこんな小さな女の子たちまで性の情熱の対象にしているのだろうか…?
ということは、もしかして美咲も女子小学生くらいの女の子にまで性的な好奇心を…!?)
考えてみれば、クリニックに通うようになってからというもの、ショッピングモールでも美咲が、まだ10歳くらいの女の子を潤んだ瞳で追っていることが浩司にも前から気になっていたのだ。
「ねえあなた、あの子、すごく可愛い…」顔を赤らめながら、うっとりとつぶやくことすらあった。
(み、美咲さまっ…!)
浩司は、気も狂わんはかりに激しく勃起していた。
また、よく見ると、待合室には何人かの奥さまたちがソファーに腰掛けていた。担当者らしきナースと親密そうに話している者もあれば、奥さま同士で手を握り合ったり、お互いを熱く見つめ合っていたりする。
彼女たちもみな、家庭の主婦であり、優しい母親でありながらも、同性への性的な想いを秘めた情熱的なレズビアンたちなのだ。そう思うと、浩司はもう射精したくてしたくてたまらなかった。
「浩司さん、どうしたんですか?そんなに落ち込んだりして…」
そんな浩司に声をかけてきた女性がいた。
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