温泉で癒す予定が、若い子で癒され帰路につく。帰るのに眠気が強く、運転も難しかったので、久しぶりに実家に行くことにした。
⑯澄玲 37歳 子供3人
実家につき、反応がない。元々、母1人で私は育った。
家の中にも母はいなかった。
まぁ車も止めてあるし、気づくだろうと居間でゴロっとして、いつの間にか寝てしまった。
母「あら、大成。いつ帰ってきたの?」
私は寝ぼけながら
私「さっき」
母「だらしないわね」
ふと見ると、母ともう1人いたので、びっくりして起き上がる。
私「あ、どうも、こんにちは」
母「この子ったら、恥ずかしいんだから」
澄玲「笑」
母「澄玲ちゃん覚えてる?」
私「いや…覚えてない」
母「小さい時に、一緒に遊んでた、澄玲ちゃんよ」
私「すみれ姉?」
母「そうよ笑」
澄玲「思い出した?笑」
あんまり覚えていないが、柴咲コウに似て綺麗な人だった。
母「あんた覚えてないでしょ?澄玲ちゃんと結婚するんだって言ってたのよ笑」
私「そんなこと言ってたの?」
母「そうよ」
澄玲「昔の話だし、今は私、結婚してるから」
私「母さん、変なこと言うなよ」
母「本当よ。一緒にお風呂まで入って」
私「覚えてない笑」
澄玲「そうそう、昔の話」
私「2人はどんな?」
母「澄玲ちゃんは私の介護をしてくれてるの。たまたま澄玲ちゃんだったのよ」
澄玲「私もびっくり。大成くんのお母さんだったから」
澄玲さんはご飯支度かあるとゆうことで、帰っていった。
その日、私は泊まることにした。
自分の部屋がそのままで、懐かしく感じた。
それでも澄玲さんのことが思い出せなかった。
朝になり母さんはいなかった。また澄玲さんと出かけたのかと思い、風呂にはいる。
私はずっと風呂に入りながら考えたが、思い出せなかった。
風呂からあがると
母「あんた服着て出てきなさいよ」
澄玲「ふふ笑」
私「いつもだよ」
母「もう、いい大人なんだし、考えなさい」
私「わかったよ」
母「早く着替えなさい」
澄玲「ふふふ笑 では私はこれで」
母「澄玲ちゃん。またお願いね」
しばらくして、母が私を呼ぶ。
澄玲さんが忘れ物したから届けて欲しいと頼まれる。
母「住所はここだから、頼んだわよ」
私「わかったよ。届けたらまっすぐ帰るよ」
母「うん。いつでも来ていいから」
そうして私は実家を離れ、澄玲さんの家に向かう。
家につくなり、怒鳴り声やギャーギャー騒ぐ子供の声が聞こえた。私は玄関のチャイムを鳴らすと澄玲さんが出てきた。
澄玲「あら、大成くんどうしたの?」
私「母に頼まれ忘れ物持ってきました」
澄玲「あー、ホントだ。ありがとう」
私「では、これで」
澄玲「せっかく来たんだから上がってよ」
私「いえ、これから帰るんで」
澄玲「いいからいいから」
あまり断るのは悪いので、少しだけ上がることにした。中に入ると、子供が走りまわりにぎやかだった。
澄玲「あんた達、外で遊んできなさい」
強い口調で言い、子供達は外に出る。
私「母強しですね笑」
澄玲「恥ずかしいとこ見せちゃったね笑」
私「そうそう、昨日、母が言ったことが思い出せないんですが」
澄玲「そっかぁ覚えてないか」
私「すみません」
澄玲「覚えてないのは、無理ないわ。私、その後引越してるから」
私「えっ」
澄玲「私がここにいたら知ってるはずよ。もう何十年も前だから。旦那と結婚して、こっちに帰ってきたの」
私「そうだったんですね」
澄玲「でも話は本当よ。私は結婚しちゃったけど笑」
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