あれから運送屋を辞め、引越し屋に転職し、内勤に務めました。
⑩薫 24歳 独身
薫さんは保険屋で、ちょくちょく会社へ来ていた。そのうち、私のところに頻繁にくるようになった。
薫「アンケート記入お願いします」
私「それくらいならいいよ」
そして何度か来ているうちに、ご飯に行く話になった。
ご飯といっても居酒屋。
私「そんなに飲んで大丈夫なの?」
薫「大丈夫ですよー飲みやすくて美味しい」
そう言いながら巨峰サワー5杯は飲んでた。
薫「飲まないんですか?あー車だったね笑」
薫「そうそう大成さん結婚してるんですか?」
私「…してた」
薫「してた?なのに指輪してるんですか?」
私はあの件で離婚していながら指輪はそのままだった。
薫「色々ありそーですね」
私「だから保険に入らず孤独に去る笑」
薫「保険進めてないですよー笑」
私は話を誤魔化し、違う話題で2時間位たち、帰ることにした。
薫「じゃあ帰りますねー」
私「フラフラでしょ。送るよ」
薫「あー送りオオカミー」
私「しないわ!」
そう言いながらも、ちゃっかり家まで送らされました。
翌日、仕事が終わって自宅に帰ると、薫さんがいた。
私「なにしてるの?ここ私のとこだけど」
薫「知ってますよー。近くに来たので寄ってみました」
私「知ってる?家にまで営業ですか?笑」
薫「アンケートに住所書いてるから知ってますよ笑 ご飯行きましょー私のおごりで」
私はおごってもらおうとは思わず、ラーメン屋に行き、また家まで薫さんを送った。
次の日、休み前だったので残業して帰った。
すると薫さんが玄関前にしゃがんでいた。
私「この時間まで何してるの?」
薫「あっ、大成さん。おかえりなさい」
私「ずっと待ってたの?この寒さの中…凍死するよ」
薫「しませんよー大成さんが遅く帰ってくるから悪ーい」
私「なんだかわからんが、散らかってるけど中に入るかい?」
薫さんを中に入れる
私「お風呂入る?体温まるよ」
薫「一緒に入るー?」
私「入らないから」
薫「そっかー覗かないでよ笑」
私「一緒に入る?って聞いて覗くなは変でしょ笑」
そうして薫さんが風呂に入ってる間に、私はある物でご飯を作る。
薫「あーご飯作ってくれたの?ありがとう」
私「男料理だけどね。口に合うかどうか」
薫「大成さん男だもん。女料理なら変でしょ?」
私「変わった子だ笑」
薫「子供扱い?ひどーい笑」
そうしてご飯も食べ終わり、
薫「ごちそーさま。ありがとう」
私「こうしてると彼氏さんに怒られるよ」
薫「私いませんよー」
私「またまた〜笑」
薫さんは安室奈美恵に似て、髪は腰上まで長く艶のある綺麗なストレートだった。
私「さて送るよ」
薫「送りオオカミー」
私「いや、ここ私の家だから笑」
そうして、また薫さんを家に送る。
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