千佳さんの家の最寄り駅に降り立った俺ととも君は駅前にある居酒屋に入って飲み始めた。
俺はとも君の聞き手に徹するように彼の話を聞きながら飲んでいるととも君の顔が徐々に赤らみ酔い始めたことがわかった。
「うー俺嬉しいっすよ!松田さんみたいな友達ができて!ありがとうございます」
「うん僕も嬉しいよ高橋さんと仲良くなれて」
声も大きくなったとも君は顔を赤らめながら上機嫌そうにしゃべり続ける
「俺、静岡の田舎から嫁と二人で東京に来て、会社の同僚以外に友達もいないし、近所付き合いもないし、ストレス解消でジムいってたんすよ!」
「うんうんわかるよ」
「ありがとうございます!町田さん!歳は離れてますけどこれからもよろしくお願いします!」
とも君は何度も何度もチューハイの入ったジョッキを差し出して乾杯を繰り返した。
結構飲んだ後とも君も限界だろうと思いお会計を済ませて2人で店を出た。
「ごちそうさまです!町田さん!」
「いやいや僕も楽しかったよ」
「もう少し飲みましょうよ!町田さん!」
「高橋さん。今日はもう遅いしまた今度にしよう」
「えー!もう少しだけ飲みましょうよ!俺今日楽しいっすよ」
「うん。そこまで言うならもう一軒だけ行こうか。居酒屋でいいかな?」
そう言って俺は辺りを見渡した時、俺の頭の中には無かったシナリオが起こった。
「町田さん!俺んち来てくださいよ!すぐ近くなんすよ!」
「いやそれは悪いよ。もう10時過ぎてるし、突然じゃあ奥さんだって困るだろう?」
「大丈夫っすよ!今電話しますから!」
(まいったな、、今はまだ千佳さんの前に姿を現す予定じゃなかったんだけどな、、)
「あぁ、、ちーちゃん?俺、俺、へへへ、、飲めないお酒のんでまーす!、、うん、、今駅前なんだけどさー、今から友達連れて帰るから、なんかおつまみある?うん。お酒は買って帰るから大丈夫。うん。よろしくー」
(うーん予定外だがこうなったらもう行くしかないな、、、)
「町田さーん!オッケーです!ちょっとコンビニで酒買って行きましょう!うち酒無いんで!」
「うんわかった」
俺はとも君とコンビニに入り9%のチューハイを次々にかごに入れる。
「町田さん。ここは俺が出すっすよ」
「いやいや。大丈夫だから、手ぶらで人んちに行けないし」
「すいません!ありがとうございます!」
とも君はおぼつかない足取りで俺の少し前を歩きながら自宅へと先導した。
とも君が自宅の玄関前で鍵を開け
「ただいまー!さ、町田さんどうぞ!」
といってドアを抑えていると奥から千佳さんが現れた。
「おかえりなさーい!」
「ただいま!こちら!俺の友達の町田さん!」
とも君が俺を紹介すると千佳さんの表情が凍りついたのがはっきりとわかった。
「はじめまして。町田です。高橋さんに誘っていただきまして!」
俺は笑顔で言うと千佳さんは引きつった笑顔で俺を見た。
「さぁ!入ってくださいよ!町田さん!遠慮はいらないですよ!」
「おじゃまします。」
俺はリビングに通された。キッチンでは千佳さんが何か作っているようだった。
「町田さん!乾杯しましょうよ!」
そう言うと、酔いがすでにピークに達し目も虚ろなとも君はチューハイを開け乾杯して飲み始めた。
とも君の話を聞いているとキッチンから千佳さんが梅きゅうとフライドポテトをテーブルに置き無言でまたキッチンに消えていく
缶チューハイを2杯ほど飲んだ時、とも君はうっつらうっつらと眠気と戦いそのまま横に突っ伏して寝た。
俺は立ち上がると音を立てないように立ち上がりキッチンの方へ歩いていき後姿の千佳さんを抱きしめた。
ビクッ!抱きしめられた千佳さんは小さい声で(やめてっ。。離して。。町田さん。。)
俺は千佳さんを離さず髪を千佳さんの髪をかきわけ耳元で「とも君起きちゃったら大変だから、、声を出しちゃダメだよ?」と伝え一度千佳さんを離すと千佳さんの体を回し正面にして唇を奪い舌を捻じ込んだ。
「んっんんっ!。。。んっ。。。んっ」
首を振って逃げようとする千佳さんを逃がさず俺は一カ月ぶりの千佳さんの口の中を堪能した。
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