体が鉛のように重く、あちこちが痛い。
日頃の運動不足がここにきて、現れている。
沢口ひろ子……38歳は、小学校の教師になってから14年目になる。
前日の遠足の登山で、すっかり鈍っていた体に嘆かずにはいられなかった。
学生時代はダンス部に所属し、ちょっとやそっとのことではなんでもなかったはずなのだ。
まだ老ける年齢でもないはずで、これでは12歳の息子に示しがつかないではないか……。
振替休日の今日は家でゆっくりしようとも思ったが、体に溜まった乳酸は体を適度に動かしたほうが早く抜けることを知っているので散歩に出た。
子供も手を離れ、夫はどうせ帰りが遅いのだ。
とはいえ散歩をするとはいっても気分転換になるような場所にひろ子は住んではいない。
都会で心が休まる場所はそうはなく、要するに何を買うでもなくウインドウショッピングに出かけるだけの話である……。
煩わしい店員からそれとなく遠ざけながら、数件のお店を覗き見ていく。
あれもいい、これもいい………楽しいけれど、欲しくなる前に退散しなければならない。
少しつ疲れたのでお茶でもしようと、適当なお店を目指して駅前を歩いているときだった……。
………今、無料期間ですので、いかがでしょうか?
何かと思えばエステサロンの勧誘だった。
あたしが?……と、思った。
まだ声をかけられる嬉しさはあったけれど、だけど………無料体験ができる魅力に心惹かれる。
これでも昔はモテたのだ。
ついさっきだって、何を間違ったのか大学生くらいの若い男性にナンパされるとは………。
たちの悪い風俗か何かのスカウトかと警戒したけれど、彼はどうもそんな感じはしなかった。
ひろ子 間違ってるわよ?……こんなおばさんじゃなくて、年相応の女の子にすれば?……
そう皮肉を込めて言ったけれど、彼は顔を紅潮させて、こう言った。
若者 いえ、あの……僕は、貴女のような大人の女性とお茶でもできないかなぁって………。
面白いので話を聞いていたら、同世代の女の子は子供っぽくてだめなのだとか。
ひろ子も学生時代、年上の男性に憧れた時期があったから気持ちは理解できる。
でも今の自分は彼とはどう見ても、一回り以上は離れているではないか………。
もう少し若かったら……あるいは独身であったなら、もしかして………わからなかったかも……。
妻、母、教師という立場や良識が彼をプロックし、その場を後にした。
久しぶりに胸のときめきを感じた気がした。
夫や子供の世話、教師というストレスから一瞬でも解き放たれて嬉しかった。
手機されたチラシを見る。
女性専用エステサロンなのにもかかわらず、男性エステティシャン所属とある……。
目疑ったが、確かにそう書いてある……。
嘘でしょ……誰がそんなお店に行くというのか…。
でも、住所は駅前の一等地にあり、如何わしい変なお店ではないらしい。
堂々と宣伝するからには、自信がなければ勧誘はできないはず……。
無料期間………気持ちが揺れる………。
結局ひろ子は怖いもの見たさということもあり、
お店の前まで来てしまった。
そう、怪しげなお店なら、逃げ帰ればいいのだ。
断じてチラシの男性に会いたいわけではない……。
そう自分を正当化して、お店の扉を開けてしまった……。
何のことはない。
普通のエステサロンであり、普通に無料体験としての受付をしてシャワーを浴びていた。
受付で女性スタッフは、男性のだの字も言わなかった。
やはり客寄せのための演出だったらしく、卑しい自分は引っ掛かったと知っただけだ。
がっがりしながらも、どこかで安堵もしていた。
だって、あんな若い男性にほとんど裸の体に触れられるのだ。
冷静になると今さらだが、かなり恥ずかしいではないか……。
女性エステティシャンにエステをしてもらって、気持ちをリフレッシュして帰るなら御の字……。
そう、それで良かったのだ………。
ひろ子はひとり納得して、紙製のブラとショーツを身に着ける。
それにしてももっと野暮ったい物を想像していたが、形は水着のビキニそのままではないか……。
ブラの背中はヒモ状だし、ショーツのサイドだってヒモ状になっている。
太っていなくて良かったと、心から思った。
体にバスタオルを巻いて施術ベッドに座って待っていたひろ子は、一気に緊張することになった。
男性スタッフ こんにちは、今日はよろしくお願いします……
そう、彼はチラシに載っていた笑顔の男性だったのだ。
そんな、嘘でしょ………。
ひろ子は羞恥心から彼の顔をよく見れないまま、
施術ベッドに横になった。
バスタオルを剥ぎ取られると恥ずかしくて死にそうだったが、体に触れられたときにはどうにかなりそうだった……。
そんなに広くもない空間に彼と2人きり、両足首から脹脛、太腿へと彼の柔らかい手の温もりが這い上がる……。
際どいところまできて、手が止まる……。
何度も這い上がってきて、止まる……。
心臓が早打ちする……。
脇腹、お腹……両手が肋を北上し、ブラの際まできた……。
南下しては北上をして、何度も往復する彼の手。
心臓の鼓動が彼なバレないか、それだけが気になる……。
頭の上に回った彼が首や形、鎖骨の辺りを触れていく……。
ブラの際まできて、恥ずかしくて死にそうになる……。
両腕が片方づつ行われ、脇の下に触れられる……。
そこを何度も触れてブラを越え、体の側面を脇腹まで南下する……。
うつ伏せになるよう促され、首から背中をたっぷりと触れる彼の手。
オイルの良い香りがしても、ドキドキが収まらない……。
ブラのヒモの下に手が何度も潜り、手が胸のすぐ近くまで触れる……。
胸のすぐ下から括れまで南下して、腰から背中を北上していく……。
ゆっくりと肌を滑る手が、なんだかエロチックな気分にさせられる………。
下半身に移り、足の裏から脹脛、膝裏から太腿へと手が北上していく……。
脚の裏側だけではなく外側、そして裏側……。
手が際どいところまできて、もう片方の脚に移る。
また際どいところまできて、止まる。
両手が紙ショーツのサイドを潜り、上下からお尻のお肉に触れるなんて………。
よほどなにか言おうかとも思ったが、エステを受けているのであって、男性エステティシャンが所属していると承知できたのだからと思い留まった。
そもそもいやらしい触れ方でもなく、淫らに感じるのは自分の気持ち次第なのかしら……。
それにしても、少し長い気がする………。
ひろ子がそう思いはじめたころ、女の部分から……クチャッ!……っと、音がした。
お尻の肉が持ち上げられて割れ目が歪んで開き、閉じた瞬間に音がしたのだ……。
背中に移動してある程度の時間が過ぎると、再び仰向けにさせられる。
うつ伏せだったためか、照明がやけに眩しく感じる。
男性スタッフ お顔にタオルをお掛けしますね………
目の眩しさが落ち着いて、ほっとした。
先ほどと同様に首周りから胸元、両手へと手が触れていく……。
慣れてくると視界が暗くなった事もあって気持ちに少し余裕が生まれ、触れられる触覚へと神経が集中していく……。
心地よくて、気持ちがよくて……そして………。
彼の手が脇の下を何度も通過し、ブラの横を通過して……。
今度はブラのサイドの下を潜り、その下の肌に手が触れる……。
ブラが少し浮くのが分かって、思わず彼の手首を掴むひろ子……。
男性スタッフ ここは……お嫌ですか?……
断るべきなのに、なぜか言葉が出なかった……。
彼の手が乳房のアンダーから持ち上げるようにして移動し、乳首を避けてブラの上側に抜ける…。
ブラの上側から手が入り、乳首を避けて下へと移動し、また上へと移動すると乳首が手の平に触れていく……。
またブラの上から入って指の間に乳首が挟まれ、乳房を外側から内側へ、下から上へと寄せて上げて人差し指〜中指〜薬指〜小指が順番に乳首を撫で倒していく……。
手の平で転がされ、指で弾かれ、摘み上げては指の腹で先端を転がされて………。
ひろ子の呼吸が早くなる……。
男性スタッフ 外しますね………
拒否する言葉を出す前に、外されてしまった。
そんな………困惑するひろ子が、弾かれたようになって顎を上げる……。
彼の手が乳房を包み、指先が乳首を転がす……。
もう片方の乳首が唇に含まれ、舌先が転がす…。
こそばゆくて甘い快感を覚え、吐息が漏れる…。
やめて……感じるからやめて………やめて………
建前で拒絶する言葉を浮かべ、本能ではその先を要求する自分がいる……。
夫はこんなにしてはくれない……。
自分が女であることを思い出させ、背徳感が興奮を呼ぶ……。
執拗に攻める彼の舌先がひろ子の唇に重なる…。
びっくりして頭を起こするひろ子だったが、また重ねられて拒否できなかった……。
舌が入ってきて逃げ回るひろ子の舌を捉えると、諦めたようにひろ子が絡めてきた……。
滑らかで柔らかくて、優しい彼の舌がひろ子の舌を愛撫する……。
唇でひろ子の舌を挟み、吸い上げる……。
ひろ子が鼻にかかった声を漏らす……。
頭がぼ〜っとして虚ろになったひろ子……。
紙ショーツの中に彼の手が入る……。
急いで彼の手首を掴んだつもりのひろ子だったが間に合わず、声を漏らすひろ子の口が彼の口で塞がれる……。
下から上へとクリトリス包皮を持ち上げるように、彼の指先が繰り返し弾く……。
弾いて……弾いて……円を描くように撫で上げる…。
膣口の粘液を掬い取り、クリトリスを撫で回していく……。
両手で彼の手首を掴みながら、ひろ子が悶絶する……。
嫌々をするように首を振り、俯き跳ね上がった頭をまた俯かせ、再び持ち上がると恍惚とした表情を見せる……。
指が膣の中に潜ると欲情した表情のひろ子が甘い吐息を漏らし、腰を波打たせはじめた……。
うねうねと動かすひろ子の腰の奥底、彼の指が女の感じるところを執拗に触れる……。
そうしながら彼は乳首を舌で転がしながら、また唇をひろ子の唇に重ねる……。
酔いしれるひろ子が舌を絡ませ、彷徨わせはじめた右手が彼の股間に辿り着く……。
協力するように彼が施術着のズボンのファスナーを下げ、ひろ子の手を中に導く……。
鼻にかかった声を出しながら下着を掻き分けて、ベニスを中で触り、やがて掴み出しだ……。
ひろ子の中に挿入した指を抜き差しする彼と、彼のベニスを握り上下に擦るひろ子………。
どちらともなく体が動き、体を捻ったひろ子が彼のペニスを口に含む……。
鈴口に舌先を滑らせ、亀頭を舐め回す……。
唇が亀頭の凹凸の形に膨み、前後に動かす……。
夢中でペニスを愛撫する自分を止められず、若い彼とのその先を望む気持ちが募る……。
彼が動いた。
下半身に回った彼が、紙ショーツを下げる……。
自分を見つめる彼から顔を背け、初対面の彼に見られる羞恥心に耐えられなくなる前に彼が動きはじめる……。
役所のような堅い職業に就く女性特有の真面目さ、あるいは清楚さを纏ったひろ子という人。
彼女は若い彼から見てもおばさんにはまだほど遠く、魅力的で気持ちを上手に出せないタイプだと思った。
その人妻である彼女が今、欲情して恥部を露わに目の前にいる。
経産婦の彼女のそこは結婚前の華やかな時代を覗わせ、上のほうを残して陰毛は綺麗に脱毛済みだった。
薄黒くなりかけたビラビラの間から透明な粘液が漏れ出し、肛門へと光る道ができている。
顔を背ける彼女のそこに顔を埋め、割れ目の中に舌先で分け入りながら下から上へと滑らせる…。
柔らかくヌルヌルした感触が伝わり、何度も往復させるとひろ子が吐息を震わせる……。
顔を覗かせるクリトリスを包皮ごと舐め上げ、唇で囲んで吸い上げる。
そのまま舌先でくるくると回し、上下に滑らせていく……。
ひろ子が息を詰まらせ、ぴくぴくと反応を見せながら腰が浮く……。
波打たせる腰を抑えて執拗に舌を動かし、舌が痺れるのも忘れて動かし続ける……。
クリトリスを剥き出しにして吸い上げ、さらに舐め回していく……。
ひろ子 はっ……はふっ……あぁっ……あっ…あっ…
ビクビクッ…ビクッ……ビクビクビクッ……ビクッ…
両手で乳房を揉みしだき、ひたすら舌先を走らせる………。
欲情した女の芳香が鼻を突き、酸臭を放つ粘液を吸い取りながら舌を走らせる……。
限界に近づくひろ子の抑えた喘ぎ声が途切れはじめ、体がこれ以上なく硬直する……。
次の瞬間、腰が大きく跳ね上がった………。
人妻の性器の周辺に唇を這わせて柔肌を味わい、割れ目にあてがったペニスを上下に擦る……。
少しづつ力を込めて沈み込む亀頭が入口を通過すると、温もりを纏った肉壁に招かれるように飲み込まれていく……。
ひろ子が背中を弓なりに反らして見せた………。
激しい快感だった……。
こんなにクンニリングスをされて、狂ったのは初めてかもしれない……。
セックスを知って快感を覚えてから、夫を含めて要求するなんて恥ずかしくて言えなかった。
いっぱい舐めてなんて、恥ずかしくて死んでも言えない……。
こんなクンニリングスを、ずっと夢見ていた……。
感じ過ぎて逃げたいのに出来なくて、耐えさせられて耐えさせられた挙げ句にイカされる……。
大人になってから初めて、死ぬほど気持ち良かった……。
凄い圧迫感がきたとき、あの大きいモノが入ってきたと思った。
押し広げられる恐怖心に体が硬直し、奥まで届いた。
苦しくて鈍痛さえあって怖かったが、何度か中を往復するうちにあの快感が湧き上がってくるのを覚えてくる……。
それは次第に大きく深く増大し、いつの間にか彼の腕を掴んで享受する自分がいる……。
隙間がないほど膣壁が広がり、中を移動するたびに快感が打ち寄せてくる……。
堪んない……こんなの………凄すぎる………
ニョリッ……ニョリッ……ニョリッ……ニョリッ………
こんなに気持ちいいの……知らなかった……。
こんなに………。
恍惚とした人妻が粗い呼吸をしながら、抜き差しするたびに緩く顔を上げ下げさせる………。
勃起した乳首を乗せた乳房が、ゆっさ…ゆっさ…と揺れるのを見て中の擦れる亀頭が敏感に感じる。
気を逸らすために乳首を口に含み、舌で転がして弾く……。
人妻の腰がペニスを迎えに来るようにうねり、ぶつかるタイミングじゃないのに肌が接触する…。
震わせた息を吐き続ける人妻が大人しそうな顔に似合わず、唇を舐め回しながら感じる顔が堪らない………。
ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ
腰を早めて中を掻き回す……。
眉間にシワを寄せてゆっくりと頷くように、頭を上下に揺らして快感を享受する人妻……。
肉壁が狭まり、ペニスが圧縮される……。
お腹側のザラザラした部分が亀頭を研磨し、歯を食いしばる……。
溺れゆく者のように足掻き、頭を持ち上げては枕に打ち付ける………イキそうでまだイケない……。
そんな人妻が愛おしく、攻める手を強める……。
腰を使いつつ指でクリトリスに触れ、攻める…。
そして彼女は…………体を弾ませた……。
落ち着いたのを見て、動かす……。
奥に当たる感触が心地良く、あふあふっと喘ぐ女を見下ろしながら残酷な気持ちになった。
ニョリッ…ニョリッ…ニョリッ…ニョリッ…ニョリッ…
立て続けに奥を突き、細かい気泡を含んだ粘液が白くなって結合部を汚す……。
体を近づけると人妻に抱きつかれ、耳元で激しい息使いを聞かされる……。
ひろ子 はぁ~っ………あぁっ…あぁっ…あぁっ…
男性スタッフ 気持ちいい?…
ひろ子 いいっ…………気持ちいいっ……あぁっ……
男性スタッフ もっとイキたい?……
ひろ子 もっとっ……んっ…………あぁっ……
男根を打ち込む……。
奥に……奥に……入口付近を繰り返し攻めて、また奥に打ち込む………。
ひろ子 だめっ………もう……………………だめっ……
男性スタッフ 僕ももう…………中に、いい?…
ひろ子 だめっ……中は……中はっ………あぁっ……
男性スタッフ もう……出そう…出る………出るっ……
ひろ子 やめてっ……あぁっ……やめっ…あぁっ……
男性スタッフ イクよっ……出るっ!……うっ!!
ひろ子 やめっ……………あっ……あぁっ………
痙攣をはじめた人妻の中に、男のエキスが噴射した………。
知っていたつもりだっだが、今まで経験してきたオーガズムは何だったのか………。
そう思うほど、深く濃密なオーガズムだった……。
悲壮感と混在する快感に喜びを感じ、決して忘れられない快楽を知った方の悲しみが怖かった…。
もう、夫では満足出来ないと知ったのだから……。
※元投稿はこちら >>