ピルの弊害の一つに、体重の増加というものがある。
一般的に生理の重さに苦しむ女性が産婦人科で処方されるものが低用量ピルだ。
あくまで生理の痛みをコントロールする為の薬であることは、大抵の女性ならば知っている。
こちらはほぼ問題はないのだが、緊急避難用ピルになるとそうはいかない。
服用する頻度が上がるにつれて、太りやすくなってしまう。
腟内射精を受け入れていれば仕方がないことなのだけれど、二段腹は承服し難い………。
このエステサロンの店舗には地下階には従業員用のスポーツジムが併設されていた。
男性スタッフならば筋力アップ、強いては精力を保つために利用する。
女性スタッフはスタイルの維持が主な理由になる。
朝倉真由美は最近増えてしまった贅肉を落とすべく、体をリフレッシュしたくてトレーニングをはじめた。
お客様の中には豊満ボディが好みの人も居るにはいるが、真由美の美的センスはやはりメリハリのあるバランスの取れた体を望んだ。
いくら美貌を備えていても、デブは自分でも許せない………。
トレーニングの成果は絶大で、以前よりも括れたお腹周り……お尻……太腿の脂肪を減らすことが出来た。
何よりも秘密の場所の筋肉を鍛えたその成果は、実戦で試さないと真由美も分からない……。
早くそれを知りたい………。
胸踊る気持ちを抑え、真由美はその時を舞っていた………。
恋多き女という謳い文句があるが、真由美の場合は自分の存在価値を確かめる為の手段だと自分では思っている。
その手段がセックスであるということ。
実情はセックス依存症なのかもしれないが………。
今日も迷える子羊がお店に引き寄せられるように、扉を開けて入ってきた。
受付けカウンターに立つ真由美に一瞬、たじろぐ若者が照れ臭そうに手続きをする……。
雑誌やテレビで見たならば見惚れそうな清楚さのある美貌、それが目の前にいる……。
芸能人やモデルなら頷けるが、こんなに近くにいるなんて………。
首や胸元の肌の白さ、細い手の指……。
落ち着いた大人の女性の声のトーン……。
こんな人にエステを受けられたらと、股間が熱くなる………。
だがその後に対応してくれた別の女性スタッフが担当だと知って、若者は内心で若干の落胆を覚えたけれど……。
吉報は突然、真由美の耳に届けられる。
……あのう、すいません……ちょっといいですか?
あの……あたし、生理が来ちゃって………
若者を担当するはずだった彼女からの、ヘルプだった。
真由美 いいわよ、お互い様だから………
彼女と交代することを、快く引き受ける真由美。
早くもトレーニングの成果が分かるのだ………。
施術ベッドに座って待っていた先ほどの若者が、真由美を見てキョトンとしている。
真由美は担当を代わることをお客様に詫びて、お客様に承諾を得る。
真由美を見て断るお客様はいないが、このお客様は尚更である………。
真由美 改めまして、いらっしゃいませ……
今日はどうぞリフレッシュしてお帰りくださいませ………
いつものように申しわけ程度のコロンを胸元と、内腿にちょこんとつけていた。
甘い香りのするムスク系のコロン………。
真由美の体温で柔らかく揮発した香りは、若い彼らにを惑わすのに十分である。
彼は何となく前を隠そうとする様子が不自然で、その理由を真由美は分かっていた。
そう………彼は施術用の黒いTバックを履くだけでも恥ずかしいのに、真由美を見て勃起をしてしまったのだ。
真由美は笑顔で残酷な言葉を彼に告げる……。
真由美 お客様、ベッドに仰向けに寝ていただけますか?……あっ、両手は体の横にお願いいたします………
これにより彼は隆起した下半身を露わにしなければいけなくなり、その形を真由美に見せることになった………。
恥ずかしそうに目を閉じる彼を見て気の毒になって、真由美は断わってから瞼の上にタオルをかけてあげた。
当初の予定は狂ってしまったけれど、これはこれでいいのかもしれない………。
上半身の首や肩、両腕を済ませ、胸とお腹周りも済ませる。
一応は顔を跨いだけれど、中を見ていた感じはしなかった。
ただ何となく雰囲気は感じていたらしいのだ。
真由美の着る施術着のワンピースは上半身だけはタイトなので、下半身側の空間にコロンの甘い香りが籠もるらしい……。
彼の顔の上から体を退かすと、頬と耳が紅くなっているではないか………。
真由美のボディラインを脳裏に焼き付け、体に触れられるだけでも堪らないのに、彼の中で想像が暴走しているのか………。
真由美の下半身を見る勇気はないまでも、わざとワンピースの裾を顎に引っ掛けていたのだ。
真由美のお腹周りを触れる手の位置を考えれば、自ずと状況は想像できるというもの………。
どうしていいのか分からないままだったのだろうか………。
彼の下半身側に移動する。
彼の足の指の間に細い自分の手の指を入れ、指のつけ根の股まで密着させて揉み解す………。
見ると黒いパンツに覆われた股間に力んだように動き、先端部が変色している……。
黒色を採用した理由は、この辺りにある。
お客様に必要以上の羞恥心を抱かせない為……。
足首から脚のつけ根付近まで、両脚が済んだ。
失礼します………真由美が一言、声をかける。
次の瞬間、真由美の体はお客様の股間スレスレのところにあった………。
お互いの股間を突き合わせ、動揺を隠せない彼を無視して真由美は上半身に手を這わしていく……。
お腹周り、脇腹、肋付近………少しづつ真由美の手が上へと移動していく………。
真由美の手が上まで伸びるたび、真由美の股間が彼の陰嚢に触れる………。
触れるだけではなくやがて密着するようになり、真由美の手が胸から首に触れるようになった頃にはペニスの上に乗っていた……。
真由美の体重に押し潰されて苦しいはずなのに、彼は無言を貫いている……。
真由美はわざと手の平で彼の胸を何度も撫であげて、不可抗力を装いながら腰を前後に揺らす……。
こん盛りと浮き出たペニスに何度も自分の股間を擦り付け、クリトリスが刺激を受ける………。
少なからず反応を見せる、彼に言った。
真由美 お客様、申しわけありません、痛みますか?……
若者 いや、あのっ……痛いというか……
真由美 そうでございますね、布ズレしてしまいますから……パンツを取りますね……
えっ!?………っと、驚く彼に真由美は追い打ちをかける。
真由美 当店では当たり前ですので、リラックスなさっていてくださいませ………
ちょっ、ちょっとっ………と、慌てる彼に取り合わず真由美はさっと下げて足先から取り去る……。
見事に勃起したペニスが真由美の目にとまった。
真由美もショーツを下げて、取り去る。
真由美 布ズレで怪我をされては意味がございませんから、あの……リラックスなさってくださいね………
そう言われても心穏やかではいられない……。
それでも自分だけ下半身を露出しているわけではない状況に、彼は文句が言えなかった。
再び彼の上に腰を降ろし、真由美の割れ目が若い彼のペニスを微妙に前後する……。
わざと首や肩に手を這わせるのに腕を伸ばして、亀頭をクリトリスに当てて擦る……。
恥ずかしそうにする彼の瞼に真由美は意図的に、タオルを乗せて視界を遮断した。
ヌルヌルとペニスを擦り上げられて、彼のものか真由美のものか分からない粘液が絡み合う……。
クチュッ……クチュッ……クチュッ……クチュッ……
彼の耳にもこのいやらしい水音が、届いているだろうか………。
全裸となった彼の上に乗って、陰茎を握る……。
でも決して亀頭には触れず、陰茎だけである。
彼にはエステと風俗の境界線が分からず、困惑しているのが真由美には手に取るように分かる……。
片手は陰嚢、片手を陰茎………オイルを刷り込むように、大寧に優しく擦る………。
途中で鈴口から透明な粘液がとろりと溢れ、舐めあげたい衝動を真由美は必死に我慢しなければならなかった……。
もう我慢も限界に達した……。
腰を浮かせてやや四つん這い気味になって、首周りにしばらく触れてから彼の下腹に腰を降ろしそうになった………そう装った。
完全に体重を掛ける前にお尻を後にずらしてみせ、ペニスをゆっくりお尻の割れ目に沿って起こしてやる……。
それに気づいたように少しだけ腰を浮かせてやり、ペニスを下に逃がすふりをして肛門から膣口へと亀頭を沿わせて逃がす。
一瞬だけ腰を降ろすタイミングを早めると、膣口に先端部が止まった………。
あまりにも自然に流れるような作業に彼は何も気づかず、詰まらせた息を吐き出したときには温もりの中に包まれていた………。
途中から怪しい雰囲気になって、どうしていいのか分からなくなった。
普通のエステサロンとは違って、メンズエステで下半身を露出するなんて聞いたことがない。
後で高額請求をされるんじゃないかと、ドキドキさせられる……。
こんな綺麗な人のアソコに自分のものが密着して、変な気分にならないわけがない……。
それにしてもさっきはもしかして、顔を跨れていたとしか思えない……。
いい匂いがしたけれど、こんなふうになるなら見ておけばよかった……。
自分の真面目な性格が嫌になるけど、あぁ……ヌルヌルする感触が堪らなくなる……。
本当に高額請求はないんだろうか………。
えっ!………んっ!!…………嘘だろ?…………
この感じ、この感触はどう考えたって………。
まさか…………嘘だろ…………。
驚愕する彼を嘲笑うかのように、刺激的で魅力的なあの快感が否が応でも伝わって来ていた……。
あの……入ってません?……………
恐る恐るといった感じで、彼が真由美に問う……。
真由美 お客様、あの……どういった意味でございましょう?
若者 どうって……これ、絶対に入ってるでしょ?
ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ
真由美 あの、勘違いではありませんか?
ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ
涼しい顔をした真由美が、あくまでも白を切りながら腰の躍動を決して止めようとはしないのだった……。
若者 いやだってこれ………あっ……くっ………
真由美 お客様、エステですからリラックスなさって………んっ………くださいませ………
それ以上はもう彼は何も言わなくなり、真由美の両太腿に手を置いて身悶えをするだけになる……。
こんなにバワフルで優しくて、堪らない騎乗位は経験にない……。
こんな綺麗な人に………。
腰を躍動させるエステティシャンの膝が、ベッドを擦る音を聞きながら若者は年増の女の虜になっていく………。
ニュッ…ニュッ…ニュッ…ニュッ…ニュッ…ニュッ…
言葉にすれば、こんな感じ………。
自分の中を擦り上げられる感覚に、体の中が熱くなってくる……。
硬いのも張りがあるのも、若者ならではの味……。
心の中で真由美は彼に聞く……どうお?あたしの味は………。
試しに意図的に締め付けてみる……。
途端に彼の顔から余裕が失せ、明らかに悶絶をはじめるのだ……。
間違いない、若い子を翻弄させる武器を身に着けたと、確かな手応えを真由美は得た……。
射精に導くことは難しくない。
長く射精させないように、虐め抜くのだ……。
その為には一度、出させておく必要がある……。
たっぷり夢を見させて………。
真由美は彼の胸の両脇に手をついて、彼の顔を見つめながらリズミカルに腰を使う……。
言葉で彼を叱咤し、慰め、背中を押す……。
真由美 どうしたの?……まだ駄目よイっちゃ……
気持ちいい?……あたしもよ、凄く…………
貴方のモノ……凄い……凄くいい………
快感に負けそうな彼の目に、光が宿る……。
施術着のファスナーを下げてあげると、力を振り絞るように手わ入れてくる彼……。
でも、そこまでだった……。
命綱を掴む手を滑らせたように、彼の目が遠くを見るように心細くなる……。
眉毛がハの字になり、瞼が固く閉じられた……。
息使い荒く悶絶する彼のベニスを肉壁で抱きしめて、真由美は腰を躍動させる……。
そして…………。
自分の中に若いエキスが放出される、そんな感覚が伝わってきた………。
脈動させる彼のペニス、弛緩した彼が恍惚として放心していく………。
真由美は中に出される感覚を何度味わっても、飽きることはないと思った……。
子宮の入口をピクピクとさせる亀頭の感触に幸せを感じ、真由美は彼の唇に自分の唇を重ね、瞼をそっと閉じた………。
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