薄いグレーのスーツに身を包み、ヒールを鳴らして颯爽と横断歩道を渡る女性がいた。
緩くウェーブのかかった黒髪を揺らし、膝の見える丈のシフォンスカートが嫌味なく似合う。
シックに見える色のスカートスーツだがスカートひとつで柔らかな印象が変わり、それでいて黒色のシャツブラウスを選んで着るだけで引き締まる。
40前後だろうか、美しいフェイスに贅肉のないお腹周りをハイウエストのスカートが強調しつつ、ジャケットのボタンを閉めればアウター越しにも細いウエストが際立ち、胸の盛り上がりが嫌でも目立つ。
常盤涼子は美容関係の会社社長として業界の集まりに参加するために、地方都市から上京して来たのだ。
夫とは離婚協議中、娘がひとり。
従業員を数人抱えた身には、立ち止まってなどはいられない。
勉強会と称した集まりを夕方になってやっと解放され、涼子は足速にビジネスホテルに帰るところだった。
早くシャワーを浴びたい、その一心で。
………如何ですか?………今なら無料で体験いだけます……
期間限定のエステ体験の勧誘、同業だった。
内心で苦笑しつつ涼子は、スタッフらしき女の子を見た。
行き交う人々に健気に声をかける姿は、自分のところのスタッフと重なり邪険にもできず足を止めてしまった。
涼子 エステはねぇ……間に合ってるわ……
エステ店スタッフ では足のマッサージは如何ですか?……忙しい方にも好評いただいてます……
エステ店で足のマッサージ?
考えたこともなかった。
エステサロンは通常、裸になるもの。
そこにハードルを感じて興味はあっても踏み出せない、そんな女性は少なくない。
これならそんな女性も取り込めるかもしれない、意外な盲点を涼子は発見した気がした。
視察も兼ねて体験してみようかしら………。
涼子は渡されたチラシを見て、お店を訪れようという気になっていた………。
カウンターの受付けから通された簡易的なスペースに、マッサージチェアーのような大きくてやたらとり心地のいい椅子に身体を横たえた。
男性スタッフ いらっしゃいませ、ごゆっくり過ごさしください……私共がお相手させていただきます……
意外だった、エステサロンで男性スタッフだなんて。
若くて清々しい青年スタッフを見て涼子は気恥ずかしさを覚えたが、これで施術が良ければ女性の心を掴める……いい戦略かもしれないと思った。
やっぱり来て正解、お手並み拝見である。
男性スタッフ 申し訳ありません、ストッキングを………用意ができましたらお声掛けお願い致します……
そうだった、ストッキング……これだから男性だと面倒だ。
自分のところでするならやはり同性が良いだろうか……帰ったらスタッフに意見を聞いてみよう…。
パンティストッキングを脱いで丸めた物をバッグにしまうと、涼子はスタッフに声をかけた。
間もなくやって来たスタッフはなぜか2人に増えて、やはり女性ウケしそうな甘いマスクをしていた。
それにしても、2人も必要かしら?……。
涼子は興味津々で2人の作業をそれとなく、同業の目で観察する。
ひとりがワゴンに乗せた道具を施術するスタッフに手渡し、恭しく足首から足の甲、裏側と指の間と丁寧にホカホカのタオルで拭き取っていく。
なんだ、ひとりは完全なサポートか……。
やや落胆を覚えながら、涼子は心地良さに目を閉じる。
男性スタッフ お客様、ジャケットをお預かりしましょうか?
涼子はドキッとした。
普段はブラトップのキャミソールかタンクトップに慣れてしまい、その楽で快適さでそればかりになっていた。
今回、久しぶりにブラジャーを着けたら堅苦しくって、途中トイレで外していたのだ。
ジャケットさえ着ていれば分からないと高を括る癖で、最近も自分のスタッフに注意を受けたばかりなのを思い出す……。
涼子 あぁ……このままで構わないわ……
男性スタッフ あれをお持ちして……
サポート役のスタッフに何やら呟くと、もう一人がすぐにブランケットを持ってきてくれた。
それなら最初から掛けてくれたらいいのに……。
小さな不満を感じながらもここまでしてくれたら断るのも大人気ないと感じ、脱いだジャケットを手渡した。
分からなかったかしら………。
涼子は豊かなDカップの胸に、乳首が大きい。
黒色のシャツブラウスといっても胸の前に細かなタックのあるデザインが幸いして、胸を揺らさなければ突起は分からないはず……。
そんな涼子の考えの甘さは彼等には通用しない。
ジャケットから腕を抜く際に、不自然な胸の揺れに彼等は気が付いていた。
何しろ3〜4メートルしか離れていない距離なのだから………。
女性ばかりの職場という環境は、涼子の勘を鈍らせ隙をつくる……。
オイルのついた柔らかい手が足の裏、指を揉みほぐす。
あまりに心地よくて、今日という日の疲れが溶けていく……。
足首から脹脛……何度も上下にされてむくみはじめた膝下が解放され、リンパ液が流される気持ちよさ……。
男性スタッフ 腕のほうも、いたしますね……
サポート役だった彼に声をかけられ、ブラウスの腕を捲り上げて足と同様の施術がはじまる……。
なんて気持ちいいのかしら………。
これは是非とも自分のサロンで検討しなければ………。
自分で自分の手足をマッサージするのと人にしてもらうのとでは、雲泥の差がある。
純粋に気持ちいいのだけど………。
何だろう………それだけではないような…。
心の奥底で何かが蠢きはじめる……。
脹脛を膝まで手が上がり、下がるときの感じ……。
腕も同様に、下がるときの感じに性的な匂いが滲むような……。
勘違い、そう言われればそうなのだ。
受ける側の心模様、感じ方の相違……。
だけど愛撫に酷似する感覚を、脳が感じ始めてからは体が反応し続けてしまう………。
眉間にシワを寄せていたのだろうか。
男性スタッフ 眩しいですね、タオルをお掛けします……
涼子の顔にタオルが乗せられる。
目を閉じていても暗くなった安堵感があり、より触覚過敏に拍車がかかる……。
こんなに感じやすかっただろうか………。
そんな筈はない、生理が近いせいよ……。
それにご無沙汰だから……。
夫と別居して半年以上、完全なセックスレス…。
いや、それ以前から随分と男性に触れられてはいない……。
男性スタッフ 首周りもいかがですか?……
涼子が返答を迷う間に彼の手が、首と鎖骨のあたりに触れる……。
丁寧で優しい手つきが涼子の抗議の言葉を飲み込ませ、また心地良さに沈む……。
その手つきはエロチックな境界線を行ったり来たりを続け、首と肩、鎖骨のあたりを彷徨わせる。
涼子は失念していた。
ブラジャーのストラップが、彼の手に触れないことを………。
一方で足を施術する彼はさり気なく膝裏を触り続け、いつしか膝の上までに達していた。
少しづつ、少しづつ……そっと上に這い上がり続けスカートの裾がずり上がる。
両手はもう太腿の外側と内側に触れ、危機感を悟る前にもう片方の脚にチェンジする。
巧みな導き方に涼子は声を上げられず……もう少し……もう少しだけ……と、その機会を失っていく……。
首周りを施術する彼はいつの間にか鎖骨の下に手が差し掛かり、涼子の唇が薄く開いていくのを認めていた。
指はすでに乳房の柔らかさを感じはじめ、危険だっだ。
そこでブラウス越しに腕に触れ、外側と裏側を同時に手に包み込み、脇の下近くまで揉みほぐす。
それをもう片側と交互に何度も繰り返す。
そしてついに、乳房の脇から脇腹まで両側を手で上下に優しく擦る……。
これには涼子も戸惑い、動揺してしまった。
タオルを被せられ見えなくても頭に彼の体の一部が軽く触れて、自分に覆い被ぶさる様子が容易に想像出来るではないか……。
自分の体の側面を触れる手が繰り返し何度も上下に移動し、下半身はスカートの中まで手が入っている……。
いつの間にか淫靡な雰囲気に酔い、はっきり自覚するのが遅すぎた……。
あっ………っと、気づいたときには側面にあった手が乳房の下にあった……。
ブランケットの下で彼の手を制するつもりだったのに、乳房の山を包み込む彼の手に自分の手をただ重ねただけだった……。
波打つ細かいタックデザインの中にひときわ目立つ突起が彼の指に触れると、そこを行ったり来たりをはじめる……。
ぷっくりと勃起した突起は乳首にしては大きく、もう誤魔化しようがない……。
下半身はもう一人の彼の手が脚の付け根まで到達し、人差し指の側面が割れ目の溝を上下に優しく擦り上げている……。
わかっている……分かっているのに糾弾できない…。
自分はどうしてしまったのか、体が熱い……。
そんな……待って…………待って…………
ブランケットの下でブラウスのボタンが外されていく………。
それまでにブラウス越しに虐められた乳首はその存在を否が応にも誇示をはじめ、前を開けられてブランケットの被毛に直接触れる……。
それを阻止できなかったのは、ショーツ越しに擦られるクリトリスへの刺激だった。
抗らえぬまま久しぶりの快感に惑わされ、包皮から顔を出しはじめた突起を優しくなぶられる…。
指先で乳首を優しく摘み側面をクリックリッと捩り、指の腹が頂きを…スリッスリッと擦る……。
涼子は官能という扉の入口に立ち、引き返す勇気よりも己の欲望を選んでしまった……。
ブランケットが胸の下まで下げられ、肌が空気に触れる羞恥心に涼子のプライドが焼かれる……。
明かりに晒された涼子の乳房はやや重力に負けてはいたが、魅力を失うには程遠くボリュームがある。
その中心には小豆色になった乳輪と大きい乳首がそそり勃つ。
片方を手の平が包み込み、もう片方を若い彼の唇の中に収まった……。
どこまでも甘くて優しい舌使い、くすぐったいくらいの指使いが堪らない………。
舌先で転がされる心地良さに浸る暇もないまま、下半身ではショーツが引き下げられていく……。
頭を起こそうにも覆いかぶさる彼の胸にブロックされ、露わになったそこに息が吹きかけられる……。
そして………背中を反らせる涼子がいた……。
やめて……汚いのに……シャワー浴びてないのに……
溝に舌先が分け入り、上下に蠢く……。
尿臭と濃密な酸臭が漂う最中を、舌がクリトリス
に辿り着く……。
湧き上がる快感、高まりゆく幸せを抑えられなくて、涼子は我を忘れてついに女の声を漏らす……。
血色がなく白っぽかったクリトリスは充血して膨らみ、鮮やかに色づいている……。
休むことなく動かされる舌先に体がピクッピクッと反応を見せ、涼子の手はすがる場所を求めて宙を彷徨わせる……。
その手が何かに当たった。
その凹凸と形、張りのある硬さに涼子は覚えがあった……。
考える間を与えられず、唇に押しつけられ口の中に入っていた……。
尿臭が鼻腔から抜け、口の中いっぱいになったそれに舌を絡める。
考えるよりも自然にそうする自分に劣情を感じたが、止められなかったのだ……。
上半身をやや起こして頭を前後に振る……口の中で亀頭をローリングして舐め回す涼子……。
経験を重ねた女の技に苦悶し、自分の尻を強く摘んで耐える男性スタッフ……。
いきなり涼子が口を離し、悶絶しながら激しく首を振りはじめる………。
涼子 はぁっ………イっく………………イっちゃう………
2〜3回ほど大きく腰をバウンドさせ、ブルブルっと体を震わせはじめる………。
肩で息をする涼子から離れた男性スタッフ2人は
位置を入れ替え、上にいった彼が涼子の口の中にペニスを……下にいった彼は入口にあてがった…。
ペニスを咥えた涼子が、喉からくぐもっだ声を漏らす………。
熟女と言うにはまだ早い、魅力的な涼子の体が静かに揺れはじめた………。
※元投稿はこちら >>