女性スタッフ いらっしゃいませ………無理体験でございますね……
あの只今……お時間をいただくようになりますが、よろしいでしょうか?
やっぱり人気店だったんだと思った……。
困ったな、どれくらい待たされるのかしら……。
迷いを見せた美鈴を見て、女性スタッフは遠慮気味に言う……。
女性スタッフ お客様、女性エステティシャンは30分ほど、男性エステティシャンは50分待ちになるかと思います………
あの……もし良かったらですが、新人のスタッフでよろしければすぐに始められますが、いかがでしょうか?………
美鈴 新人さん………ですか……
女性スタッフ 新人ですから通常は2人で施術するんですが、もう何回も経験をさせております……
今日は1人ですので、お客様は30分プラスさせていただきます……いかがですか?………
要するに仕事が少し遅いか、緊張で初々しい仕事なのだろうと美鈴は理解する。
どうせ無料なのだから、新人さんが勉強になるのら………。
人の良い性格の美鈴は承諾した。
どんなエステティシャンなのかと想像しながら、シャワーを浴びる。
あのスタッフは新人が女性エステティシャンとも言わなかったし、男性エステティシャンとも言わなかった。
いずれにしても新人なのだ、若い人なのだろう。
チラシにはオイルを使用してとあったから、専用のビキニが用意されているはず………。
バスタオルの横に………あった。
普通は白い紙製の簡素なものなのではないのか、美鈴でもそれくらいのことは知っている。
だが用意されていたのは、濃紺色の布製ビキニではないか。
まさか使い回しではないだろうから、このお金のかけ方からすると通常はそれなりに高額なのだろうと想像する。
主婦はすぐにこういうことが気になる嫌な癖がつくものだと、美鈴は思わず苦笑する。
やや面のが狭い上下だったので身につけてから備え付けの鏡の前に立ち、美鈴はチェックした。
お腹周りは……まだ大丈夫よね……。
お尻は……やだ、少し垂れてきたかしら……。
自己評価を厳しくして、自分を戒める。
明日から運動をしなければと今、決意した。
美鈴は薄い壁とカーテンに仕切られた施術ベッドのある空間に移動して、まるで手術前の患者になった気持ちで緊張しながら待った
…………お待たせいたしました……。
そう言って現れたのは若い男性エステティシャンであり、彼は半年前に退院していった元患者その人だった………。
どうして覚えていたかというと………。
かつて間違いを犯したあの過去の出来事以来、彼は久しぶりにドキドキさせられた男性だったからだ………。
男性モデルのように美男子な彼は、ペニスの色が綺麗で大きかったのだ。
3ヶ月間の入院生活を送る中、清潔援助を美鈴が度々させてもらっていた。
若い同僚たちはみんな恥ずかしがって美鈴に回すくせに、嫉妬してくる……。
それなら進んですればいいのに、しないのだ。
はじめは部分清拭だったのが、さすがに全身清拭をしなければならなくなった。
あのふんどし状の物のヒモを解かれて、下半身が露わにされるときの彼の恥ずかしそうな顔といったら………。
美鈴はポーカーフェイスを作っていたが、内心では胸がときめいていた……。
いけないことをするような気持ちで、デリケートゾーンを丁寧に……一応は手早くやったつもりである……。
でもやっぱりというか、彼は勃起したのだ。
若いんだから仕方がないわよね………。
足を骨折して寝たきりだったのだから、そこへ体を拭かれて大事な部分を弄られるのだから………。
美鈴は背徳感を覚えながら、清潔にしなければならないからと執拗にベニス周りを拭いた。
それが焦らしになったらしくて、最後に本体であるペニスを拭いたのだ。
陰茎を根元から丁寧に拭いて、やっと亀頭に取り掛かる……。
別に他意はなく、敏感な箇所だからという理由でしかない。
皮肉なことに一番不潔になりやすい場所ということで、より丁寧にしなければならないのだ。
別の意味でも………それは、やはり敏感だから……。
ただでさえ禁欲を強いられているのだから……。
硬く大きく、反り返った立派なペニス……。
それが血流と共に脈打ちながらピクッピクッ………っとわずかに動いているのが見ていて分かる……。
拭き直すたび力が入るのか、ビクンッ…とさせる……。
カリ首の溝を丹念に拭き直し、亀頭そのものを拭いていると透明な粘液が溢れてきた……。
もう終わったから後片付けをして立ち去ればいいのだけれど、よせばいいのに気の毒になってしまったのだ……。
自慰もできないのに、こんな生殺しにしていいのかしら……。
やめなさい………美鈴、やめるのよ……美鈴っ!……
警鐘を鳴らす心の声を、美鈴は無視した。
背にしていた彼を振り返り、自分の唇に人差し指を当てる仕草をして頷いて見せる……。
声を出さないで口パクというのか…………内緒…………と言って、ペニスを握った………。
上下に擦り、溢れ出る粘液を絡める……。
出そうな声を押し殺し、必死に悶える彼……。
あっと言う間に射精してしまった。
少し残念な気持ちだったが、無理に苦しめてもいけないし………。
事後処理として、ペニスを綺麗にしていく……。
夫ならもうとっくに萎えているはずなのに、全くその気配がない……。
彼をそっと見た……。
切なげに瞼を閉じて、羞恥する状況なのにうっとりしている……。
魔が差したとしか言いようがない……。
気がついたらベニスを咥える自分がいたのだ……。
一回出したくらいじゃ足りないはず……。
次は1週間後まで清潔援助はないから、辛くなるはずだから……。
自分を正当化する言い訳を作り、自分に言い聞かせる………。
敏感なベニスが口の中でピクピクと脈打ち、彼が息を吐く……。
夫とは違って、若い匂いがする……、
彼の手がお尻に伸びて、弄られる……。
さすがになかなか射精には至らず、思う存分に舌を動かして亀頭を舐め回す……。
張りのある亀頭の舌触りが滑らかで心地よく、唇を密着させて首を振る……。
苦しげな息を吐きながら、彼の手がワンピースの下を潜りお尻を撫で回す……。
その手が前に周り、感じるところを………。
バンスト越しに割れ目を上下に擦られ、指先が感じる場所を捏ねくり回す………。
欲しかった………。
でも、もうそれは出来ないのだ……、
だからせめて………精液を口に欲しい……。
男性の攻め方は、知っているつもりである……。
自分のコントロールがつかなくなる前に、彼を攻める手を早める……。
人妻の技を発揮して、その深さを見せつける……。
すぐに彼の限界が近づくのが分かった。
危機迫るような荒い息遣い……。
耐えるように息を止め、荒々しく吐き出す……。
その感覚が短くなり、そして………。
生臭く温かいモノが、喉の奥に……。
走馬灯のような回想から我に返ると、唖然として美鈴を見つめながら立ち尽くす彼がいた。
もしかしたら………。
淫らな予感を感じて、目を逸らす美鈴だった……。
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