鋭く激しい快感が甘さを残して薄くなり、心地の良い余韻が引いていく……。
内腿の柔肌を柔らかい唇が移動して大陰唇を舐め回し、陰毛の森に鼻を擦り付けられる……。
不意にクリトリスを甘咬みするように唇で挟み、敏感なそこに甘い感覚が蘇る………。
どうしよう…………欲しくなってきたじゃない……。
軽く済ませて帰ろうと思っていたのに、これでは帰るに帰れない………。
上目遣いに有希子を窺う彼が、心を読んだように胸に手を伸ばしてきた……。
ブラウス越しに優しく触れられていると、その先が欲しくなる……。
ブラウスの下が押し上げられて、ショーツとお揃いのブラジャーのホックが外される……。
頭を出した彼が有希子に抱きつく格好で、乳首に舌を這わせて優しく吸って転がす……。
外を通り過ぎる誰かが一瞬、有希子に視線を投げかけて怪訝な顔をしながら歩き去る……。
美しい女性の顔の下に、何だがわからない黒いモノがあるのだから無理もない。
それが人の頭だと分かるほど凝視したわけではないから、自分の都合よく考えるしかない。
まさかいま見た光景が淫らな現場だったなんて、想像もつかないのだから………。
有希子の手が彼の股間に伸びる……。
すでに硬く大きくなったモノが、窮屈そうになっている……。
その形を確かめるように指を這わせ、上下に擦る……。
彼の鼻息が荒くなり、舌の動きがねちっこくネチネチと動く……。
有希子が我慢できなくなった……。
有希子 ねぇ………もう、あたし………
男性スタッフ よろしいんですか?……
有希子 して………はやく………
カウンターテーブルの下から這い出してきた彼は、有希子の後に回った。
一言だけ有希子に囁やき、腰を浮かせた彼女から椅子を引いて離れたところに置く。
カップなどを前にずらして両肘をテーブルに置いた有希子が、腰を後に引いて脚を開いた……。
彼がスカートを持ち上げてお尻に頬ずりをして見せて、有希子の気持ちを盛り上げる……。
そして、彼のモノが入ってくる圧迫感を覚え、固く目を閉じた………。
有希子 んんっ…………はぁ~…………
メリメリと肉壁が押し広がる……。
亀頭が肉壁を擦り、押し入りながら途中で立ち止まる。
後退しては進み、また後退しては少しづつ前に奥へと突き進む……。
根元まで入ると、子宮の入口に到達したことを告げるように有希子の頭が持ち上がった……。
用事を済ませて来た道を戻る最中、あのエステサロンの前に差し掛かった。
まだあの女性はいるだろうか………。
希望は薄かったが、気になって窓を見た。
良かった、まだいるじゃないか………。
少し距離は開くが対面のビルの壁に待ち合わせを装いながら背中を預け、携帯を見るフリをする。
どうにか彼女の表情が分かることに安堵したが、先ほどと何かが違う気がする。
そうだ、頭の位置が高いのだ。
どうしてなのか分からないが、彼女が見えるから良しとする。
なんだか彼女の様子がおかしい気がする……。
何がどうおかしいのかが分からないが、違和感を感じるのだ。
携帯の画面を見ながら、チラチラと窓の向こうの彼女を盗み見る……。
なんだか髪の毛が揺れているような気がするが、気のせいだろうか……。
俯いていた彼女が顔を上げ、虚ろな目をしているのが気になる……。
不意に彼女と目が合って、急ぎ携帯の画面に視線を落とす……。
誤魔化せただろうか…………。
ゆっくり、ゆっくりと彼のペニスが出入りする。
気持ちのいいところに当たって、堪らない……。
あぁ……………………あぁ…………………凄い……………
無意識に頭を起こし、窓の外に目をやった。
先ほどと同じように人が通り過ぎていく光景を目にすると思っていたが、向いのビルに人が寄りかかっている……。
人が立ち止まる場所でもないし、待ち合わせをする場所でもない。
どうしてあんなところにいるのだろう………。
ぼんやりとそう思ったとき、不意にその男性と目が合った……。
何気なく見た感じではなく、初めからこちらを見るつもりだったようにしか有希子には思えなかった……。
えっ………どうして?………なんなのあの人……。
有希子の懸念を如実に証明するかのように、男は手にした携帯から目だけがまた、有希子を真っ直ぐ直視した………。
間違いないと思った……。
どういうわけか、見られている……。
不気味に思いながら、顔を伏せる……。
精神的に気持ち悪いのに、否が応でも体は快感を受け入れる……。
監視されているような気持ちになりながら、犯されるなんともいえない妙で新しい快感……。
思春期に襖を隔てて親の耳を気にしながらも、指を動かしていた自慰行為………。
そんな背徳感、羞恥心が官能を増大させる……。
見られている………あの男に………。
両手で腰を掴まれ、ゆっくり突きたてられて体を揺らす……。
虚ろになる表情が、なにかを物語る……。
ヌッチャッ……ヌッチャッ………ヌッチャッ………
もう、どうだっていい………。
見たければ見ればいいのだ………。
見なさいよ……そんなに見たいなら見なさいよ…。
ほら、見れば良いじゃない……変態………。
明らかに髪の毛が揺れている……。
いや、体が揺れているみたいだ………。
これはまさか………こんな場所で、まさかそんな……
あっ!……なんだあの手は………
女性の下から伸びてきた手が胸を覆い隠し、揉み上げているとは……。
ということは、彼女は後から………。
そうか、後から………。
男のものらしい手が左右の乳房をあべこべに揉み解し、女性の体を揺らしているようだ……。
頭を起こした女性が悩ましげに表情を歪ませ、あるいは恍惚としている……。
もう疑いようがなかった……。
彼女は………しているのだ……。
とても官能的で、堪らない……。
気がついたら動画を撮っていた……。
ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ……ヌッチャッ………
力強いピストンで、中を掻き回される…。
立っていられなくなりそうで、膝から力が抜けていく………。
あっ…あっ……………あっ…あぁっ…………あぁっ………
その瞬間が迫る………我慢できなかった………。
激しく揺らす体の姿勢が低くなり、女性の頭がまるで固定されたように動かないのに髪の毛が激しく揺れる………。
そして叫び声を上げるような表情になり、崩れ落ちて見えなくなった………。
彼女はそのまま姿を表すことはなく、その場を早足に立ち去った………。
とんでもないものを見て、夢ではないかと撮影した動画を見返してみた。
そこには体を激しく揺らし、喘ぐ女性の姿が映っていた………。
1ヶ月後………初めての海外出張に浮足立つ男性が、空港にいた。
飛行機で飛び立ち、遠ざかる地上の風景が映画のワンシーンのように見えて感動したが、緊張していたのか眠ってしまい後は記憶にない……。
数日後、帰国すべく飛行機に乗った。
疲れて眠ろうとしたときに、機内食を運んできたキャビンアテンダントに声をかけられた。
その彼女と目が合ったとき、お互いに固まってしまった。
あのときの、彼女だった……。
彼女も記憶が新しかったからか、すぐに分かったようだ。
有希子 お休みになられるのでしたら、毛布をお持ちします……
彼女は一旦いなくなると、すぐに持ってきた毛布をかけて去っていった。
1枚のメモ用紙を密かに残して………。
指定されたタクシー乗り場で待っていると、彼女はキャリーバッグを引きずりながら側までやってきた。
開口一番で、いきなり彼女は言う……。
有希子 どうすれば黙っててもらえますか?
お金ですか?………いくらなら黙っててもらえるの?
いきなりまくし立てられて面食らったが、急に腹が立ってこう言った。
男性 ちょっと、場所を変えましょうか……。
手頃なファミリーレストランで向かい合い、まず先日のことを説明する。
恥ずかしかったが、綺麗な女性を見かけて見惚れてしまったこと………。
数分だけ眺めたら立ち去るつもりだったが、様子が変だったので心配になって見ていたら………。
誤解が解けたら解けたらで気まずい雰囲気なのは変わらなくて、しばらく黙ってコーヒーを口に運ぶ2人……。
口を開いたのは彼女だった。
有希子 あの、黙ってていただけないでしょうか?……
男性 なにか勘違いをされてるようですが、どうして僕が貴女のことを吹聴しなければいけないのかな?
有希子 それは………そうですよね……
男性 あんな場面を見たのだって、不可抗力みたいなものです……そもそも人に見られるようなところであんなことをしなければいいのでは?
それじゃ、僕はこれで………。
後味悪く立ち去ろうとしたとき、彼女に呼び止められた。
有希子 あの………このあと、時間を取れませんか?………
魔性の女だと思った……。
イってもイっても勃たされて、腰を振る女なんて初めてだった。
やや強引にホテルに連れ込まれ、気がついたらそうなっているとは………。
3回出したらもうほとんど精液は出ないのに、許してはもらえないのだ。
髪の毛を振り乱し、後から貫かれる彼女はあのときと同じようにベッドの上で崩れ落ちた……。
色情魔………この言葉が頭に浮かぶ……。
2度目に会ったのは、彼女からの連絡がきたからだった。
セックスをしないとだめなのだと、自分の性癖を告白する彼女はやけに色っぽく美しく見えた。
信用できるのと、相性が良かったからというのが連絡をよこした理由らしい……。
そう、類は友を呼ぶ……。
彼女にスケベな自分を見抜かれていたらしい……。
そうして顔の上に跨った彼女が喘ぎ狂い、後に移動して腰を派手に振る……。
ある意味で、地獄のようだと思った……。
この地獄から逃げようと思う男は、いないのだから………。
都合のいい男が見つかったと思う……。
そう頻繁にあの店には行けないのだから。
年齢は近いけれど一応は歳下だし、何よりペニスが大きいのだ………。
相手もただでセックスができるのだから、文句は言わせない……。
楽しませていただくわ…………。
相手の首に手をかけて体を起こし、自分が仰向けになる。
両脚を彼の腰に巻き付けて、その先を促してやる……。
堪らなくいい………。
幾度も奥を突かれるうちに、またあの感覚が迫ってきた……。
そして、有希子の背中がまた反り返った………。
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