2週間後、早退する女教師がいた。
小学2年生を受け持つ彼女は生徒たちを送り出し、体育の授業で着ていたスポーツウエアから急ぎ着替えた。
白いボータイブラウスに白のキャミソールを透けさせ、濃紺のスカートスーツ姿。
教師にあるまじき家族の不幸を理由に、学校を抜け出した。
徒歩でバス停に向かい、駅に着く前に降りる。
数分歩くと大型スーパーが現れ、その立体駐車場に足を向けた。
店舗の入口から離れた位置に停まるミニバン…。
プライベートガラスの上に重ねてスモークフィルムガラス貼られ、車内がまったく見えない……。
そのスライドドアから中へと入る、彼女……。
ひろ子はエステティシャンの彼と再会すると、すぐに唇を重ねた……。
職業柄こんなことはもう、早々出来ない。
時間の面でもお金の面でも、エステ店に通うことは難しいと彼に告げていたのだ。
すると彼は、時々なら外で会えるという。
ならばと今回、無理やり都合をつけたのだ。
忘れられなかった。
彼の甘い笑顔、声、体臭………あの快感……。
生理が近づく今日まで、イライラする気持ちと疼く体を必死に宥め耐えてきた。
彼の顔を見て口づけを交わし、触り合うことで気持ちを収めるつもりだった。
彼が要求するならペニスを口で処理してもいい。
むしろ、そうしたかった。
舌を絡め、ジャケットが脱がされる。
ブラウスの上から胸に触れられ、スカートから引き抜かれ捲り上げられる。
ブラジャーがずらされて、彼の唇と舌が触れてきた……。
こんなに広い駐車場なのに入口から離れた位置でも車を停めると、なぜか隣に停たがるドライバーが必ずいる。
ひろ子はそちらを見た。
スモークガラス越しに中年男性が見え、営業車らしきライトバンの運転席で弁当を食べはじめるではないか。
見えないと分かっていても、気になる……。
気になりながら胸を愛撫する彼と、中年男性を交互に目にしながら甘い感覚に吐息を漏らす……。
服を捲り上げられて胸を吸われる女が隣にいるなんて、彼は夢にも思わないだろう……。
弁当を頬張る彼が外からは見えない黒いガラスのこちらを見詰め、咀嚼する口を動かしている…。
羞恥心に身を焦がし、ひろ子は感じた。
彼の手がスカートの中に入ろうとする。
その手を制し、シャワーを浴びてないからと拒否する。
でも彼は関係ないとひろ子を振り切り、パンストごと下げられ足から抜き取られてしまう……。
お願いだから……そう懇願するひろ子を無視する彼は、両膝を肩に乗せ股間にさっさと顔を埋めてしまった…。
こんなところで………
普段は学校で教える立場なのに……
そんな想いが頭を駆け巡り良識と欲望が、ひろ子の中でせめぎ合う……。
常識人としての武装が一つ、また一つ剥がれ落ちるたびに教師から女の顔へと変わりゆく……。
自らの口を手で塞ぎ指を噛んで声を噛み殺す……。反らせた背中が座席の背もたれから浮き、顔が天井を仰ぐ……。
川の源流から一雫の岩清水が流れ落ちるように、膣口からは粘度のある透明な分泌液が漏れ出していた………。
気のせいだろうか、隣のミニパンが揺れた気がする……。
ネクタイを緩めた中年男性は弁当を頬張る手を止めて、ふと横を見る……。
やっぱり、揺れた……。
運転席には人の姿はなかった……ん、何だ?
気にしだすと、気になってしまう。
弁当の残りを掻き込み、運転席の窓を全開に下げてみた。
あれ?……ミニパンの後部の窓が、わずかに空いてるではないか……。
えっ………今、変な声が聞こえなかったか?……
あっ……ほらやっぱりだ、まさか事件か?……
ひろ子 はぁ~っ………あっ……んっ…んんっ……
だめよっ………だめっ……………気持ちいい………
中年男性は仰天した。
おいおい、こんなに明るいうちに、嘘だろ……。
中年男性は、思わず隣の車の窓を凝視する。
面白くなりそうだった………。
男性エステティシャンは気づいていた。
というよりも、それが目的だったのだ。
人妻には気づかれない程度にスライド窓を緩めておいたのだ………。
彼は身を起こし、中断されて怪訝な表情を見せる人妻に言った。
気が散るでしょ?……持っていたバンダナで目隠しに人妻の目元を隠す……。
そうしてから再びクンニリングスを再開する。
腰を震わせて喘ぐ人妻のそこから顔を離し、指を挿入する……。
色っぽい声が出はじめたころ、窓の隙間をさらに開ける……。
そこから指を出して、こちらを見ろと招くように何度か折り曲げてみた。
もし気づいていたら、覗き見る誰かの目が見えるはずだ……。
不意に人の気配を感じ、窓を見る。
中年男性と目が合い、男性エステティシャンの彼は片目を瞑って見せる……。
面白くなってきた………。
彼に見えやすいよう、体の角度を変えた………。
びっくりした……。
中の男と視線が合い、ウイングをされたのだ。
彼は女の両膝を肩に乗せ、彼女の性器に挿入した指を動かしながらも体の角度を変え、その様子を見せてくれたのだ……。
女は目隠しをされ、気づいていないようで喘ぎ声を上げている……。
彼は引き抜いた指をこちらに向け、V字にした指を開いたり閉じたりしながら糸を引く様子を見せつける……。
なぜか手にしたショーツで性器を丁寧に拭き取り、こちらに差し出してきたではないか……。
それを受け取り、まじまじと観察するように見させてもらう……。
この彼女らしい普通の白いショーツだが、肝心のクロッチ部分でたっぷりと愛液を拭き取ってくれたらしい…。
染み込んで色が変わり、べっとりと濡れいるではないか……。
尿と酸っぱい匂いが鼻を突き、少しだけ舐めてみた……。
もう随分と古女房のそこを舐めてはいなが…………いや、舐めたくもない…。
他人の女の臭いを嗅いだのはいつ以来か……。
そして舌先に乗るヌルヌルした感じ……。
思わず股間が硬くなる……。
堪らなかった………。
横目で欲情を隠せない中年男性を見て、男性エステティシャンの彼は興奮した……。
窓に張り付くようにしてこちらを見る彼に、取り出したペニスを人妻の口に当てて見せる。
興奮した人妻が頭を前後に動かしはじめ、亀頭に舌を絡めて愛おしそうに舐める……。
血走った目で見つめる中年男性が、ゴクリと生唾を飲み込んだ。
人妻が舌を使う最中、ブラジャーのホックを外す。
幸が不幸かブラカップからストラップが取り外れるタイプだったので、外したブラジャーを外から見詰める中年男性に渡してやる……。
それを鼻に押し付けて、深呼吸をする彼……。
その中年男性がペニスを咥える人妻の乳房を揉みしだく、その様子を食い入るように見入る……。
堪らなく興奮する……。
まだまだこれからだった………。
※元投稿はこちら >>