性交が出来ないまま、私は興奮と欲情がピークに達した。オナニーいや、勃起や射精が伴わないので、マスターベーションといった方がいい、マスターベーションを欲していた。
綾乃を見て射精をしたと言ったが、実際にはだらだらと精液が柔らかいペニスを伝うだけでけして精液を発射は出来ていない。
それよりも私が快感なのは肛門からの異物挿入で前立腺を腸壁越しにこすられ、圧迫されカウパー氏線液が泉のように滾々と湧き出ることだ。
私は脚の毛と臀部の毛を剃っている。もちろん陰毛もだが、臀部の毛が重要だ。天女の羽衣を想起させるナイロンとスパンデックスのパンティストッキングを穿くときより皮膚に密着するその感覚が好きなのだ。サポートタイプの締め付けを感じた上から、色はベージュ、もしくはコークブラウン、ルーズな黒いガーターストッキングを二重に穿く。黒いガーターの靴下止めのゴムを止めるのがもどかしい。その上からショーツ。スパンデックスの白。勃起しないので陰茎は邪魔にならない。クリスチャンルブタンの靴、銀座の店まで行って恥を忍んで足に合うものを探した、を履く。私がもっと若ければその姿を晒に出かけるのにそれはかなわない。何しろとても醜悪なものだからだ。
もう白いショーツまで染みが広がってきた。
よたよたとなれないヒールで綾乃の部屋に上がり、こうお願いした。
「そこにあるディルドで私のアナルを突き刺してくれないか。」
「パンストはどうするの。」
「破ってくれていい。」
「いいえ、うまく伸ばせばパンストごと入らないかしら。」
「そんなに伸びないだろう」
「細いバイブレーターがあるわよ。」
「それでもいい。」
これがセックスとどう違うのだろうか。
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