休日の昼下がり、映画を観た帰りに休憩をと立ち寄った店。
何年ぶりだろうか、こうして喫茶店に入ったのは。
もちろん美樹はひとりではなく、向かいの席にはあの若者が座っていた。
今回は純粋に観たい映画があったというだけ。
彼も大人しく隣で映画を観ていただけだ。
大人のラブロマンスは若い彼には少々、退屈だったかもしれない。
美樹 今日はごめんね、つき合わせちゃつて…
若者 いえ、こういうのなんか、新鮮でした…
美樹 本当に?
若者 だって貴女と……いえ、ああいうジャンルは進んで観ることはないですから……
そう言いながら彼は、濡れ場のシーンが始まると手を繋いできていた。
2人は窓辺に面した角の席で、アンニュイな時間を楽しんでいた。
適度に薄暗い店内は席ごとに暖色の灯りが頭上から垂れ下がり、純喫茶のような落ち着いた雰囲気が流れている。
美樹 普段はどんな映画を観るの?
若者 う〜ん、ヒューマンドラマ…アクション系……でしょうか……でもホラー以外は嫌いじゃありませんよ…
彼らしい返答だと、美樹は心がほっこりする。
美樹はこの日、膝上10センチのラップスカートにブラウス、ニットというカジュアルな服装で来ていた。
これくらいなら若い彼といても、浮かないはずだから。
だが美樹は、少し不満を感じていた。
わざわざ暑いからとニットを脱いで、わざと下着を透けさせたのに、彼は見向きもしなかったのだ。
黒色は露骨かしら……そう思って大人しいパステルイエローのブラを着けてきたというのに……。
短いスカートはやっぱり、やめておいたほうが良かったかもしれない……。
でも映画館で繋いできたては、しっとりと湿っていた。
色情を覚えていたのは、私だけだったということか………。
美樹はさすがに若い彼をこれ以上、引き止めることは考えていなかった。
年相応な彼にふさわしい女の子が、いるはずだから………。
……………潮時、そんな言葉が頭にチラつく。
中身のないシュガースティクを弄びながら、彼の話に耳を傾ける………。
不意に手にしていたオモチャをテーブルの下に、落とす大人げない失態を犯してしまった。
身をかがめて拾おうとした美樹を制して、彼が言った。
若者 僕が取りますから……
こんなことぐらい自分で出来る……そう断る前に彼はさっさとテーブルの下に潜ってしまった。
テーブルの脚と自分の脚が邪魔だろうと、美樹は組んでいた足を解いた。
オモチャは実際、美樹の足元にあったのだから。
それを拾った彼が、止まった。
そう……美樹にしては短いスカートの奥が、彼のからはしっかり見えていたのだ………。
このお店はプライベート空間を大事にしているのか、隣の席との間に目隠しが設置されている。
窓辺とは反対側は人の目を遮る造りになっていて、回りからはほとんど見られることもない。
美樹はそっと、膝を開いて見せた………。
膝頭に彼の息を感じる。
ゆっくり伸びてきた彼の手が、前に引き寄せる。
ビリッ……っとパンストを破かれる音の後、ショーツの恥部に彼の体温を感じて美樹は目を閉じた。
鼻と唇を擦り付け、ソコとの対面を喜ぶかのように顔を上下左右に動かしている。
その刺激に控えめだったクリトリスがクロッチを突き出すように、自らの存在の主張をはじめた。
視線を下に向ければラップスカートの合わせ目は、彼の頭に裂かれ左右に開かれている。
美樹はゾクゾクしながらコーヒーカップを持ち上げ、口へと運ぶ。
もう待っていられないとでもいうように、下着が脇に寄せられ………。
美樹はコーヒーカップを持つ手が震え、中の液体が溢れないように苦労してテーブルの上に置いた。
まだまだ拙い彼の舌使いが、彼の興奮度合いを伝えてくる。
それでも場数を踏むごとに上達し、美樹は今、彼がトイレから戻るのを待つ女を演じるのが辛くなっていた…。
唇が突起を包み、吸われる感覚に吐息が震える。
極端に短い前後運動、暴れまわる舌使い………。
公共の場にいる背徳感が溢れる欲情を、押し上げる。
無意識に彼の頭を抱え、美樹は腰を彼に押しつけた。
潤む目を窓の外に向けて行き交う人々の姿を見て、非日常の官能を改めて実感する。
指が挿入された………。
クンニリングスとの相乗効果は、美樹をとろけるような異次元に誘う。
クチュッ…ヌッチャッ…クチュッ…ヌッチャ………
はっ…………あっ……はぁふっ……はっ…………んっ……
美樹は指の間に彼の髪の毛を挟み、揉みくちゃにしながら時おり腰を震わせはじめた。
だめ……これ以上は我慢できなくなる…………。
彼の頭を引き離そうと試みたが、スイッチの入った彼はやめてくれそうにない………。
サッと周囲に視線をを走らせる……。
ゆったりとしたBGMの流れる店内に、僅かな談笑する声が聞こえている。
隣の客が注文でもしようものなら、誤魔化しようがない………。
今や体全体を不自然に震わせ、声を噛み殺す美樹の姿は明らかに普通ではなかった。
ふっ………と、ゾーンに入る。
長く暗いトンネルが現れ、出口が遠くに見える。
その出口がゆっくりとこちらに近づいてくる。
踏みとどまろうとしたが、眩い光がどんどん近づいてくる。
ねっとりとした舌が絡みつき、高速で動く舌先が打ちつける。
鋭い快楽が体を突き抜け、指が気持ちのいいところを忙しく動き回り、体が軽くなってきた。
光が目前に迫る…………。
頭の中で何かが弾けて砕け散った。
猛烈な快感が押し寄せ、沈黙が訪れる………。
気がつくとコーヒーを口に運んで微笑む、彼がいた。
美樹 どのくらい変になってた、私……
若者 どのくらいって、1分も経ってませんよ…
長く意識が飛んでいたように感じたのに……。
美樹 もう、こんな無茶はしないで……
若者 あんな魅力的なものを見せられたら……
美樹 だからといって、限度があるわよ…
若者 申しわけありません……気おつけます…
美樹 まったくもう……場所を考えなさい…
若者 貴女の……いい匂いなんです、
美樹 バカ……なにを言ってるのよ……
若者 素敵でした……美味しくて……
美樹 だから………なにを言ってるの……
若者 いつまでも愛していたくて……
美樹 年下のくせして………生意気よ……
棘のある言葉を吐きながら、美樹は色情の炎が再燃するのを覚えていた。
彼のアレが欲しいと、切に願う。
体が渇望していた………。
美樹は意を決して、彼と店を出た。
今日は夜までに帰宅しなければならない。
その前に………。
美樹は秘密の場所に彼を連れて、歩を進める。
会社の研修所として使う、雑居ビルの5階。
普段は誰も使わず、部屋の中は空気が淀んでいた。
管理職の美樹は、普段からキーホルダーにここ鍵を付けていることを思い出したのだ。
壁に寄せられた長机の前で、ファスナーを下ろしてペニスを口に入れた。
難なく勃起した彼は美樹を制し、長机の上に美樹を座らせてスカートに顔を突っ込んだ。
あぁっ……しっ!……あぁ〜っ……しっ!……あっ…あぁっ……
若者 凄い……もうこんなに溢れてますよ…
言い終えるやいなや、舌を膣に突き入れる。
抜き差しするたび柔らかい粘膜が舌を包み込み、官能的な滑りが奥へ奥へと誘う。
引き抜くと、舌にツゥ〜っと透明な糸がついてくる。
若者 いいですか?……僕、もう……
美樹 私も、我慢できない………来て……
ショーツを脱がす時間も惜しく、横に寄せてあてがった………。
進入を拒むかのような圧力を潜り抜け、官能の渦に飲み込まれていく……。
若者 凄い……中が、いやらしい………
美樹 ………言わないで……恥ずかしいから…
若者 あぁっ……貴女の中……きっ気持ちいい…
美樹 んっ…んっ…………硬い……あぁ~いい……
膝を抱え出入りする自分のペニスを眺め、ゆっくりと抜き差しを繰り返す………。
抜け出るぎりぎりまで引き抜くと、入口のお肉がブワッと広がりを見せ大陰唇にシワができる。
ゆっくりと奥まで入れると収縮し、まるで獲物を捉えた食虫植物が口を閉じるように塞がろうとする。
結合部ではテカテカと光るペニスが現れては飲み込まれ、中では執拗に絡みついてくる……。
恍惚とした美樹の手が彼のお尻を押さえ、注がれる甘味に舌鼓を打つ………。
ヌッチャッ……ヌッチャッ……ヌッチャッ……
熱いペニスに中を擦り上げられて甘くとろけるような快感に浸り、酔いしれていく………。
美樹 これ………これが欲しかった……
若者 僕も、貴女の中に入りたかった……
美樹 あっ…あっ………本当?………あっ…あっ……
若者 こんなに素敵な貴方を、忘れられるわけがないないじゃないですか………
美樹 突いて………もっと突いて……あっ…いいっ
ヌッチャ、ヌッチャ、ヌッチャ、ヌッチャッ………
激しさを増した腰が、美樹の奥を突き上げる……。
脳みそを鷲掴みされたような、射精感が迫りくる……。
絡みつく……圧縮される………くっ……うぅっ!…………
西日の差した部屋の中に、男女の喘ぎ声が響き渡った………。
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