数えるほどしか入ったことのないラブホテルは、これまでに経験のないほど豪華な造りで急に緊張してしまった。
流行り廃りはあるのだろうが、やはり安ホテルとは違う。
下品さは微塵もなく、なんならリゾートホテルと見間違う内装なのに、大人の玩具が自販機で販売されている生々しさが男女の営みをする場所だと知らしめる。
美樹 先にシャワーを使ってね……
促されて初めて何の目的でここにきたのかを、思い出した。
この期に及んでまだ実感が沸かず、それでいながらシャワーを使う間、勃起が収まらない卑しさが自覚を促す………。
シャワーを終えてバスローブの袖に腕を通す。
脱ぎ捨てた衣類等を抱え、美女と入れ替わる。
その間は何をして待てばいいのか分からず、彼女がシャワーを使いはじめた音が耳に届いた。
ハッ……とした。
いけないと思いながらも誘惑には勝てず、トイレに行くふりをしてガラス越しに彼女の裸の後ろ姿を盗み見る。
だが上場企業に籍をおく美しき大人の女が脱ぎ捨てた下着が気になって、手に取った。
あれっ………と首を傾げた。
ショーツのあの部分に感じた厚みが、消えていたのだ。
まさか………そう思って、トイレに入る。
そう、視線は隅に小ぢんまりと鎮座するサニタリーBOXにとまる。
そこには丸められた使用済みの白い筒状の物が、1本だけ入っていたのだ。
迷わず手に取り広げたら真新しい滑りが中央に集中し、割れ目の形を成した染みの外周が黄色く変色をはじめた染みがそこにはあった。
それを密かに盗み出し、戻ってジーンズのポケットに忍ばせた。
緊張と期待がない混ぜになり、落ち着かなかった………。
美樹はドアが閉まる微かな音に気づき、彼の考える意図を何となく察した。
あの初っぷりだとやっぱり、気になるのか。
やはり彼も、男だと思った。
それも変態の素質があるらしい、と………。
それならば気兼ねなく、彼を道具として使うことが出来るというもの。
美樹は体の泡を洗い流し、恥部の滑りも綺麗に流し去った………。
鏡の前に立って、ひとりの女へとスイッチが入れ替わるのを自覚する。
鏡の中から見つめ返す女はもう、管理職の顔をしてはいなかった………。
バスローブ姿で出てきた美樹を見て、ソファーにいた彼が弾かれたように居住まいを正す。
灯りを落として彼に近づく。
どこを見ていいのか分からないように俯く彼の前に立ち、彼に体重をかけてゆっくり押し倒した。
その唇に自分の唇を重ね、身を起こすと膝立ちになって彼の顔を跨ぐ………。
美樹 ここが気になって、仕方がないんでしょ?……
薄暗くなった中に跨がれてさらに暗くなっても、パックリと半開きになったクレパスが目前に迫る。
ボディソープの香りに混じって既に潤みはじめたそこからは、女の臭いが放ち始めていた。
彼はそこからの記憶が、定かではない。
夢中で舐める自分の頭を抱えられ、頭上で喘ぐあの人の悩ましい声が響く。
突き出た見たこともない大きなクリトリスをしゃぶり、飽きることなく舐め続けた。
若者 こんなになって、いやらしいですね……
美樹 言わないで……あっ……
若者 もっとして欲しい?……
美樹 やめないで……そこ……感じるの……
若者 こんなふうに?……ジュプっ……
美樹 あっ……………あっ!……あ〜ぁい〜い………
激しく舐めても痛がらず、声を震わせて感じ続ける美樹を攻める。
張りと硬い弾力を併せ持つ突起物を攻め続けると、感電したかのように震え崩れ落ちた。
おもむろに身を起こした美樹は同じく身を起こした彼に向き合い、男根を握って向きを変える。
あてがうと………んっ…んんっ……あぁ~………っと悩ましい声を上げて体の中に招き入れた………。
美樹 ほら、分かる?……
若者 温かいです……凄く……
美樹 ほら………どうお?……
若者 うっ……あぁ…………凄い……
上下に深く動き、規則正しく前後に腰を動かしはじめる。
絞り取られるような膣圧、形容し難い滑りに包みこまれて、あの日の出来事が蘇る………。
若者 あ〜ぁ………うっ…うっ…あ〜ぁ凄い……
美樹 硬いわ………あぁ〜いい………きも……あ〜っ
どこまでも柔らかく滑らかな粘膜が締め上げ、複雑な刺激が亀頭を襲う……。
若者 うっ…あぁっ……そんなに…あぁ!…
美樹 まだだめよ……我慢しなさい……だめっ…
容赦のない腰のグラインドが、冴えわたる。
男根が中を擦る快楽が、奥に当たる深い快感が頭を痺れさせる……。
美樹 あぁいい……気持ち……いいっ…あっ…あっ…
若者 あぁ……あぁ……あぁ〜だめ!だめ!あ〜っ!……
中の男根が脈動を繰り返す………。
美樹 あ〜〜……いや〜ぁん………
若者 ずっ……すいません…………
美樹 まだ………平気よね?………
返事も聞かずに腰を使う美樹………。
情けない声をあげ、悶絶する彼……。
美樹は若い男性を犯す、この感じが堪らなく好ききだった。
もがき苦しめば苦しむほど快感が増し、興奮する。
腰を振り下ろす杭打ちが、体の芯を貫く……。
結合部体の弾き出された精液が、嫌な音を立てて飛び散る。
美樹 あ〜っいいっ…あっ…あっ…あっ…あっ…
あっ…んっあっ…だめ…あっ…………いく………いっく…
若者 あーっ!……あ〜っ…くっ…………あーっ!
美樹 ねぇ……イってもいい?……いいよね?……
…んっ……だめっ……いく………………いっく……!!!…
彼に覆い被さり、体を震わせ果てた美樹………。
膣壁が、違う生き物のように収縮を繰り返す。
美樹 あっ…………あっ…あっ…………………あうっ………
しばらく静止させていた体を起こし、ベッドへと気怠い体を移す。
バスローブを脱ぎ捨て、華奢ながら見事な曲線美を誇る体を露出させる。
彼の首を引き寄せ、唇を重ねて20代のエキスを吸い取るように唾液を飲み込んだ。
仰向けになった美樹に、若い男根が挿入していく………。
お腹側の膣壁に亀頭が接触し、何度も行き来を繰り返す……。
その甘い感覚が自然に腰を浮かせて彼のペニスを誘い込み、惑わせる。
唸り声をあげた彼が、子宮の入口を叩く……。
叩く………叩く………叩く…………。
求めていた快楽が脳を麻痺させ、理由がわからずひとりでに口から声が出てしまう………。
気持ちいい…………………だめ……………気持ちいい…………
不意に体が痙攣をはじめ、バウンドする。
激しい快感に支配され、頭が真っ白になった……。
若者 凄い……中が、中が動いてる………うっ!…
ウネウネと動く膣壁が亀頭を怪しく撫で回し、思わず暴発してしまった……。
ドクドクと放出していく白い分身たち………。
どれほどの時間が経ったのか、美樹は気がつくと乳首を舐める彼を抱きしめた。
美樹 シャワーを浴びましょうか……
彼を促して、共に体の汗を洗い流す。
美樹の手が細身の彼の胸に触れ………若い彼の手が
美樹のふくよかな乳房を包み込む。
その胸の乳首に吸い付き、舌が踊る。
その甘味な刺激に美樹はペニスを握り、しごく。
若い彼はそう時間がかからずに勃起を果たし、脈打たせるペニスが復活していた。
彼に背を向けて壁に手をついた美樹に、彼は熱いペニスを挿入させた。
打ち付ける腰に美樹の臀部の肉が歪んで、撓む。
奥に到達する亀頭が強かに叩く。
歓喜する美樹の声が、シャワーの音に掻き消されていく………。
立っていられなくなった美樹が、彼を浴槽に誘う。
彼の首に手を回し、向かい合わせに繋がった。
唇を重ね、上と下の口を塞いだ美樹はその快楽にその身が熱くなるのを感じていた。
次のエクスタシーはもう、すぐそこだった………。
※元投稿はこちら >>