晩秋の街を乾いた風に、女性が黒髪を靡かせ颯爽と歩く。
肩に届く艷やかなストレートヘアは長い前髪を左右に分け、額を見せるヘアスタイルが大人の魅力を見る者に印象づける。
切れ長でありながらクリッとした目が30代半ばという年齢を感じさせず、大人の魅力の中に若さが同居する。
グレーのパンツスーツが、ボディスタイルを際立たせる。
くびれのある細いウエストからフワリと横に広がる骨盤の広がり、形の良いお尻から流れてタイトな太腿。
躍動的に歩く体を濃紺のトレンチコートの裾を翻し、美樹は先を急いだ。
美樹 久しぶり、やったわね!…
梨沙子 えっ、嘘でしょ……美樹なの!?
数年前に同窓会で会って以来の再会だった。
梨沙子 同じアパレル業界だって言ってたけど、えぇ~美樹のいる会社だったの〜!
美樹 ふふふっ……驚かそうと思ってね、アタシが担当だって黙ってたのよ…
梨沙子 アンタって子は、もう〜……
美樹 夢を叶えたわね、おめでとう…
発展途上だが、いま業界を賑わせはじめた彼女が率いる会社と仕事ができる日がくるなんて…。
学生時代にこの親友と、よく夢を語り合ったものだ。
美樹はモデルの夢を追いかけてレースクイーンをして、カメラ小僧の餌食になってまで頑張った頃を思い出した。
当時はまだハイレグの衣装を着る最後の時代で、カメラ小僧の餌食になったものだ。
雑誌の撮影に明け暮れ、水着の撮影に海外にまで飛んだ華やかな時代だったが、性に合わず辞めてしまった。
当時は今ほどネット社会が発展していなかったことでだいぶ助かったが、実は質の悪い映像が出回ったのだ。
それは画像、動画とも存在し、美樹のハイレグ姿が大量にあった。
それだけならまだ無視できる。
恥部やお尻をアップ撮影され、中には赤外線撮影をされて美樹だと分かるまま裸が丸見えにされた物まであったのだ。
それは親友の梨沙子の親戚にとある権力を持つ人がいて、回収された。
だが流出した一部はどうしようもなく、地下に出回った。
その世界から退き一般人となった今、その当時の映像と同一人物だと見抜く人間は会ったことはない………。
梨沙子 それでね、このイベント会社が間に入って………
そのイベント会社、社長の名前の書かれた名刺を見て、美樹は眉をひそめた。
美樹 ちょっと、大丈夫なの?…そこ、あんまりいい噂を聞かないわよ?
梨沙子 平気よ、これでも人を見る目はあるから……ほら、だから美樹が親友なんじゃない…
しっかり者だが人の良い性格の親友が美樹は心配で後日、3者で会う手筈を整えた………。
イベント会社の社長 やぁ、どうも………
彼とは世間話から仕事の核心まで納得のいく話をできたが、何かが引っ掛かる。
あまりにも話が美味すぎる………。
イベント会社の社長 後は担当の彼に任せますから………あの、見て回っても構いませんか?…
彼は連れてきた片腕らしき若い部下に対応を任せ、飾られた衣装を見て回りはじめた。
梨沙子 どうぞ、ご覧になってください…
彼女は快諾し、部下と詰めの話に余念がない。
イベント会社の社長 これはどういう感じなのかな……いや、私はこういうのは疎くて……
意味深に話を振られ、美樹は彼の元に行く。
いくつかの衣装を見ているうちに親友との距離が開いた時、彼は本性を見せた。
イベント会社の社長 貴女は彼女のお友達らしいですね、実はこういう物がありましてね……
それは親友の名前がすでに書かれた契約書だった。
言葉巧みに書かせたのだろう、どう見ても彼女に不利な契約内容になっている。
美樹 最初から彼女を騙す気で……
イベント会社の社長 まあ、落ち着いて……よく見もしないで署名したのは彼女だよ?
このままでは経営権を奪われてしまう………。
イベント会社の社長 貴方が少し協力してくれたら考えないでもないよ……
貴女、レースクイーンをしてたことがありますよね?
ドキリッ!とした。
次に取り出したスマホに出された画像を見せられて、血の気が引いた。
イベント会社の社長 ほら、これ貴女でしょう?
こうしてビジネススーツを着ていてる今も、とてもセクシーですよ………
下から舐めるように見られながら、下卑た笑いを見せる下衆っぷりに寒気がした。
それよりも、次に見せられた動画だ。
そこには美樹の顔から下に移動した場面が衣装から透けた乳房を映し出し、さらには恥毛がアップになって映っていた。
イベント会社の社長 私はここに映る女性が堪らなく好きでね、まさかこうして会えるとはね。
時が流れてもすぐにわかったさ……色気が増したじゃないか……。
美樹 何が望みなの、この下衆野郎……
イベント会社の社長 おっと、口には気おつけたほうがいいな……あんた次第だ……
まずは、味見をさせてもらおうか……
私の対応をするふりをしていてくれよ……お友達の為にもバレないほうが、いいだろ?…
2人は吹き抜けの空間の階段を登り、ディスプレイされた衣装の前で足を止めた。
テラスのようになったそこに、衣装を着たマネキンが立っている。
談笑をするふりをしている2人を、下から梨沙子が時おり見ては微笑んでいる。
不意にしゃがみ込んだ社長の姿が見えなくなったが、美樹が下に顔を向けながら口を動かしているので、不自然には見えない。
だが下の親友たちには見えない美樹の下半身は、社長の手によって、パンツが引き下げられていた。
イベント会社の社長 おお……いやらしいねぇ~Tバックかぁ……ちゃんと芝居をしろよ……
美樹は衣装に手を触れ、身ぶり手ぶりを混じえながら下に顔を向け会話をするふりを続ける。
足から抜き取られたバンツが、無惨に転がる。
脚を広げさせられ、ショーツを横にずらした社長が歓声をあげる。
イベント会社の社長 これだ、これ……やっぱりアンタなんだな………
先ほど見せられた動画にはアップになった恥毛から飛び出た大きなクリトリスが、否応なしに映し出されていたのだ。
イベント会社の社長 このクリトリスを見てから俺は、アンタの虜になったんだ………
そう言いながら、クズ社長は第一関節ほどの美樹のチャームポイントにむしゃぶりつく……。
不快な唇の温もりと蠢く舌先に眉間に皺を作り、それでも美樹は努めて微笑みを見せる。
嫌悪と屈辱に握り拳に力が入り、クズ社長の肩にに乗せた片脚がピクンっと跳ね上がった。
どうして男はこうも、クリトリスを弄るのが好きなのだろう……。
踏ん張る片脚が不安定になるほど、膝が震える。
好きこそものの上手なれ………巧みな愛撫にとろ〜りとした粘液が流れ出て、クズ社長を喜ばせる。
包み込む唇が執拗に締め付けては首元まで包んでは先端まで戻り、小幅な動作を繰り返す。
その動きは美樹から平静さを取り上げ、官能の世界に引きずり込んだ。
不意に見上げた梨沙子が姿の見えない社長を探したが、何処にもその姿がない。
美樹はというとどこか心此処にあらずというような、不思議な表情で視線を宙に向けている。
疲れたのだろうか………担当者に話を振られ、梨沙子は会話に戻った。
ああ、だめ……はやく終わって…………あぁ~………
チュルルッ……チュッピ…チュッピ…チュッピ………
指をしゃぶるかのように頭を振るクズ社長は、ベルトを緩め始めていた。
小幅に頭を振るたびに、恥毛が鼻をくすぐる。
濃密な女臭が、男を誘う………。
不意に美樹が体を激しく震わせた。
両手で尻を掴み、舌を走らせるとさらに腰を暴れさせて熱い液体が顔に吹きかかる……。
顔の液体を拭いながら、クズ社長が立ち上がった。
イベント会社の社長 ほら、手摺りに肘を乗せな………いいか、お友達にバレたくなかったら普通な顔を続けるんだ……
美樹の尻を引き寄せたクズ社長が、赤黒いペニスをヌ〜っと沈めていく………。
イベント会社の社長 おお〜っ………想像以上にいいじゃねぇか……あんたのここわよぉ…
この纏わりつきかたが………堪んねぇ………
突き進むたび、押し広がる肉壁。
複雑な形の洞窟がペニスを縛め、得も知れぬ快感が脳を突き抜ける。
美樹もまた太い男根が中を移動をするだび望まぬ快感に膝が折れそうになり、奥に当たるたび女の自分を呪いたくなる。
下にいる梨沙子と目が合った。
必死に戯けて見せて、やり過ごす。
自分の尻に汗ばむクズ社長の肌が接触するだび、我慢という名の堰が崩壊していく。
弛んだブラウスの下から腕を伸ばしたクズ社長の手が、乳房を揉みしだく。
イベント会社の社長 あぁ~だめだ…堪んねぇ………このまま出すからよぅ………
ひときわ動きが早くなった腰が、美樹の尻をピシャピシャと打つ。
俯かないよう美樹は必死に顔を上げ、可能な限り体が動かないように固定しようとする。
中に出すと宣言してからもなかなか出さないクズ社長の遅漏を悟り、美樹の唇が震えはじめた。
き……きもちいい……はやく……はやくぅ〜………
自分を保てるうちに、そうじゃないと声が出てしまいそうな恐怖にかられる……。
薄れゆく理性……支配されゆく脳……求める体……。
…………………あぁ~…。
美樹の唇から涎が一筋の糸を引き、ツゥ〜っと落ちていく………。
あぁ……………あっ……………あっ…………あぁ………
虚ろになった目を開けたまま美樹の頭が自らの腕に乗り、平静を装う芝居を放棄した美樹の尻を引っ叩くクズ社長。
その痛みに我を取り戻して身を起こした美樹は、唇を噛んで自らに喝をいれる。
………が、限界はすぐそこに来ていた。
抗きれない快楽の雪崩に追いつかれ、我を失った………。
その刹那、崩れ落ちる美樹の腰を抱えたままクズ社長は、唸りながら中に大量の精液を放出した。
ビクンッ………ビクンッ………ビクッ……ビクビク!
子宮の入口が精液を吸い上げる快感が、いつまでも引かない余韻となって体を支配する。
堪らなかった………。
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