背後に少年の気配を感じてはいたものの、春物のコートにどうしていいのか戸惑って、なかなか触れてはきてくれない。
痴漢の常連ならまずはチャレンジをするようなものなのに、キャパシティのなさは否めない………。
やっとコートの後のスリットから手を入れてきたと思ったら、ロングスカートだと分かって諦めてしまった。
きっと対策をしてきたのだと思われたに違いない。
それも美樹は折り込み済みで、肩に掛けたバッグをわざと後の少年に揺れを利用してぶつけてみた。
予想通りに腕か胸の辺りに食い込むかのような感触を感じ、申しわけなく思いながらも思い切って180度、後に体ごと振り返る。
美樹 ごめんなさい、大丈夫?
今まで触っていた女性に振り返られて、動揺を隠せないみたい……。
無理もない、あんなに触られて気づいていないわけがないのだから………。
やはり青年になる前のあどけなさが抜けない、そんな少年………。
だが彼の目は美樹の下半身に向けられ、気づいた。
美樹はフロントに深いスリットの入った、後からでは気づかないロングスカートを身に着けていたのだから……。
それを見せる為に、わざわざ振り向いたかいがあった。
しばらくすると、コートの後のスリットから入ってきた手が、スカートの前に伸ばしてきた。
分かりやすい………。
だけど人目を気にしてか体を密着してくれないことには、スリッからスカートを上にを押し上げないと肝心な部分には届かない。
なので美樹は半歩、後に下がって密着してやった。
なのに………朝からきてくれたのに、時間がかかり過ぎて、タイムリミット……。
イライラするけど、餌は撒いた。
今から帰宅ラッシュが楽しみにしておく………。
いつもより30分ほど、遅くなってしまった。
それでも彼は、来ている確信が美樹にはある。
どの車両に美樹が乗っても、彼は現れるから。
それは要するに、どこからか見られているに違いないのだから………。
美樹には考えがあり、最後部の車両に乗り込んでドアの横に立つ。
慌てたように美樹の後に彼は乗り込んできた。
美樹は自分の後に誘導するように、背中を寄せるとぴったりとくっついてきてくれた。
電車が走り出すとすぐに手が前に伸びてきた。
そこで美樹は仕掛けを解除する。
フロント中央に入るスリットは、これ以上は危険というところで終わっている。
そこをさらに切り裂いて、ファスナーを取りつけておいたのだ。
このときの為だけに………。
当然ショーツは丸見え、コートを着ていなければ左右からは見えてしまうくらいに……。
散々ショーツ越しに触れられて、切ない快感にまだ耐えなければいけないのか……。
ショーツに手が入れられる……。
考えてみたら、かなりのエロガキなのかもしれない。
拙い触り方がまるで、焦らされているかのように感じる。
もう、我慢が出来ない………。
視線を横に走らせると、車掌室までのスペースにゆとりを見つけた。
それはベンチシートがないからこそなのだが、そっと彼の手首を掴んで、角の辺りに引っ張る。
動揺をする彼を角に追い詰める形で、ほとんど向かい合わせになることに成功できた。
こうなると彼は手を出す勇気がないらしい。
なので美樹が彼の手を導く………。
かなりびっくりしていたが、やがて興奮したように触りだす彼。
彼の左手を胸に当てて、その気にさせていく……。
鼻の穴を広げ、興奮する彼が可愛く思えてきた。
いいわよね、散々触ってきたエロガキなんだから………。
勝手な解釈で美樹は行動に出た………。
彼のジーンズのボタンを外し、とファスナーを下げる。
バンツに手をかけたところで、彼は抵抗を見せた。
その手を払い除け、ペニスを取り出す。
仮性包茎だから恥ずかしかったらしい………。
そんなの関係ない、可能であればいいのだから。
すでに勃起しているペニスの包皮をゆっくりと下げて、露出させてあげる。
綺麗な色をして、わくわくする………。
美樹はあらかじめコートのポケットに忍ばせていた避妊具を取り出した。
パッケージを破り、彼に着けてあげる段階で下に落としてしまった。
どうしよう………。
どんなに考えても、もうどうにもならない。
しかたなく彼に体を寄せて、左脚を彼の体に絡ませる。
ショーツを横なずらし、ペニスを自分に向かって倒し気味に導くところでまた彼の抵抗をみせた。
やはり初めてなのが、わかった。
あたしが初めての相手で、ごめんね………。
心で謝りながらもう一度、彼に体を寄せて自らにあてがった。
揺れる車内にあってはやっぱり簡単には入ってくれず、頭が少し埋まったところで止まってしまう。
彼が最後の抵抗をみせ、手で美樹を遠ざけようとしてきたのだ。
往生際が悪い彼に体重をかけたら頭が入り、後はそのまま簡単に入ってきた。
奥にまでは届かないけれど、入ってしまえば彼は諦めたようで、大人しくなってしまった。
背中から下までぶら下がるコートで、揺れる車内ではよく分からないはず。
美樹はゆっくりと、腰を動かし始める。
初めての女の中は、どうかしら………。
鼻の穴を広げて、顔を上気させている彼。
敏感なのか、なんともいえない表情になる。
美樹は、手前の気持ちのいいところには当たる。
若い彼もせめて気持ち良くなってくれたらと、出来る限り腰を動かしてみる。
やっぱり敏感らしく、彼の腰を引くように消極的なので少し強引に引き寄せる。
するとどうだろう、奥に届くなんて………。
堪らなくなって美樹が腰を使うと彼が引き、美樹が引き寄せると深く入る。
図らずもセックスが完成してしまった。
もっと欲しい………。
硬いペニスが奥に当たる。
入口の辺りが気持ちいい……。
彼が美樹の肩に顔を埋め、熱い息を吹きかける。
美樹 気持ちいいの?………わたしもよ…
彼の耳元で、小さくつぶやく美樹……。
疲れた脚を左と右を替えて、ゆっくりと彼のモノを味わっていく……。
でも………思ったより保ってくれたけど、やっぱり出されてしまった。
美樹 どうだった?……
少年 ………………
美樹 もっと、したくない?
少年 コクン………………
黙って頷く少年………。
美樹は頭の中の地図を開き、次の駅を降りてしばらく歩いた先に公園があったことを思い出した。
確か、公衆トイレがあったはず………。
実際に行ってみると、街頭に照らされたトイレが見えてきた。
少し考えて、この時間だからと女子トイレに彼を引き込んだ。
個室に入ると便座の蓋を閉じて、彼を座らせる。
彼の精液で気持ち悪いショーツを脱ぎ捨て、向かい合わせに彼の上に………。
さすがに若いと、勃起も維持するのかしら……。
声を漏らす彼に人差し指でシッ!……。
それでも出してしまう彼を抱きしめて、やっぱり気持ちがいい………。
気がつけばブラウスが、彼の涎でどろどろに……。
なので胸を出してあげたら可愛いのね、いっぱい舐めてくれるの………。
でも、やっぱり早い……。
仕方なく、申し訳ないけど、彼を無視して続けさせていただくしかなくて………。
唸る彼を抱きしめて……だって勃起したままだから仕方がないのです。
もう射精してるのに、苦しいよね……でも私、まだなのよ……。
私がそうなるまで、2回も出してくれたけど………気持ち良かったよ。
あれから彼はもう、現れなくなったけど………。
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