痩せ細っていく私の身体。腕や足はガリガリとなり、寝間着に隠れた身体など、人様に見せられたものではない。
そんな私を見ても妻はそれには触れず、近所の人と『こんなことを話した。』などと私に話し掛けてくれる。
中身のない話であっても、なぜかそれが私には温かい。出来ることなら、もう一度妻をこの手で…。
不確定とは言え、和代からの承諾を得た翔吾は走り始めてしまった。30代の若い男、性欲にも満ち溢れている。
私の部屋からは何も聞こえないことを良いことに、それはまず別棟の浴室で行なわれてしまった。
夜の23時前、世間では遅い入浴だろうが、介護をしている妻にとっては当たり前の時間だった。
浴槽に浸かる和代は、温かい湯の中で一日の疲れを癒していたのかもしれない。
そこに現れる黒い影。ガラスに映り込む大きな身体。男であることは確かだった。
ガラス越しの男に気づいた和代が見たのは、男の股間部でした。そこは黒くて、男の陰毛であることを理解します。
『全裸っ!』、しかも扉の向こうの男は全裸であり、それが翔吾であることに疑いはなかった。
『入ってるよぉ~?』、和代は中から翔吾に注意喚起をしたが、外の彼にその気はなかった。
扉は開き、全裸の二人が顔を見合わせてしまう。
『入ってるって言ってやろ?』、和代はそう言うが、翔吾は至って冷静。そこにあった風呂のイスにゆっくりと腰を下ろしてしまう。
身の危険を感じた和代は裸を見られてしまうことも厭わず、浴槽から立ち上がって逃げようとしました。
しかし、座っていた翔吾の大きな身体が立ち上がり、妻の逃げ道をふさいでしまうのです。
『叔母さん、何にもしないよぉ~。絶対、何もしない!だから、一緒にいさせてよぉ。』
『何もしない。』という翔吾の言葉に、和代は少し安心をしたのかも知れない。
事態は風呂場で裸の男女が居るというにも関わらず、妻はこの状況を受け入れてしまったのだ。
和代は身体を隠すように深く浴槽に沈み、翔吾はというと妻とは大違いにそのたくましい身体を見せつけた。
身体だけではない、その大きな股間までも…。
しばらく、二人の間に会話はなかったようだ。妻の浴槽のお湯を掻く音、翔吾の息を吐く音、それだけで時間は流れている。
浴槽にいる和代は隙を見つけては、ここから出る機会を伺っていた。しかし、そうも言ってはいられないものを妻は見てしまうのだ。
和代が気づいたのは、翔吾の手の動きだった。妻も最初は何でもない動きだと気にしてはいなかったらしい。
翔吾の股間で左右に動く手。自分のモノを手のひらを使って、右へ左へと行ったり来たりをさせている。
そして、ある時、彼の手はソレを握ってしまうのです。
『先に出るわねぇ~。』、和代は立ち上がって、急いで浴槽を跨ごうとします。翔吾のチンポが勃起をしているのを見たからです。
『やめてぇ~ん、お願い~ぃ!』
私に嫁いで40年。県外の田舎育ちだった和代の訛りが治ることはなかった。その少し訛りのある声で妻は叫んでいた。
翔吾の大きな身体に、小さな和代の身体が抱き寄せられてしまったからだ。
※元投稿はこちら >>