二枚の封筒にそれぞれ違う手紙が入れられた。宛先は二枚とも00商事00支店。裕子の職場だ。
一枚は徳田宛。もう一枚は裕子宛。後者には隠し撮りされた卑猥な写真が付け加えられた。
民宿の主人が宛先を書き終えるとそれを受け取り裕子は宿を後にした
「徳田から連絡あれば私に連絡頼みます。」
帰り道裕子はそれを投函した。
そして車で約二時間裕子は戻ってきた。
何とも手の込んだ作戦だとじれったく思いながらも祐子は楽しみ一人芝居を続けた。
徳田は会社で自分宛の手紙を読んだのは営業の連中がほぼ帰って来た6時過ぎだった。
祐子はいつの間にか姿を消していた。その手紙には裕子奴隷化計画実行中との内容であった。
文末には念のため皆さんも犯罪に巻き込まれないようこの手紙は読んだら処分するように文末に記されていた。
翌日から徳田は裕子の異変に気付いた。あれ程までに明るかった裕子がふさぎ込んでいるのだ。
それは一週間しても続いた。しかしいつまでも支店長としてはそうしている訳には行かなかった。勿論それも裕子の手の込んだ芝居だが。
「実は親戚に不幸があって、、申し訳ないですけど週末にかけてお休み頂きます。その間、徳田さん。宜しくお願い致します。」
祐子が欠勤した金曜日。最低限の仕事を済ませて営業の男達は午前中に会社へ帰って来た。
「支店長随分落ち込んでるわねえ。余程大事な方なのかしらね?」
「ひょっとして、あの旅館に。」
「旅館って?」
何も知らない女子社員は事情を聞かされた。だがその目はギラギラ輝いていた。
「口外しないと誓えるか?よし教えてやる。」
徳田の話が終わると年長の女子社員はあることを思い出した。
「一昨日だったかなあ。お昼休みで戻ってきたら支店長が電話していたのよ。こっそり聞いていたら突然『お願い、徳田さんには見せないで』
確かそんなこと叫んでたの。徳田さんに見られたら困るようなものって?」
「裸の写真じゃないですか?」
「そういうと丁度あの日徳田さんと別に支店長宛ての手紙も。確かに手紙と写真のような厚さのものが入っていた記憶があります。」
それは若い女子社員だった。
「間違いなそうね。」
「私は支店長がその封筒を開けて顔が真っ青になるのを見ました。そうだ、、思い出した。」
「何を思い出したんだ。」
30代の女子社員は震える指で裕子の机を差したそしてその先は一番下の引き出しを差していた。
「鍵は掛かっているのか?」
掛っていた。
「余程大事なものらしい。間違いないだろう。」
「ひょっとして、、、」
女子社員の一人が鍵の掛かっていない肘だしを開けて散策すると
「これかしら。」
鍵を見つけるといとも簡単にその引き出しが開けられた。
祐子の思惑通りの展開となった。
「あったわ。」
やがて脅迫の手紙と同時にあの裕子のあられもない姿の写真が全員の目に晒された。
写真とは言え此れほど鮮明にアップで裕子の痴態を見たのは初めてだ。
特に大便を放出中の肛門を見た時男達は優越感と共に勝利を確信した。
女子社員の喜びというか反応もそれ以上かも知れない。
全員望んでもモデルが自分であれば誰も見てくれないのは自覚している。好きな男なら奴隷としても使えてもいいと思っても誰も相手をしてくれない。
それだったら会社の男達と一緒になって裕子を責めて見たい気持ちにさせた。
もっと恥ずかしい目に会わせてやりたいと思うのだった。
夕方から農協の理事や商店の社長らを交えて祝杯が挙げられたのを裕子は机の下に仕掛けられた盗聴器で確認した裕子は自分の手から自分の人生が
彼らの手に渡ったことを確信した。
(でももう少し裕子の手で、、、)
祝杯中の徳田の元に裕子からメールがあった。
<訳あって支店長の座をあなたに譲りたいのですがこればかりは本社に行って相談してみないと。それでもう少しお留守番願います。>
内心の喜びと不安を交差させながら忙しく裕子は動いた。
旅館に着いた時は社員の祝杯も宴たけなわの頃だった。主人にもスマホで盗聴の声を聞かせながら裕子は素っ裸になった。
「お得意様の反応はどうですか?」
「大評判です。早くショーが見たいって。でもあんたじゃないと駄目だって。ブスの女のショーはお断りだって。」
「分かりました。月に最低二度。必ずでます。」
久しぶりに拝む裕子の全裸像。前にはあるべき翳りがなく大人の裕子には滑稽だかより卑猥な割れ目が堂々と晒されていた。
「奴隷の証よ。さあお得意様に報告しなくっちゃ。さあ徳田さんにも勝利の証に裕子の恥ずかしい写真を送って報告なさってね。」
祐子の指示通り男は剃毛された写真を撮った。
その翌日月曜日、裕子は本社に向かった。同時に支店では徳田達は郵送されてきた裕子のあられもない無毛写真を鑑賞していたのだ。
そして初めての客としてみんなを招待したい。但しお一人一万円。簡単な酒とつまみは乾きもの。
皆さんの顔がバレないよう目隠しさせます。どうか声を出して気付かれないようお願いします。
そのような内容だった。
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