返信をしてから、ほどなくして神楽さんのアカウントにポストがありました。
今度、フォロワー夫妻と食事会をすることになりました。用件は、察してください。
圭一
ポストに続くリポストに僕の目は釘付けになる。食事の話題だけなのに、いつものような期待や貸し出しをお願いするリポストが続きました。
これは、僕たちの事、そして陽子のことだとすぐに気付きました。この先の未来が不安でたまらないのに、僕はあることに気づいた。この気持ちは、他のフォロワーへの優越感?だ。陽子が調教されるというのに、興奮しているし、優越感もあるなんて…モヤモヤした気持ちでいっぱいです。
陽子
神楽さんに会う日
昼過ぎに美容院を予約しています。髪を整えて、トリートメントをしてキュルキュルツヤツヤです。フェイスエステもして肌も瑞々しくしました。入念な身だしなみに、神楽さんに失礼のないようにという思いからです。
僕と陽子は仕事の終わりに指定されたレストランの最寄り駅で待ち合わせた。
黒のニットノースリーブとハイウエストのロング丈のスカート姿で現れた陽子に自分の妻ながら見惚れてしまう。
レストランには、僕たちが先に着いた。名前を告げると個室に案内されました。たぶん高そうなお店です。
しばらくすると神楽さんが見えました。
「お待たせして申し訳ありません。神楽です。」最近はビジネスカジュアルの多いなか、キチンとネクタイを締めてスーツを着こなしています。
「いえ、僕たちも来たばかりです。」と伝えて、2人で自己紹介をしました。
「まずはお酒でもと、」勧められて、食事をしながら世間話しから。神楽さんの話術とお酒、美味しい料理にに僕たちはすっかり緊張もほぐれていきました。そしていよいよ核心に迫る話しになりました。
陽子がゆっくりと説明を始めました。
「小学生の頃から拘束されて辱められる事を考えていました…その時はマゾとかそんな事も知らないし、誰にも説明できないし。
でも、だんだんとそれは、変態な女ってわかってしまって、とても罪悪感に苛ませられたんです。私は普通なの。変態じゃない。そう暗示を掛けてずっとその思いを閉じ込めていました。
それなのに、神楽さんのポストがエックスに流れてきて…私みたいな事思っている人は他にもいたんだってわかって…」感情が昂って震える声になる陽子…
神楽
「大丈夫ですよ。陽子さん…」優しく、真剣に話しかけていく。
「私の調教は、あなたのような女性を解放してあげていくことを主眼にしています。私のフォロワーさんなら、わかるとか思いますが、投稿している女性は幸せそうに見えますよね。ありのままの自分を出せてるからです。」
「私のやっている事は[加虐という愛情を。支配という加護を。破滅という幸福を。管理という安心を。]それを与えていく事です。」
神楽さんを見ている陽子の表情は、心酔し、明らかに期待している顔です。
「陽子…」小さな声で呼び掛け、お互いに、頷き合う。
「お願いします。調教してください。」はっきりと伝える陽子。
「圭一さんも、いいですか?陽子さんを私の所有物として性奴隷にしますが。もちろん、今後もご夫婦としていて構いません。」
夫婦でいて構わないそれを聞いて圭一も不安がなくなり、
「はい、大丈夫です。私からもお願いします。」と答えた。
(続きます…)
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