前大臣は、次元が違い過ぎて脳内パニックを起こしていた。
2階の同居人の3部屋は、めちゃくちゃ広いし、ダイニングキッチンや風呂も高級ホテル並。
一階の夫婦の寝室は、お城みたいな和室。リビングは相撲が出来るくらい広大だった。キッチンは、まるでレストランの厨房と変わらない設備。
そして、遺影を見て、倒れそうに成った。
(総理の父の親友って言ってたけど、彼女の祖父は、日本でだれも逆らえる人はいないと、言われた、フィクサー。親友じゃない。総理にして貰っただけよ。父親は、日本の屋台骨の大会社の社長。そりゃ、母親が祖父より偉くないってバカにしたってわかるわ。母親も名家のお嬢様らしいし、祖母は、旧財閥の子孫で土地持ち。何この通帳。桁が幾つあるのよ。彼女が、総理の事、オジサマって呼ぶの分かったわ。)
「R子君(大臣)お見舞いありがとう。お嬢様から聞いたよ。私の為に、ひと肌脱いでくれるそうだね。すまん、大臣から降ろしてしまって。」
と、土下座したから、彼女は驚いて、
「止めて下さい総理。私は、大臣を経験して勉強になりました。感謝しております。任せて下さい。絶対総理を復活させます。頭を上げて下さい。」
と、抱きついて泣いたのである。
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