「成る程な、ご主人も大変だ。じゃじゃ馬のお嬢様の為に、会社まで辞めて。
私がなんとかしましょう。彼女達を呼んでくれないかな。」と、総理は言った。
「お嬢様、あなたも完全に鬼に慣れなくて辛かったんだね。
でも、寝た子を起こすな。って言ってな。彼女達は、バカじゃないからもう、けじめは、恐らく付いているよ。君の使用人の方がましだとね。
お嬢様は、お父様のコネで入社した。だから総理のコネなら、彼女達を再就職出来る。と思ったのだろ?
コネ入社というのは、企業にとって見返りがあるから、するんだ。
例えば、他社の社長のご子息を入社させれば、会社同士信頼関係ができる。戦国時代と同じじゃよ。」
「そういえば、私が入ってから、何か業績が上がった気がする。パパの会社が面倒みたんだわ。」
「そうじゃ、だから、彼女達を私が推しても、会社は、バカじゃないよ。
適正試験の点数が足らなかった。とか言われたら、そうか。無理言ってすまん。としか言えないんだよ。」
「そうか!だから皆んな喜んでいなかったんだ。判っていたのね。」
「違うよ。お前が、大臣にしてくれ。なんて言うから、驚いていただけ。バカ!」
と、言ったら、妻が、
「あ!またバカって言ったな。この変態!全部オジサマに喋っちゃお。Yちゃんの事。」
と、言ったので、全員大爆笑したのである。
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