次の日の日曜日は、彼女達は、細かい荷物の整理をしていて平和だった。しかし妻は明日の事で頭が一杯だったのである。
明日、月曜日だが祝日である。つまりM子は休み。この日に僕を貸す約束をしたからだ。
賄い付きの約束。平日はお互いにプライベートを大切にする為に、妻と僕が二階の冷蔵庫に食事を用意して、各自が仕事から帰宅してからこの階のダイニングルームで食べる。
ただし、土日は、一階のリビングで楽しくみんなで食べていたのである。
「何か、H子さん元気ないわね。昨日はあんなに楽しそうだったのに。」
と、A子さんが言うと、M子が、
「あなた、家事張り切り過ぎで疲れたんじゃない。明日は、私がやってあげるから、A子さんの喫茶店でもいきなさいよ。」
「それがいいかも。なんなら、閉店後夕食も食べて行く?たまには、家事お休みしなさいよ。」と、A子さんが言ったら、
「それがいいわ。私も閉店後行くわ。店休日が一緒になっちゃたから、営業中行けないしね。」
と、S子さんが言ったら、
「えー、M子料理出来んのかよ。」
と、僕が言うと、彼女は、
「てめえ、ぶっ殺すぞ。お前、会社じゃパシリだったの忘れたのか!」
「冗談だよ。でも胃薬飲んでおこう。」
「マジで殺す。」
と、M子が言ったら、全員大爆笑したが、妻は、目が笑っていなかったのである。
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