はぁっ…はぁっ…んっ………ふんっ……んっ……んっ……
抗いようがない濃密な甘〜い苦しみ………。
聞こえる、聞こえてしまう………。
口な手を持ってこうとする仕草がすら辛い。
力が入って自分の身体が自分じゃないような、腕がロボットのようにぎこちなくなる。
呼吸が苦しくて思い出したように吸って、努力してやっと吐く。
声を上手く出せず、悲鳴を出しようもない。
とにかく気持ちよ良くて辛くて辛くて…………
果てしなく気持ちがいい…。
やめて…もうやめて………………いや……おねがい……
はうっ!………
身体をプルプルと震わせて、背中が反り返る。
変化のない一定の刺激が持続し、逃げ場も隙も見つからない。
プツッ………っと、何かが途切れた気がした。
伸び切った気持ちが切れたのか、打ち上げられた魚のように腰が暴れ、身体が痙攣を起こす………。
恵子に考える暇はなく、息をつく暇を与えず指が挿入される。
男性医師 だいぶ良くなってきましたね、でも……もう少しかな………
何が良くなったのだろう…。
説明もなく、意味が分からない。
膣壁を指の腹で執拗に撫でられるような、手探りといったような感じがする。
何度も繰り返し入ってきて戻されて、左右、それから下側、そして………お腹側が、触れられる
そこは……待って………そこは………
恵子は危険な兆候を感じた。
恵子 先生……何をしてるんですか…?
男性医師 医師といえどこの検査は触診をしないと、分かることも分からません。
タイミングを誤ると、この検査の意味がないですからね…
恵子 本当に検査……ですか?
男性医師 初めてだとそう感じでも仕方がありませんが、分泌液の量を調べる触診は必要不可欠なことです。
気分が悪いとか、痛みがあるとか、もしそうならおっしゃって下さいね……
恵子 そういうことじゃなくて……
男性医師 お辛いとかじゃないんですね?
………では、何か問題がありますか?
恵子 えっ……問題って…………
男性医師 初めに説明させていただきましたが、 もう一つの検査に切り替えますか?
恵子 切り替えるって………いいです、このままで…
駄々をこねる子供のように我儘で、大人げない形になったのが納得がいかない。
そう……説明を受けて、確かに今の検査を承諾した。
でも納得はいかない。
だってこれは………検査の名を借りた性技ではないのか……。
かなり不服と憤りを伝えたつもりだが、これ以上は徒に恥ずかしいだけにしかならない。
そして、この検査も………。
医師は手の平を上に向けて2本の指を、抜き差しを繰り返していく。
滑らかな膣壁を伝う指に、鶏皮のような粒々した小さな突起の群れが触れる。
そこを過ぎるとプリンとした盛り上がった丘が現れて、乗り越えてから来た道を戻っていく。
それを繰り返していると、恵子の様子が明らかに変わった。
高熱にうなされる病人のように呼吸が早くなり、やはり病人とは色の違う吐息が繰り返される。
先程までのウーマナイザーの時とは違い、しっとりとした湿り気を帯びた安堵感すら感じる。
指の第一関節を曲げ、たっぷりと中をマッサージを続けていく。
恵子に先程までの勢いはなくなり、すっかり大人しくなった。
このまま怒れる獅子を眠らせ、色情魔を呼び起こす。
微妙に速度を上げて刺激に強弱をつけていく。
膣口からの水音が卑猥さを助長させ、新たに分泌された愛液が溢れ出る。
はぁ~〜ぅ……………はぁ~〜〜っ…………んはぁ〜〜…
無隠し用のカーテンの向こう側から、とても安かな吐息が流れてきた。
それは恵子が快感を受け入れ、享受していることを表している。
そっとカーテンを捲り、覗いてみる。
中途半端に開いた口から吐息を出し、瞼を閉じて頭を時おり左右に向けて恍惚に浸っているではないか。
窮屈なズボンに抑えられたベニスがギュンッとなり、先端から透明な分泌液が漏れ出した。
恵子の耳が赤くなり、快感に飲み込まれた女の顔が、そこに揺れていた。
指を抜き差しするたびに、いやらしい音が鳴る。
ヌッチャッ……ヌッチャッ……ヌッチャッ……
はっ…あはぁ〜………はぁ~…はぁ~…はぁ~…
男性医師がそっと身を屈め、恵子のそこに鼻を寄せる。
ツンっとした尿臭の混じった女性特有の匂いが、頭をクラクラさせる。
敏感な部分に舌先を這わせる。
その異変に瞼を開き、僅かな時間で思考を巡らせた恵子は、驚愕の結論を導き出した。
それは恵子の経験値が教えてくれた。
紛れもない舌の感触、すなわちオーラルセックスという概念が胸に浮かんだ。
浮かんだだけで怒りも羞恥も一線を越えてはくれず、その先を求める女の部分が否応なしに捻じ伏せる。
世間の荒波を渡り、喜びも辛さも味わってきた。
ストレスのあまり人には言えない、そんな遊びにも手を染めた。
夫もいる妻なのに、それなのに………。
利口な表面上の恵子がひ弱な抗議の意を示したが、本能に支配された恵子は圧倒的な力を示し、男性医師の指と舌に素直に従った。
後のことはとりあえず、後で考えればいい。
これは検査なのだから………。
そんな都合のいい考えが、間違った判断を下してしまった恵子。
自分の股に顔を埋める男が、ズボンのファスナーに手をかけていることも知らずに………。
弾けるように飛び出したベニス。
緩いカーブを描いて反り返り、血管を浮かせている。
舐め続けていたツルリとしたクリトリスから離れ、別れを惜しむかのように透明の糸が伸びる。
素早くベニスを入口に押し当て、押し込んだ。
恵子 ……………んん~っ!!
1、2 、3、4、5、6………………
ベニスの輸送が数えられるうちは激しく動揺をしたが、直ぐに堪らない快感に追いつかれてしまった。
揺れ動く女心、理性と欲望がせめぎ合う。
底なし沼で足掻けば足掻くほど足を取られ、陸地に辿り着くまでもう少しのところで動けなくなってしまった。
夜の夫婦生活がほぼなくなっても、やはり愛している。
最後に夫の顔を思い浮かべ、頭の先まで飲み込まれていった。
恵子は欲望が勝ち、理性は負けた。
理屈抜きで気持ちいい……。
だって、こんなのズルい。
だって……だって………こんなに凄いんだもの…。
だって……………こんなの知ったら………。
打ち込まれるペニスが押し広げながら迫り来て、奥にぶつかって感じる軽い鈍痛。
それ以上に深い官能に包み込まれる幸福感。
ニョリッ…ニョリッ…ニョリッ……
膣壁を伝うペニスの動きが、生々しい快感を引き連れてくる。
何も考えられなくなった……。
目を閉じると、分かる。
膣内の変化に飛んだ肉壁の感触が、如実に伝わってくる。
はぁ~…っと吐息を漏らし、腰を振る。
男性医師は恵子のどの辺りの反応がいいか探り、注意を払って輸送をした。
入口に近い辺り、奥がよく反応する。
いわゆるGスポットとボルチオと称される性感帯である。
手前で翻弄させてから、適度な圧力を加えて奥を攻める。
すると甘〜い声を出して恵子はよく鳴いた。
簡単にはイカせずに、たっぷりと感じてもらわなければならない。
危機迫るところまで導いて、速度を落とす。
手前でたっぷり感じさせるとまたイキそうになる。すると速度を落としてまた、奥を攻める。
その複合的な動きで、恵子は狂った。
息を荒げて喘ぎ、腰を浮かせてその先を促すように硬直する。
そろそろ、いいだろう………。
輸送を早めて攻めて、攻めて、攻めて………。
膣がキュ〜っと締まり、その時が近いことを予感させる。
肌の接触する音、淫らな水音が重なる。
子宮頸部にペニスが当たる。
堪らない…………。
不意に恵子の身体が弾んで、痙攣を起こした。
ブルブルッ………ビクンッ……ブルルッ……ブルッ…
膣壁がヒクヒクと波打つように動き、やがて波が引いていくように静かに収まっていく………。
輸送を再開させた。
敏感になった恵子が直ぐに反応する。
クチャックチャッ…っと忙しない水音に反して、恵子の喘ぎ声はこの場を気にしてか控えめかもしれない。
だが強弱のついたイントネーションの声が、彼女の受ける快感の波の深さを教えてくれた。
手間に引けば膣口が盛り上がり、押せば奥にめり込むように凹む。
中をどのように進めば恵子が感じるか、もう把握していた。
抜けるぎりぎりまで手間に引いて、奥まで貫く。
ロングストロークに切り替えると、手間、奥と立て続けに快感が呼ぶ。
同じように男性医師も我慢を強いられた。
複雑な構造をした膣壁を全て堪能することになり、繰り返し続ければ奥歯を食いしばらないと耐えられない。
まったりとまとわりつき、男のDNAを奪い取ろうと仕掛けてくる。
まだだ……まだだなのだ…。
攻めて……攻めて……さらに突き上げた。
恵子が中で絡みついてくる。
振りほどいても追いすがり、抱きつかれた。
鬼頭が粘膜に撫で上げられる。
限界が迫っていた………。
数え切れないほどの波が押し寄せ、失神したほうがマシだと思うほど何度も追い詰められた。
歳下の男性は初めてだったが、こんなにいいなんて知らなかった。
しかも、いい男……。
いろんな葛藤はあったけれど、もうどうでもよくなった。
身体が熱い。
硬くて大きくて、凄い。
もう、堪んない…………。
お願い、許して…………もう許して…………許して…………
恵子がクイっと腰を浮かせた。
ガクガクと震えだし、膣が締まった。
遅れて男性医師が、射精をする。
中に温かいものが広がるのを恵子は、感じた気がした。
いきなりカーテンを退けられる暴挙に、信じられなくて恵子は顔を背ける。
いくらなんでもルール違反だと思う。
それなのに服が捲られて下着まで見られてしまった。
こんな状況でも恥ずかしくて、どうしたらいいのか分からない。
今終わったばかりなのに、彼はまた腰を動かし始めるなんて信じられない。
今、終わったばかりなのに………。
感じる自分の身体が信じられない。
奥まで当たる快感に、酔わずにはいられない。
どさくさに紛れて、乳房にむしゃぶりつかれていた。
恥ずかしのに、堪らなくていい…。
片方は揉みしだかれ、片方は吸われて舐められて……。
屈辱よりも羞恥、羞恥は官能を呼び情欲を掻き立てる。
乳首が舌に弾かれる快感に酔い、突き上げられる深い快感に狂った。
衰えを知らないピストン運転が、苦しみを伴って快感の波で身体を覆っていく。
もうだめ……もうだめだと思うのに、彼に煽情的にさせられる。
快感の向こう側へ逃げ込もうとしても引き戻されて、注がれる官能を咀嚼させられる。
絶え間なく快感が持続する中で意識が薄れてき、視界に白いヴェールが掛かったような気がした………。
気がついたら乳首を弄ぶ彼がいて、唇を重ねられていた。
後戯というのか見える範囲の肌を、彼の唇が触れていった。
とても丁寧にされて、あんなに心地がいいなんて思わなかった。
処置が終わり、一応の緊急避妊ピルを飲んだ。
来たときはあんなに嫌だったのに、帰る際は複雑な気持ちで去らなければならないなんて………。
何度も考えても犯罪なのに告発する気にはなれなくて、その理由を恵子は何日も探した。
携帯で産婦人科医院のページを開き、もう一度だけのつもりで予約を入れてしまった。
やはり1ヶ月ほど埋まっている表示が出ていたが、都合の良い日にどうぞとのメーセージが送られてきた。
生理が近づいて落ち着かないことも手伝ったのかもしれない。
恵子は半月後に病院を訪れていた。
診察室な入った瞬間に、あの男性医師を引っ叩いてやろうと思っていた。
気がついたら唇を重ねながら互いの舌が絡み合う状況になるなんて……。
欲しいと思った。
現金な彼は、もうスボンの前が窮屈になっている。
キスをしながらファスナーに手をかける。
手に握る彼の化身は、火傷しそうに熱い。
恵子はそのまま彼に跨って、スカートの中に手を入れた。
履いているTバックをずらすと、ゆっくりと腰を沈めていった。
彼を見詰める恵子の顔は、天使の顔から妖艶な女へと変わっていった………。
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