男性医師 あぁ〜…ちょっと炎症があるのかな、少し赤くなってますね…
翔子 そうなんですか?……ちょっと痒くて…
男性医師 洗浄して、お薬をつけておきますね…
生理食塩水をかけて、ガーゼを優しく押し当てて水分を吸収させる。
ポンボンボン……ボンボンボンボンボン…ボンボンボン…
まんべんなく押し当てて、包皮の周辺もさり気なく……。
小さな入れ物を手にして蓋を開けると、透明の何かが入っていた。
指先ですくい取りながら持ち上げると、糸を引きながら伸びるそれを、ビラビラに塗り始める。
塗り広げるうちに冷たさに慣れ、塗る範囲が上へと移動していく…。
男性医師 炎症が広がらないうちにお薬を全体につけていきます……ごめんなさい、ちょっとくすぐったいかもしれません…
包皮周辺を優しく塗り広げていく。
にゅり…にゅり…にゅり…にゅり…にゅり…にゅり…
唇を噛んでいた口に隙間ができて、吐息が漏れる。
少し丁寧すぎる……ちょっとまだなの?……そんなに塗るもの?……そんなにされたら……ちょっともう……ちょっと………………ちょっと〜…………
翔子 あの……先生?……もう、いいです………
男性医師 ごめんなさい……くすぐったいですよね……でもクリーム状のお薬と違って浸透しづらいものですから、もう少しだけ我慢しましょう……
男性医師の指先が、無慈悲な快感を呼び起こす。
拒絶する気持ち、期待する気持ち、葛藤をすればするほど本音を認めつつある自分を開放しようとする、そんな暴君が勢力を拡大いしていく………。
それは不意に終わった。
ほっとしたような、とても残念なような………。
長らく夫にもされたことがないのに、寝た子がすっかり起きてしまった。
ドキドキする胸の上に手当てて、深呼吸をした。
男性医師 ちょっと中を診させて下さいね………
力を抜いていただけますか〜………
ぬぅ〜っと中指を挿入させる。
右側……左側……背中側……そして、お腹側。
進んでは戻り、また進んでは戻る。
ゆっくり…ゆっくりと、何度も、何回も………。
明らかに色気のある、控えめな吐息が聞こえてきた。
そっと人差し指も加えて2本に増やし、少しづつ理性から引き離していく……。
途切れ途切れの吐息が翔子に深い快感の訪れを知らせ、理性は囚われの身となった。
徐々に速度を上げ、指の角度を変化させ、強弱を織り交ぜる。
反応の良いバターンに絞り、黙々と続く抜き差し。
もう生活も立場も振り返る余裕がなくなり、自分を見失っていく。
理性は幽閉されてしまった………。
男性医師 じゃぁ…器具を使っていきますね……
力を抜いて、リラックスして下さい………
あれ?……痒みの治療って器具を使ったっけ?…
ぼんやりする頭で考えるでもなく、純粋な疑問が浮かんだとき………何かが身体の中に入ってきた。
それは身体が拒絶することの出来ないモノだった………。
にゅ〜〜ちゃっ………にゅ〜〜ちゃっ……にゅ〜〜ちゃ……
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