ナギコ家の帰り道だと直ぐに合点がいった。
ナギコの両親は共働きで帰りが遅い。
大学生の兄は家を出ているし、二人きりで過ごせたはずだ。
間違いない、、、
セックスしてきたんだ、、、
さっきの自分の生々しい想像を目の当たりにした気がして、頬が赤らんでしまう。
シンジはすぐにコユキに気付き声をかけてきた。
挨拶だけしてやり過ごそうと考えていたが、話しかけられ、無下にもできない。
ヘンに意識しないように、なにげに明るく振る舞うことにする。
「あれからデート、楽しかったかい?」
「もちろんです、ダイキといるだけで、幸せですから、、、」
さりげなく牽制を入れる。
「フーン、、、そうなんだ、、、」
さも意味ありげにシンジがニヤつく。
考えてみれば、わたし達もセックスをしていたことが、、、バレバレ、、かも、、、
目つきもイヤな感じ、、、
「コユキちゃん、、、やっぱキレイだよな、、、」
「えっ、、、そんな、、、ナギコの方がキレイじゃないですか、、、」
いきなりキレイと言われて動揺する。
褒められると悪い気はしないけど、、、
「それは無いな、、、まあ、ナギコもカワイイけど、、、コユキちゃんとは、、、次元が違う、、、」
この人、なに言ってるの?
ナギコの彼氏のくせに、、、
「コユキちゃんの水着、すごく似合ってたよ、、、中学生には全然見えなかった、、、本当に大人みたいに色っぽかったよ、、、」
なんだか、マズい雰囲気だ、、、
そろそろ切り上げなくちゃ、、、
「ありがとうございます、、、でもナギコだって、水着姿、すごくステキでしたよ、、、じゃあ、わたし、急ぐから、、、これで、、、」
コユキはその場をあとにしようとした。
「コユキちゃん、今度二人だけで逢わないか?」
思わず立ち止まる。
「えっ、、、それって、、、どういう意味ですか?」
「俺、、、コユキちゃんとデートしたいと、ずっと思っていたんだ、、、」
急にこの人、、、何を言い出すの?
「冗談、、、ですよね?」
シンジの目がねっとりとまとわりつく、、、
「本気だよ、、、コユキちゃんと、、、大人のデートがしたい、、、」
なに、それ、、、まさか、、、
「大人のデートって、、、なんですか?」
コユキは、、、それを尋ねてしまっていた、、、
つづく
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