ホワイトシャツに黒のデニム、エプロンをしている。バイトの制服だ。
めちゃカッコイイ、、、
いつもなら嬉しくなるのに、なぜか美子とダイキの方がお似合いじゃないかと気持ちが沈む。
「どうした?元気ないぞ、、、緊張してるのか?」
「うん、、、少しだけ、、、」
嫉妬してるなんて言えない、、、
「ゴメンな、、、俺のせいで、、、」
優しく髪を撫でてくれる。
涙が溢れそうになる、、、
やっぱりダイキが大好き❤
「ゴメンね、、、そうだよね、、、緊張しちゃうよね、、、コユキちゃん、すごくキレイで大人っぽいから、、、中学生なの忘れちゃって、、、わたしったら、ゴメンなさい、、、」
そして美子はそんなダイキを目を細めて見守ってくれていた。
美子さんが本当にいい人だと分かる。
わたし、、、子供みたいに拗ねてしまって恥ずかしい、、、
「あれ、、、ダイキが頭を撫でてる、、、」
元気のいい大学生らしいバイト姿の女性が声をかけてくる。
「ミナミさん、別にいいでしょう?彼女なんだから、、、」
「だって中学生なんでしょう?見た感じ、わたしよりも年上だと思ったけど、、、それって犯罪でしょう?」
「犯罪じゃないって、、、俺の大切な恋人なんだから、、、」
ハッキリ断言してくれて、すごく嬉しい、、、
誰もいなかったら、ダイキに抱きついてたのに、、、
ミナミというバイト仲間がいるのは知っていた。
背は低めだけど、この人もすごく可愛い顔をしてる。
それにわたしより、胸がデカイ、、、
「ふーん、、、ダイキは彼女にはずいぶん優しいんだね、、、尻に敷かれてるんじゃないの?」
なんだか癪に障る、、、
それにさっきからずっと腕を組んで、その巨乳をアピールしてるように見える、、、
第一、わたしのダイキに馴れ馴れし過ぎる。
呼び捨てにまでして、、、
「いいんだよ、俺は、、、コユキになら尻に敷かれても、、、」
ああ、好き🩷わたし、、、ダイキが大好き❤です、、、
わたしの瞳、、、いまハートマークになっているかも、、、
「はぁ!?熱いんですけど、、、この場所だけ、、熱すぎるんですけど、、、」
「はい、はい、、、コントはおしまい、、、注文が入ったみたいだから、二人とも仕事よろしく、、、」
「フン、犯罪者、、、」
「誰がじゃ?」
二人は戻って行った。
「ゴメンなさいね、、、ミナミさん、悪気は無いのよ、、、ちょっと無神経だけど、、、」
さすがに店長、、、
うまく話をまとめてくれる、、、
「でも本当にコユキちゃんに逢えて良かった、、、ずっと逢いたいと思っていたの、、、」
「どうして、、、ですか?」
「ダイキ君、、、家のことがあって、ずっと塞ぎ込んでいたの、、、わたしすごく心配だった、、、わたしが何とかしてあげたいと思ってた、、、それが少しずつ元気になって、、、全部コユキちゃんのおかげだと思う、、、だ
からお礼を言いたかったの、、、本当にありがとう、、、」
「そんなこと、、、ないと思います、、、」
「ううん、、、さっき、コユキちゃんの髪を撫でていたでしょう、、、あんなに優しい目をしたダイキ君、、、初めて見たわ、、、」
「いつも、、、わたしには、、、優しくしてくれます、、、」
自慢ぽく聞こえちゃうかな、、、
「そうなんだ、、、羨ましいな、、、ダイキ君のこと、、、これからもよろしくね、、、」
美子は微笑みながらそう言ったが、どこか寂しさ感じさせる瞳をしていた。
つづく
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