初めてダイキのバイト先を訪ねることになった。
バイト先の店長の追求から逃れきれなかったらしい。
わたしもかねがね行ってみたいと思っていた。
彼女としてアピールしておかないと。
客足が途絶える時間帯を選んで店を訪れる。
もっとこじんまりとした想像をしていたが、10組以上配置されたテーブルがあってスペースもかなりある。
思っていたよりも落ち着いた雰囲気で清潔感に溢れていた。
すごくセンスを感じさせるカフェだった。
そして客はそれでも四組ほどが席についていた。
オーナー兼店長の美子さんが席に案内してくれた。
ダイキは中で仕事らしい。
美子さんは本当にびっくりするぐらいに美しい女性だった。
目鼻立ちが女優を思わせるようにクッキリと整った、
紛いないほどの美形だった。
「コユキちゃんと呼んでもいいのかな?」
優しい声かけにわたしは頷いた。
「わたしのことは店長でも、名前でもいいし、、、呼びやすい方でいいからね、、、」
話しているうちに美子さんと呼ぶようになった。
美子さんは穏やかで、優しさが滲み出していて話しやすかった。
背がわたしと同じ165ぐらいで、スラリとしてスタイルもバツグンだった。
29と聞いていたが、もっと若く見える。
バツイチだがかなりの資産家だとダイキが話していた。
ボブカットの髪はキンパツで、その美貌にまさしくマッチしている。
いかにもデキる女そのものだ。
自分にそれなりの自信があるコユキなど足元にも及ばないぐらいに洗練された大人の女性だった。
こんなにステキ女性とダイキは一緒にいるんだ、、、
歳は離れいるのに、やりきれないほどの嫉妬を感じてしまう。
バツイチということは独身といことだ。
まるでつり合わないことは無い、、、
その時、手の空いたらしいダイキがやって来た。
つづく
※元投稿はこちら >>