きっといい方向へと向かっているんだろうと思う。
わたしはそれに異存は無い。
そうなって欲しいと思う、、、
全てダイキのおかげだ。
「まだ、話しがまとまったわけじゃないのよ、、、でも、、わたしにはコウヘイさんとアナタが何よりも大切なの、、、二人がいないと生きていけない、、、妻として母として本当に酷いをしてしまったけど、やり直したいの、、、コユキは赦せ無いかも知れないけど、精一杯努力する、、、お母さんに頑張らせて欲しいの、、、」
コユキはユキナの横に腰をおろした。
母の背中を優しく撫でる。
「うん、、、わたし、お母さんが赦せなかった、、、でもやっぱりお母さんが大好きなんだよ、、、キレイで優しくて、、、いつもわたしを大事にしてくれて、、、わたし、何も出来ないけど、お母さんが頑張るなら応援するよ、、、」
「ありがとう、、、コユキがそう言ってくれるだけで母さん嬉しい、、、」
母は涙を浮かべて、今にも泣きだしそうだった。
「でも、コユキもいつの間にか大人になったんだね?」
「そんなことないよ、、、」
「ううん、、、それにすごくキレイになった、、、」
「そう、、、かな?」
「今日だって、、、すごく肌がイキイキしてる、、、」
ううっ、、、鋭い、、、
「彼氏、出来たんでしょう?」
「それは、、、」
「マナブ君じゃない子でしょう?」
「どうして、、、分かるの?」
語るに落ちる、、、
「だって大切な娘のことだもの、分かるわよ、、、でも良かったわ、、、マナブ君はちょっとね、、、」
「ええっ、、、どうして?」
「お父さんも同じ意見だったのよ、、、あの子は良くないんじゃないかって、、、なんだか他人をナメている気がして、、、」
「どうして言ってくれなかったの?」
てっきり二人は気に入っているものだと思い込んでいた。
「言ったって、あのときのコユキは聞かなかったでしょう?それにわたし達がそう感じただけで違っているかも知れなかったし、、、けど、アナタを信じていたから、、、ちゃんと見極めて結論を出すだろうって、、、お父さんと話していたの、、、」
二人はわたしを信じていてくれたんだ、、、
なんだか胸がジーンとする。
「ねぇ、、、どんな人なの?」
「ええっ、、、どんなって、、、」
「教えてよ、、、少しでいいから、、、」
「あのね、ふたつ年上で、すごく背が高くて、、、それなのに顔が小さくて、、、脚が長いの、、、」
「うんうん、コユキ165だから、高いのはいいね、、、どれくらいあるの?」
「185はあると思うけど、、、」
「いいね、いいじゃん、、、ねぇねぇ、それから?」
「うん、、、見た目は怖そうだけど、わたしにはすごく優しくて、頼りになって、、、ヘンなヤツらに絡まれたとき助けてくれたんだよ、、、すごくカッコ良かった、、、」
「ほう、そんなこと、あったんだ、、、それは益々だね、、、それで、顔は?顔?」
まるで同級生の女の子みたい、、、
「顔は、、、わたしのタイプだよ、、、整った顔立ちだし、、、いつもはムスッとしてるけど、笑うとすごく可愛いし、、、」
「ふ~ん、なんだか暑くなっきたわね、、、ねぇ、筋肉とかは?」
「筋肉って、、、引き締まってるけど、意外にガッチリしてるかな、、、腹筋なんかキレイに割れてて、、、あっ、、、」
してやられた、、、もうバレバレだ、、、
完全に誘導された、、、
顔が真っ赤になる。
つづく
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