「俺もナルミみたいに赦せなかった、、、二人共、俺を裏切ったって、、、二人共、俺の前では仲の良いフリをして、、、裏では、、、それが赦せ無くて、口もきかずに無視をした、、、その成れの果てが今の俺さ、、、いきがって金髪にして、、、一人暮らしをして、、、偉そうにナルミに意見して、、、そんな資格なんて無いのにな、、、」「そんなこと無いよ、、、わたし、知らなくて、、、無神経なこと言って、、、ゴメンなさい、、、」
「いいんだ、気にするな、、、俺、今でも思ってる、、、何か出来たんじゃないかって、、、自分のことばかり考えないで、、、あんな親だったけど、俺のことは凄く大切にしてくれていたんだ、、、俺はそれを怒りに囚われて忘れていた、、、すごく後悔してる、、、」
ダイキの思いが伝わってくる。
「ナルミのお母さんだってナルミのこと、愛していると思う、お父さんのことも、、、人って魔が差すことあるだろう?赦せとは言わない、、、ただ、俺みたいに気持ちを閉ざして一方的に決めつけるのはよくないと思うんだ、、、バカだった俺の勝手な言い分だけど、、、偉そうに、、、ゴメン、、、」
「ううん、、、先輩が親身になってくれて、、、すごく嬉しい、、です、、、」
「ほら、、、ナルミって、すごくいい子だから、、、きっと両親に大切に育てられたんだろうなって、、、それにすごくキレイだし、、、」
「えっ、、、」
「あっ、ゴメン、、、最後のは無かったことにしてくれ、、、つい、、、」
「嫌です、忘れませんから、、、それに、、、分かりました、、、難しいけど、努力します、、、自分と先輩のためにも、、、」
「良かった、、、本当にゴメンな、、、偉そうに俺、でもナルミには後悔して欲しくないから、、、」
「本当にダイキ先輩って意外に優しいんですね、、、」
「そんなこと無いさ、、、気がある子には優しくする、それだけだよ、、、」
「えっ、、、それって、、、」
「あっ、、、またヘンなこと言っちゃったな、、、気にしなくていい、、、忘れてくれ、、、」
「ダメですよ、、、一度口にしたんですから、ちゃんと話して下さい、、、」
「そうか?なんかハズいんだけど、、、言わないとダメか?」
「ダメです、、、絶対に、、、」
膨らんだほっぺがたまらなくカワイイ、、、
「いや、俺さ、、、ナルミが一年で入ってきたとき、、、」
ダイキがが照れくさそうに頭を掻き出した。
「わたしが中学に入学したときですか?」
「そう、、、ナルミのこと、すごくキレイな女の子だな
って、、、」
「えっ?ウソ、、、」
「初めて見たとき、、、こんなにキレイな女の子が本当にいるんだなって、、、その、、、見惚れちゃって、、、」
「ええっ、、、そんな、、、」
みるみるコユキの顔が赤くなる。
「おしまい、、、この話は無かったことにしてくれ、、、」
「嫌です、、、その、、、全部聞かせて下さい、、、」
なぜか胸がドキドキする、、、
ちゃんと聞きたい、、、
「気付いたら、、、ナルミをみかけたら、目で追うようになってたんだ、、、」
それって、、、
それだったら、、、
「どうして話しかけてくれなかったんですか?」
「出来なかった、、、俺なんか、ナルミにつり合わないよ、、、ずっとそう思ってた、、、でも今日ナルミが絡まれて困っているのを見たら、体が勝手に動いてた、、、ナルミのこと、守りたいって、、、」
つづく
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