「アナタ、、、どうしてもお願いしたいことがあるの、、、」
「なんだ?」
「あの、、メモリーカード、、、見るんだよね、、、」
そうか、、、見られたくないということか、、、
でも、そうはいかない、、、
「見るよ、、、奥さんも言ってただろう、、、本当のお前を知りたいからな、、、」
見たくはない、、、そんな気持ちもある、、、
でも本当のユキナを知りたいのは確かだ、、、
ヤツの腕の中で自分をさらけ出した妻を見なければならない、、、
「分かりました、、、本当は見て欲しくは無いけど、わたしにその権利はありません、、、でも、、、アナタが一人で見るのはいや、、、絶対に一人で見ないで欲しい、、、見るときはわたしと一緒にして下さい、、、」
「どういうことだ?」
ユキナの意図が分からない。
男に抱かれながら、おもねる睦言を、あれは本気じゃなかったと、いちいち貞正するつもりでいるのだろうか?
「ジャマはしません、、、もうこんなにアナタに嫌われてしまったけれど、、、これ以上、わたしの知らないところで、アナタに嫌われたくないんです、、、勝手だということは分かっています、、、わたしの浮気を見てもっと嫌われることも分かっています、、、でも知らないところではいや、、、その場でわたしを罵っても構いません、、、だからお願いします、、、」
ユキナの気持ちは、なんとなくだが、分かる気がした。
だからユキナの願いを受け入れることにした。
しかし、今すぐにという気持ちにはなれなかった。
後日、時間が取れる時に持ち越すことなった。
つづく
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