「､､､もう､､無理だよ､､､」
「でも､､､それなのに､どうして､､､わたしと結婚したの？」
「愛していたんだよ､ユキナのこと､､､事実を知ったとき､信じられなかった､､､お前がそんなことをするなんて､､､腹も立って､許せないと思って､凄く苦しくて､､､でも､､､俺のことを愛してくれていると信じてた､､､」
「愛してたよ､､､ずっと､､､今だって､愛してるよ､､､」
「気の迷いだと思うことにした､､､そう思うことに決めたんだ､､､」
「それでも､､､どうして､､､言ってくれなかったの？」
「言ってどうなる？俺がお前の浮気を知っているのが分かったら､今度はユキナが苦しむことになる､､､
そして一生､俺に引け目を感じながら暮らすことになる､､､そんな思いをさせたくなかった､､､きっと､結婚して子供ができれば､お前が変わってくれると信じて､､､全部､忘れることにした､､､愛しているユキナを選んだんだ､､､だから､ナオキとは縁を切った､､､親友の彼女を好き勝手に抱くヤツなんて､ただのクズだ､､､それなのに､､､､､､最後の最後までウソを並べて､､､お前はヤツの言ってたとおりの女だったんだな､､､」
「怖かった､､､アナタに嫌われることが､､､ずっと､アナタだけを愛していたから､､､」
「じゃあ､､なぜ浮気したんだ？何度も､何度も､､､」
「結婚してからは､今回だけ､､､本当よ､､､浮気したことすごく後悔して､結婚してわたし､生まれ変わろうって思った､､､ずっとうまくいってたのに､､､それなのに､､､このまま､ただ年をとっていくのが怖くなって､､､オンナでいたいと思っていたの､､､そんなときに､あの人に誘われて､､､わたしのこと､､､オンナとして見てくれて､､､でも､本当に好きなのはアナタだ
け､､､わたし､バカだった､､､恋に恋してただけ､､､」
「俺とは､､､もう恋なんか出来なかった､､､そういうことだな､､､」
ユキナがハッとした表情を浮かべていた｡
「違う､､､そうじゃない､､､」
「そういうことさ､､､そうなんだよ､ユキナ､､､」
「違う､全然違う､､､そうじゃない､そんな意味じゃない！」
取り乱したように言い繕おうとするユキナ､､､
今更夫と恋なんて､､､アナタと恋したいとでも､あの男の腕の中で囁いていたのだろう､､､
「いいんだ､､､人の気持ちはどうすることも出来ない､､､いつの間にか､俺はユキナの恋の対象からは外れていたんだな､､､でも､俺は違うそ､､､浮気を知るまで､､､ずっとユキナに恋してた､､､」
ユキナの瞳から涙が溢れた。
つづく
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