エピローグ
北川の事務所の一室に、圭介、美咲、そして北川が集まっていた。壁には次々とアイデアが書かれたホワイトボードがあり、三人はその前で熱心に話し合っていた。
その頃、優奈はスタジオで忙しく仕事をこなしていた。新しい撮影技術やアングルを試しながら、お客様の記念写真を美しく撮り続ける日々だった。憧れの写真家、藤本健一の作品を参考にしながら、彼女は技術を磨いていた。藤本の写真には、被写体の内面を引き出す力強さと繊細さがあり、その美しさに心を奪われていた。
美咲の大胆な写真を見返す度に、あの日の興奮が優奈の心を揺さぶった。彼女も美咲のように大胆な冒険をしてみたいという欲望が芽生えていることに気づいていた。そして、藤本健一の作品を見ては、彼のように内面を引き出す力を持つ写真家に自分を撮ってもらいたいという夢を抱いていた。
〜数ヶ月後〜
優奈は北川の事務所に呼ばれた。特別な撮影の予感を抱きながら、緊張と期待で胸が高まっていた。到着すると、事務所には北川、美咲、圭介の姿があった。優奈は一瞬驚いたが、あの撮影の日を思い出し、再び心が踊った。
「今日は特別な撮影があるんだ。優奈さん、あなたが主役だよ」
と北川が告げると、優奈は驚きと興奮の入り混じった表情を浮かべた。
「私が…主役ですか?」優奈は信じられないという顔で尋ねた。
「そうだよ。今回は、あなたの魅力を最大限に引き出すための特別な日なんだ。」
美咲も優しく付け加えた。
「優奈さん、今日はあなたの特別な日。私たちがサポートするから、安心してね。」
その時、一人の男性が優奈の視界に入った。それは、ずっと憧れていた写真家の藤本健一だった。
「実は今日は特別なゲストが来ているんだ。優奈さん、紹介するよ。こちらは藤本健一さん、世界的に有名な写真家だよ。」
優奈はずっと憧れていた写真家を前にして、驚きと興奮でいっぱいだった。北川、美咲、圭介がそれぞれ優しい微笑みを浮かべているのが目に入った。
藤本は優奈に対し、
「今日はあなたの魅力を引き出すために全力を尽くします。今回のテーマは、女性の美しさと恥じらいの表現です。」 と言った。
優奈はその言葉を聞いて心が高鳴った。憧れの写真家に撮影してもらえる喜びと、特別なテーマが彼女の心を刺激する。
そして心の奥底に潜んでいた願望を叶える決意をするのに時間は掛からなかった。
こうして想像を超える優奈の新たな挑戦が始まった。
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