人妻熟女 官能小説

玄関の扉を閉めても興奮は治らない。
心臓が高鳴り全身が熱い。
深呼吸しても息が整わない。

今日も男は諦めるはず。
私の乳房の形をたっぷりと堪能し、悶々としたまま布団の中に潜り込むはず。
慌ててズボンを履き、玄関を飛び出したりはしない。

遠くで古いアパートの鉄の階段を駆け降りる音が聞こえる。
違う、あの男じゃない。
私の住むマンションに向かって走ってなんかいない。
エントランスから出てきた旦那とすれ違い、そのまま旦那が乗り捨てたエレベーターで私の住む２階のボタンを押したりしない。

もし・・・もしも今　背後で乱暴にドアが開いたら、驚いて振り返った視線の先に男が立っていたら、私はどんな反応をするだろう。
興奮しきった男が玄関のドアを開けたまま荒い息を吐きながら私を見つめていたら・・・

　　どうしてまだ玄関にいる？

　　　　なんでカギを掛けなかった？

　　　　　　　そうか

　　やっぱり犯して欲しかったんだな


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