「志乃を夫新左衛門殺害の犯人に仕立てるというのか?」
奉行は耕三郎に言った。
「それにしてもお前も悪よのう。耕三郎。しかし夫殺しとなっては死罪だぞ。死なすには勿体ない女ではないか?」
耕三郎は先日の料亭での志乃の行動を告げた。
「それでご奉行にも最善のお裁きをと。」
「殿の耳に入れば元も子もございません。それで、、、」
耕三郎は考えた案を奉行に耳打ちした。
思わぬ展開に志乃も困惑したが突然帰宅を命じられた。
「そういうことで志乃殿、ここは一度新左衛門のいるところで待って頂こう。大手を振って志乃殿には恥を嗅いで頂くゆえ神妙になされるが良い。」
帰り際にあの恥ずかしい張り型を手渡された。
一度は燃えた被虐の炎だが新左衛門の亡骸を前にして志乃は後悔していた。自害も考えた。そして最後にもう一度、あの張り型で。
新左衛門の死骸に向かって志乃は全裸になった。
そして前の毛を剃り上げた。
「新左衛門様、よく見えまして?ハシタナイ志乃をお許し下さい。直ぐあなたの所に参りますわ。でも最後に、、、」
そう呟いて志乃は張り型を尻にあてがった。
逝く寸前に役人たちが駆け付けた。慌てて志乃は薄い寝間着を羽織った。肛門に張り型を入れたまま。
「死なせて下さいませ。」
後先のことを考える余裕もなく志乃は短刀を手にした。
「それはご奉行の決めること。志乃、神妙にいたせ。」
耕三郎の声だった。
危ない所だった。正気に返った志乃が自害することを恐れたものもいた。
「ご奉行様のお情けだ。城中のものに知られたくはなかろう、志乃。料亭でお待ちだ。表に出るのじゃ。」
表に待たせた町かごに志乃は寝間着。のまま乗せられ料亭へと運ばれた。店の前は人だかりが出来ていた。
「綺麗なお武家の奥様。何でも旦那様があの耕三郎という人に毒を、、、」
「シーっツ、いらないことを言うんじゃねえよ。せっかくのお楽しみが台無しになるじゃないか。」
先日の事件に尾ひれも付いて噂を近所に出回っていた。
「お奉行様もあのご婦人にご執着でね。でも大っぴらに抱くわけにもいくまいと言うことでこの店に世話をさせたいそうだ。
勿論、店の方も大喜びで引き受けたそうだ。」
店の大広間で裁きが行われた。
「夫殺しは本来なら三日間の晒しの後、死罪に致すところ、同情する所もあり本人の希望があれば当料亭に払い下げといたすが如何じゃ?志乃。」
「志乃様、いや。志乃の尻穴に磨きをかけて立派な見世物女郎に仕込んでやるぜ。勿論ご奉行のお相手もしてもらうぜ。」
「どうだ、志乃。」
「、、、志乃は、、、生き恥を晒し等ございます。」
そう言って寝間ぎを脱いだ。剃毛された割れ目と肛門にはあの張り型が突き刺さったままだった。
※元投稿はこちら >>