翌朝、詩織はまだ家にいた。
いつものように朝食の準備がしてあった。
たが食欲はまるで湧いてこない。
「アナタ、、、会社は、、、」
おそるおそる妻が尋ねてくる。
「今日は休む、、、シズカを学校に送ってくる、、、いろいろと憶えないといけないからな、、、」
「、、、そう、、、ですね、、、」
詩織は俯き、寂しそうに応えた。
娘の前では普段通り振る舞おうとするが、どうしてもぎこちなさが残ってしまう。
帰りは昼前になった。
離婚届をとりにいっていたからだ。
家に入るなり詩織が土下座して謝っきた。
「許して下さい、、、わたしは酷いことをしていました、、、ごめんなさい、、、もう二度と過ちは犯しません、、、全部話します、正直に言、」
います、、、アナタのことだけを愛してるんです、、、」
「ふん、、、昨日も奴と逢っていたのか?」
「、、、はい、、、」
「シタんだな?」
「はい、、、シました、、、」
「どこで?」
「ホテル、、、です、、、」
「どうして、家でしない?ビデオでは何度もシテいたじゃないか?夫婦のベッドで平気で、、、」
「それは、、、ああ、ごめんなさい、、、」
「いいから、答えろ、、、」
「彼がシズカの部屋で、、、シタがるから、、、」
「バカか、お前らは!まさかシタんじゃないだろうな?」
「しました、、、一度だけ、、、」
「バカ野郎!お前らは、お前は屑だ、、、母親失格だ、、、」
怒りを抑えるこどが出来ない。
詩織は泣きながら、謝ってきた。
「だから、家に来るのを断りました、、、ごめんなさい、、、わたし、悪い母親でした、、、」
「口先だけだな、、、」
「違います、、、わたし、本当に、、、」
「それなら、なぜそんなクズ男と逢いつづけてる?」
「そ、それは、、、」
「母親としてよりも、女の自分を、、、選んだということだな、、、」
「違う!違います!」
「お前がこんなに愚かな女だとは思わなかったよ、、、もういい、、、ホテルで何回シタんだ?」
「彼は、三回、、、シました、、、」
「中に出したんだな、、、」
「、、、はい、、、」
「どこが大丈夫なんだ、、、安全日じゃないだろう?前の日、俺に、、、赤ちゃん欲しいって、中出しさせたじゃないか、、、」
「ごめんなさい、、、わたし、、、舞い上がって、、、ヘンになってました、、、」
「相手は、お前と娘の関係をバカにするような男なんだぞ、、、それなのに、、、」
「わたし、、、そこまで、、考えていませんでした、、、わたしのこと、、、独占したいんだと、、、思ってました、、、」
こんなに自分を見失う女ではなかった、、、
「そんなに奴のセックスは良かったのか?」
「、、、それもあります、、、わたし、アナタとシズカがいて、、、すごく幸せで、、、それが当たり前だといい気になってました、、、こんなに幸せなのに、、、少しぐらい悪いことをしたって、、、知られなければ大丈夫だって、、、でも、やめなきゃいけないって何度も思ったのに、、、わたし、やめられなくて、、、どうかしていました、、、」
「バレなきゃ大丈夫だって、、、こうして俺が知った以上、もう終わりだと分かっているよな?」
「許して下さい、、、一生かけて償います、、、アナタとシズカがわたしのすべてなんです、、、二人に償いをさせて下さい、、、お願いです、、、」
詩織は涙を流して必死に訴えてきた。
「どこが俺たちがすべてなんだ、、、お前は汚らわしいバイブを男の目の前で入れて、オナニーして見せたんだぞ、、、男のチ○ポしゃぶりながら、バイブぶち込まれてオマ○コ、イクって叫んでいたじゃないか、、、そんなお前がどうして償えるんだ、、、」
「あっ、、、あぁ、、わたし、、、」
改めて思い当たる。
もっと汚らわしいことも、、、わたしはシタ、、、夫とは出来ないことを自分から相手に求めていった。
自分のカラダは汚れきっている、、、
「男を今すぐ、ここに呼べ、、、」
「えっ、、、それは、、、」
「出来ないのか?」
「出来ません、、、あの人には、、家庭があります、、、」
「そうか、、、お前は俺よりも、奴の家庭の方が、奴の方が大切なんだな?」
「それは、、、違います、、、アナタが一番、、、分かりました、、、連絡します、、、」
慌ててスマホを操作する。
電話はすぐに繋がった。
「今すぐ家に来て下さい、、、夫に知られました、、、今、ここにいます、、、」
男は言い訳をして拒んでいるようだ。
タカヤはスマホを奪いとる。
「今すぐこい、、、でないの奥さんの居る、お前の家へこれから行く、、、」
「わ、分かりました、、、今すぐ行きます、、、」
スマホを切り、ため息をつく。
詩織に声をかける気もしない。
詩織は黙って視線を落とし、自分の手をジッと見つめていた。
30分を過ぎたころ、男がやってきた。
つづく
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