半月が過ぎたある日。
タカヤは取引先に渡す書類をうっかり自宅に忘れてしまった。
午後に相手の会社を訪問する予定だったため、時間にはまだ余裕がある。
車で訪問することになっているので、社用車で自宅へと向かう。
念のため詩織に連絡を入れたが繋がらない。
きっと電源の入れ忘れだろうと思い、構わず家へと急いだ。
自宅には誰も居なかった。
書類は見つけたが、念のために部屋を見てまわる。
どうやら詩織は出かけているらしい。
寝室にもいなかった。
このベッドの上で、昨夜も詩織から求められ、激しく交わったことを思い出し、下半身が滾るのを感じる。
妻はタカヤの腕の中で、しなやかなカラダを撓らせながら、声をあげ絶頂していた。
最近、あいつ、、、本当にアレが好きになったよな、、、
以前もそうだったが、この頃はとみに詩織の欲求が強くなったと感じる。
それ以外にも、娘の前でも平気で甘えてくるし、シズカにパパとママってラブラブだねとからかわれる始末だ。
恥ずかしい気もするが、タカヤにとってはやはり嬉しいことだった。
そのとき、ふと違和感を感じた。
それはベッドの枕元に置かれた箱だった。
タカヤが見たことも無い30センチ四方の箱だった。
中を開けてみる。
そこには、、、
男の性器を形取ったバイブが二本とローターが二個入っていた。
もちろんタカヤには覚えの無いものだった。
これって、、、あいつが買ったものなのか?
バイブは二本ともタカヤを凌駕する巨大なものだった。
こんなグロテスクなモノで詩織は自分を慰めているのか?
あんなに俺を求めてくるのに、、、俺のでは、物足りないのか?
心がザワついた。
まさか、、、他の男と、、、これを使って、、、
いいや、あの詩織に限って、そんなはずがない、、、
そう思い直したとき、箱の底にDVDが三枚ほど入っているのに気づいた。
何だろう、これは?
イヤな予感が体を駆けめぐる。
急いでDVDを再生する。
そこには、、、
全裸の男と女が声をあげ、激しい情事に耽る姿が映っていた。
つづく
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