夕方、今夜飲み会で遅くなると夫からメールがあった。
朝、具合が悪そうだった心配と、もしかして女とと逢うのではという思いが交差する。
シズカが寝てしまうと益々不安が募り、居たたまれない気持ちになっていた。
そしてこらえ切れずに電話をしていた。
「どうした?何かあったのか?」
「いいえ、、、アナタ、朝具合が悪そうだったから、、、大丈夫かなと思って、、、」
タカヤはそれには応えず、もう少し遅くなると言って電話を切ろうとした。
周りの騒がしい声が聞こえてくる。
飲み会というのは本当だったようだ。
ホッと安心したとき、声が聞こえた。
「課長、、電話なんかしてないで、、、わたしの話、聞いて下さいよぉ、、、」
若い女性の声だった。
媚びるように甘えた声、、、
「分かった、、、分かったから、、、」
電話は切れていた。
今の、、なに、、、
女はかなり酔っているようだった。
きっと夫の部下なのだろう、、、
酔った勢いでプライベートなことでも相談していたのか?
いや、酔ったフリをしているだけかも知れない、、、
夫に身を寄せ、胸をさりげなく押し付け、彼と、夫とうまくいって無いんですと、言い寄っているのかも知れない、、、
そんな女は、、、たくさんいる、、、
イヤだ、、、絶対にイヤだ、、、
以前のタカヤなら間違いなく相手にしないだろう。
でもわたしの裏切り行為を知った今だったら、、、
わたしにはどうすることも出来ない、、、
彼の帰りを待つことしか、、、
いつの間にか眠ってしまっていたようだ。
リビングで目を覚まし、慌てて辺りを見渡す。
何となく人の気配がする。
夫は帰ってきているようだ。
なぜか寝室へと足が向かい、ドアを開けていた。
ベッドの上でタカヤが女とセックスしていた。
しなやかな若々しいカラダを仰け反らせ、下になった女が夫にしがみつくようにして抱きついていた。
「ああっ、イイッ!課長のスゴイ、彼氏よりずっとイイッ!」
唇を求め、激しく舌を絡め合う二人、、、
「ああん、課長のこと、前からずっと好きだったんです、、、あぁ、夢みたい、、、課長とイッパイ、シタかった、、、、でも、いいんですか、、、そばに奥さんがいるのに?」
まるで恋する瞳で見つめながら囁くオンナ、、、
若くて、悔しくなるほど可愛らしい容姿をしている。
つづく
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