夕食は、海の見えるレストランでした。植物園には行きましたが、今日1日をこの海近くで過ごしたことになります。
普段は絶対に食べない料理、絶対に頼まないすんごいデザートを食べながら、彼女と楽しい時間を過ごします。
そんな時、彼女のスマホにLINEが入りました。「池内さんの奥さんから。」と言われますが、よく分かりません。
彼女に「今度の私の住宅工事の…。」と言われて、やっと分かります。
確かに、見た図面の工事名が「池内邸 新築工事」となっていました。そのご夫婦の奥さんからのようです。
「なんてー?」と聞いて見ると、「電気と水道の打合せがしたいって。」と言っています。
「一緒に来てくれるー?」と聞かれましたので、もちろんオッケー。彼女ではまだ頼りないですから。
食事を終えて、帰路に着いたのは午後8時。彼女の自宅まで、約30分の道のりです。
その車内では、さっきLINEを送って来たその池内さんの奥さんの話になりました。
「その奥さん、すごく可愛いのよー?ほんと、可愛いーー!!って感じ…。」となぜか悦子さんのテンションも爆上がり。
「それにねぇー、おっぱいも大きいのよー?そんなに大きいと疲れるでしょーってくらい…。」と言います。
僕もそれには応えて、「悦子とどっちがー?」と聞いてみると、「それ、分かってて言ってるよねぇー?」と彼女の冷たい視線。
仕方がないので、「まあ、いいよ。今から、悦子のを見せてもらうし…。」と言ってみました。
彼女は、「あなた、向こうの見たことないでしょー!比べられないでしょー!」と突っ込みます。
最後は、「なにがー?誰がおっぱいの話をしたー?悦子の裸、全部見せてもらうって言ったの!今からー!」と言ってやりました。「ああ、そう言うことー?」と流石の彼女も分かったようで、デートの最後はやはり、そういうことになります。
入ったのは、インターチェンジ近くのきれいなラブホテル。ただ、日曜日の夜なので、お客もまばらなようです。
部屋に入ると、悦子さんはストッキング新調したばかりのワンピースを脱いで、軽装な姿になります。
そして、そのままソファーに座っていた僕に抱きついて来ました。
首に両手を回したまま、何も言わない彼女。しばらくすると、「どうしたらいいー…。」と何か聞いて来ます。
「なにが?」と聞くと、「私もあなたを誰かに取られるのは絶対にイヤ…。だから、どうしたらいいー?」と言うのです。
あの海での僕の言葉が、そんなことを彼女に言わせてしまいました。
考えも浮かばず、僕は彼女を抱き締めることしか出来ませんでした…。
ただ、そんな彼女でしたが、ここで秘策を出すことを決めます。
「どうしたらいいー?」と言った自分の言葉が、自分にそれを決断をさせてしまったのです。
それは今日一日、彼女が肩から掛けていた淡い緑のショルダーバッグの中にありました。
昨日の土曜日、彼女がデート用に買ったのは洋服だけではありませんでした。
男性を歓ばせるような、性的な下着も数年ぶりに一緒に購入をしていたのです…。
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