僅かな違和感を覚え始めたのは三ヶ月ほど前のことだ。
外出することが増え、帰宅時間が遅くなることがあった。
女子会と言ってはいたが、まさかという気持ちがあった。
妻の態度も特別変化も無く、リリナに限って他の男と何かあるはずが無い、その時は自分の思い過ごしだと納得させた。
帰って以前に増して甘えてくる妻に、僅かな不安はいつしか消え去ろうとしていた。
そんな矢先、愛撫の途中、カイトはリリナの太股に赤いアザのようなものが数ヵ所つけられているのを見つけていた。
リリナに尋ねると、一瞬表情を強ばらせ、虫に刺されたのと言い訳してきた。
明らかにキスマークに見えた。
カイトは納得したふりをして敢えて追求しなかった。
そのかわり妻が留守のとき、その私物を調べ
ることにした。
それはタンスの奥深くにあった。
カイトが見たことも無いセクシーな下着と一緒に袋に包まれたコンドームを発見した。
まさかリリナに限ってという期待は完全に打ち砕かれた。
カイトは興信所に妻の素行調査を依頼した。
調査に辺り、妻に対して普段通りに接するように注意を受けた。
妻が何かを察知して行動を控える場合があるそうだ。
カイトはそれに従った。
キスマークの件以降、しばらくはおとなしくしていたリリナだったが、すぐに馬脚を現した。
調査結果はクロだった、、、
まっクロだった、、、
つづく
※元投稿はこちら >>