どうして、あんなに嫌っていた男とヤヨイが、こういう関係になったのかは分からない。
ただなにがあったにせよ、確かなのは今ヤヨイはこの男との情事に夢中になっているということだ。
ヤヨイは娘の担任教師の巨根の正しく虜になっている。
そしてヤヨイはこの下品で醜い男を嫌うどころか心すら奪われかかっている。
凄まじいセックスの快楽がヤヨイを変えてしまったのか?
それとも口では嫌いと言いながら、心の奥ではこの男を求めていたのだろうか?
いずれにせよ、ヤヨイはカイトも知らない隠し持っていた本性を見せ始めている。
この先、ヤヨイは本当にカイトの元へ戻ってくるのだろうか?
不安がアタマをよぎる。
仮に今ヤヨイを問い詰めたとしても、いや、これから先もヤヨイは本心を言わないだろう。
ひょっとしたら、、、
ヤヨイはもう一線を超えてしまっているのかも知れない。
そしてそれなのに思っていたほどダメージを感じていない自分がいた。
自分には心から愛する美音がいる。
ヤヨイは突き詰めれば娘の母親に過ぎない。
それだから、こんなヤヨイを見ても自分を見失うことがないのかも知れない。
もし一線を超えたら、、、それは母親としてもだが、、、そのときは容赦はしない、、、
いくら美子の願いだったとしても、、、
そのときが来るまでは、自分は美音のために良い夫婦を演じて見せる。
ヤヨイへの想いが離れていくのを、カイトは抑えることが出来なかった。
カイトはヤヨイの行動に不審を感じ始めた頃、思い切ってパイプカットの施術を受けた。
だから今は子供を作ることは出来ない。
カイトは心の奥で子供は美音だけでいい、美子の面影を強く感じさせる美音だけに愛情を注ぎたいという気持ちがあった。
だから子供を更に欲しがっていた妻に黙って手術を受けた。
手術と言っても簡単なものだし、望めばいつでも元へ戻せる。
ヤヨイは平気でこの男の中出しを受け入れる女になってしまった。
カイトは自分の判断が間違っていなかったことを確信した。
つづく
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