一週間後、カイトから連絡があった。
いきなり別れを告げられ、行き先も言わずにカイトは電話を切ろうとしていた。
「お願いカイト、待って、、、話を聞いて、、、」
「、、、話すことは無い、、、」
「ごめんなさい、、、でも違うの、、、本当に違うんだよ、、、」
「何が?」
なにも感情を感じさせない醒めた口調だった。
「何もかも、、、あの時のわたしは本当のわたしじゃない、、、」
「ふーん、、、」
「好きなのはカイトだけ、、、愛しているのよ、カイトのことを、、、」
「ウソだ、、、そんなこと信じない、、、アイツとはナマで、中出ししてたよな、、、俺にはサセないって約束してたよな、、、」
「本気じゃない、、、カイトと次はスルつもりだったよ、、、」
次はって、、、
そんなことで俺が納得するとでも思っているのか、、、
「アイツの方がいいんだろう?俺とシテいるときも、、、アイツのこと考えてたって言ってたよな?」
「それも本気じゃない、、、信じて、、、あの日で最後にするつもりだったの、、、だから、わたし、、、」
「最後にセックスする必要があるのか、、、俺には分からない、、、」
その通りだ、、、
わたしは愚かな女だ、、、
「それに最後なんてウソだ、、、俺に内緒でいっぱいスルと言ってたよな、、、また3Pをスルんだろう?それとも4Pか?ナナは俺の前で妹みたいに可愛いふりをして、そんな汚らわしいことをシテいたんだな、、、」
そんなことまで聴かれていたんだ、、、
絶望がナナを襲ってくる。
「ごめんなさい、、、もう二度と、、、そんなことしない、、、彼とも本当にもう逢わない、、、カイトが好きなの、、、お願い、もう一度だけ、カイトに逢いたい、、、」
「もうウソはつかなくてもいい、、、自分の好きに生きればいい、、、ナナもリリナと同じだ、、、サヨナラ、、、」
「カイト、イヤだ、、、」
電話は切れていた。
何度もかけ直すが、まるで繋がらない。
ナナはその場にしゃがみ込んでいた。
子供のころから一番大切にしていたものが砕け散ってしまった。
ナナは子供のように泣きじゃくることしか出来なかった。
つづく
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