それからユウトのことがアタマから離れなくなった。
夫に甘えていても、抱かれているときもユウトのセックスが思い浮かんでしまう。
夫に貫かれイクときにユウトの名を呼びそうになる。
そうすれば思いきりイケるかも知れない、、、
一度ぐらいなら気付かれないかも知れない、、、
もし気付かれても、いくらでもごまかせる、、、
そんなことを考えてしまう自分がいる。
忘れなければいけない。
あんなことは一度限りと思いながら、一週間後には連絡を取ってしまっていた。
何気ない会話は長くは続かなかった。
話が途切れた沈黙のあと、誘いの言葉を口にしたのはリリナの方だった。
「逢いたい、、、ユウトくんに、、、すごく逢いたい、、、」
なぜか涙がこぼれそうになる。
たまらく切ない気持ちがこみ上げる。
「俺も、、、すごく逢いたい、、、ずっと連絡したかった、、、」
嬉しかった、、、
わたしは今、、、恋してる、、、
「好き、、、わたし、、ユウトくんが好き、、、今すぐ逢いたい、、、たくさんキスしたい、、、」
「俺も好きだよ、、、俺も今すぐリリナをだきたい、、、この前みたいにいっぱいセックスし
たい、、、」
「アアッ、思い出しちゃう、、、また、いっぱいイカせてくれるの?」
「もちろん、、、、リリナを死ぬほどイカせてやる、、、」
「あぁ、、、もうダメ、今すぐユウトくんデカイチ○ポ、シャブリたい、、、いっぱいフェラしたい、、、ねえ、逢おう、、、今すぐ逢いたいの、、、」
二人の密会は始まった。
カイトは仕事帰り、行きつけの居酒屋にいた。
家に帰りたくなかった。
妻には接待で遅くなると伝えてある。
リリナは先日、またこりもせずユウトを自宅に連れ込んでいた。
二人とも夫婦の寝室での情事が気に入ったらしく、ベッドの上で恋人同士のようにイチャイチャ戯れ、ケモノのようなセックスを繰り返していた。
その上、妻はこの男にすら秘密で昔の上司とも関係を続けているのだ。
そんなことはおくびにも出さず、ベッドの上では汗にまみれた裸の躰を絡ませながら甘えるようにリリナが言っていた。
「高校のとき、、、わたし、、、ユウトくんの告白を受ければよかった、、、カイトと別れて、ユウトくんと付き合えばよかった、、、すごく、、、後悔してる、、、」
その言葉を聞いたとき、心が完全に折れてしまった。
今までのリリナと自分の長い年月を全て否定された気持ちにさせられた。
もう妻といることが耐えられない。
いっその事、ユウトに溺れきり、自分を避けてくれた方がずっと気が楽だ。
それなのに以前に増して、ベタベタとくっついてきて甘えてくる妻が煩わしく、気味の悪さすら感じてしまう。
つづく
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