リリナが初めてカイト以外の男を知ったのは、結婚の一ヶ月半ほど前のことだった。
その日は勤めていた部署の飲み会があった。
珍しく羽目を外して飲み過ぎてしまったリリナが、意識を取り戻したときには、すでに下着姿にされ男がのしかかっていた。
男は最も毛嫌いしていた古村課長だった。
リリナは必死で抵抗したが、酔っているせいか躰が思うように動かない。
よりによって、こんな男になんて、、、絶対にイヤだ、、、
許さない、訴えてやると声をあげたが、課長は構わない、リリナを抱けるのならと言ってやめようとはしない。
カイトとの結婚を控えているのに、もしこのことを知られたら、、、
一瞬そんな考えがアタマをよぎった。
「もう諦めろ、、、大丈夫だ、誰にも知られることは無い、、、、結婚前に誰にも内緒で楽しめばいい、、、俺がたっぷりと男を教えてやる、、、」
その言葉でリリナは抵抗を止めていた。
正直言って、他の男のセックスに少しは興味があった。
でもよりによって、こんな嫌っている不細工な男が相手だなんて、、、
年だって父親とほとんど変わらない、、、
しかし、カイトとはまるで違うネットリとした中年男のしつこい愛撫を受けるうちに、そんな男にサレていることが、かえって自分を興奮させていると気付いていた。
いつもよりずっと感じやすくなっている。
声をこらえようとしても、女のツボを心得た中年男の的確な責めがそれを許さない。
いつの間にか甘い声が漏れ始め、全身に丹念な愛撫を受けながら、腰がくねりだしていた。
「リリナの胸、、、思っていたより、ずっとデカイな、、、たまらねえ、、、」
尖りきった乳首を吸われ、膣口を指先で嬲られる。
「ああーん、課長、イヤァー、、、」
「こんなに濡らして、、、、思いきりイカせてやるからな、、、」
乳首をコネながら古村の頭が下がっていく。
「ハアン、課長、、、それはダメぇ、、、」
そう言いながらリリナは自ら股を開いていった。
下品なほどにイヤらしいクンニで身も心も蕩けさせられる。
軽く何度もイカされたリリナは、ゴムを着けた課長が覆いかぶさってきたとき、思わず口づけを求めてしまっていた。
大嫌いな男と舌を舌を絡め合う。
わたし、、、この男に今度は思いきりイカされる、、、
知らない世界を教えられる、、、
そう直感した。
古村が意地悪く、先っぽで入口をこね、ジラしてくる。
「ああん、イヤァ、、、あっ、あっ、、、課長、、イジワルしないでぇ、、、」
シリをふり男を追いかけていた。
欲しい、、、心の中で叫んでいた。
「欲しいか?リリナ、、、」
小さな目を妖しく光らせ尋ねてくる。
虫唾の走るような男だったのに、たまらなく欲しい。
でも口にはしたくない。
黙って瞳に想いを込め見つめ返す。
つづく
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