もちろん、俺は舞い上がった。
しかし同時に警戒もした。
まさか、あの吉川久美子が?
これは何かの罠なんじゃないのか?
けれど目の前のチャンスをみすみす逃すほどバカじゃない。
あまりベラベラと喋るとボロが出ると思い無言で手を引いて歩いた。
そして吉川久美子はラブホテルのタッチパネルを操作している間も、エレベーターの中でも、下品な色のカーペットの廊下を歩いている最中も、何も言わずについて来た。
キスをしたのは扉が閉まるよりも早かった。
既成事実の確率だ。
何が真実なのかの試金石だ。
旦那がいるマジメな女にとって、キスは最初にしてなかなかの高さを誇るハードルだろう。
俺は細い体を両手で抱きしめながら舌を押し込んだ。
口の中をベロベロと舐め回しながら尻を撫でまわし、服の上から胸を揉んだ。
そうしても、吉川久美子は抵抗するどころか されるがままだった。
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