⑯…
すぐ隣に座っている憧れの人妻…歌いながら彼女の肩を抱き寄せてみる…こっちをチラッと見て微笑んでくれた…
いつもは慎重な久雄が…本能のままに行動してしまう…
自分が歌うパートが終わり、健子が歌い始め、その様子をジッと見つめる久雄は、無意識に顔を寄せていくのだ…
久雄「……(ハァ…ハァ…洋輔君のお母さん…あんなAVの女優なんかより…断然に良い…あぁ…色っぽい唇…うぅ…)」
健子の…ブラウン系の口紅がひかれたプルンとした唇を見つめながら…どんどん顔を近づける久雄…
健子「えっ?ちょっ…ちょっと久志君のお父さん…ちっ…近いですよ…ウフフッ」
健子は、歌うのをやめて久雄から顔を背けるのだが…
久雄「ずっ…ずっと…あなたに憧れてまして…いつも…綺麗で素敵だなぁって…やっぱり…ダメですかね…」
健子「久志君のお父さん…ウフフッ…本気で言ってますぅ?奥様にも悪いし…私だって息子や旦那に…ひゃあっ…やだ…くすぐったいですよ…」
久雄が急に…健子の耳と首筋に顔をつけて匂いを嗅ぎながら鼻を擦り付けたのだ…
そして健子は、自分の肩を抱いている久雄の手に力が入るのを感じる…
健子「…(まさか…久志君のお父さんがね…私とキスしたいんだって…あいつだって昨日…若い女の子と…私だって…キスぐらいだったら…)」
ゆっくりと久雄の方に…顔を向けていく健子…久雄と目が合い…お互いの唇が重なる…
チュッ…そんな感じで唇が離れる…照れる健子が微笑んで口を開いた瞬間…あっという間に久雄の口が健子の口を塞ぐのだった。
健子「んっ…ん…んんっ?ふぅ…んっふ…」
それは…健子が思い描いていたキスとは違う…長年連れ添った旦那である洋一郎ともしたことがない…生々しい感じのものだった…
健子「んっんっ…んふっ…んふっ…(久志君のお父さんの舌が…私の口の中を舐めて…あぁ…私の舌に絡んで…やだ…私も舐めちゃう…)」
……
………
洋輔「父さん…機嫌悪いね…母さんだって仲間とご飯食べに行くことぐらいあるでしょ…たまになんだからそれぐらい…」
洋一郎「あんまり…急だと…ちょっと…」
洋輔「昨日…父さんだって…夜に外出してるでしょ…それに喧嘩してるよね…原因は久志のお父さんかな…」
冷凍食品を温めて食べ終えた父親と息子…その息子からのズバリといった感じの指摘に苦笑いする父親であった。
洋輔「久志のお父さんみたいな…ただの太ったおじさんの事…気にしすぎだよ…父さん…格好いいんだからさ…自信持って母さんに接してあげなよ」
洋一郎「おっ…お前…大人だな(そうだよな…健子とは…もう長く一緒にいるんだし…昨日も俺を求めてきたよな…ただの俺のやきもちで…帰ってきたら謝ろうかな)」
洋一郎は、健子に対して後悔しながらも幼馴染みの哲治の裏切りを思い出し、少し苛ついた様子で冷蔵庫にある缶ビールを取る…
息子が言っていた…ただの太ったおじさんに…自分も知らない妻の味を…どんどん知られている事に気づかずに…
……
………
歌声が響かなくなったカラオケ店の1室…カラオケではなく…違うことに夢中になる2人は…その息遣いと卑猥な音を…静かになった部屋に漂わせていたのだ…
久雄「フゥ…フゥ…(洋輔君のお母さんも…こんなに舌を絡めてくれるなんて…もう何分経った…時間なんて関係ない…ずっとこのまま…うむぅ…)」
健子のうっとりとした表情…目を瞑ることもなく…潤んだ瞳で久雄を見つめて…口を開け舌を伸ばし…じっくりと絡まるように舐め合う…
今日1日の溜まった口臭など気にしないといわんばかりに…お互いの息をハァ…ハァ…と顔にかけあい…接近した顔と顔の間に混じりあった口臭が籠り…そこだけ熱気を帯びている…
健子「ハァ…んっふっ…ハァ…んあっ…(こんなにねっとりしたキス初めて…ちょっと…口臭きついけど…気持ち良くて…やだ止まんないわ…あぁ…)」
久雄「んむぅ…ハァ…むっ…ハァ…(唾液の味も…息の匂いも…舌の感触も…洋輔君のお母さん…最高です…そろそろもっと激しく…)」
健子「んんんっ…」
健子の舌を…チュウ…チュウ…と吸い出す久雄…自分の舌が久雄の口の中で…勢いよく吸われていることに驚き…眉間に皺を寄せてしまう健子…
久雄の口によって引っ張り出された健子の舌が…ゆっくりと…少しずつ…吸われながら解放されていく…
健子「んあっ…ハァハァ…ねぇ…久志君のお父さん…そろそろ終わり……んっんんぅ…」
久雄は…健子の舌を吸い終えると…また…自分の口で健子の口を塞ぐように…顔を密着させて…繋がった口内で激しく舌を絡めるのだった…
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