まず、美佐枝の体にいち早く目をつけたのは雄一の弟、政三だった。
兄の結婚式の日に初めて見た新婦の美佐枝に一目惚れをしたのが政三だった。
家を離れ父親の好意で一人暮らしをしてマンションを買ってもらっていた。
そこへ女を連れ込んでは性処理に使っていて不自由はなかったが、均等の取れた体を持つスタイルもルックスも抜群の美佐枝を見たら連れ込んだ女がすべて屑に見えてきた。
でも美佐枝をものにするまでは屑の女でも手放すわけにはいかなかった。
そう思って時には実家に帰り泊まったりもしたが、新婚夫婦の二人には隙が無く様子を見ることしかできなかった。
次に同居している父親の雄造だった。
今から10数年前に妻を亡くし、当時通いでやってきていて女中に子供たちの食事洗濯掃除を頼みほかで女を作っていた。
小さなマンションを買い与え子供たちには出張と言っては女のマンションに泊まっていた。
時には1週間も泊り、我が家には帰らずセックス三昧の時もあった。
しかし4年前、ちょうど雄造が還暦を迎えるころ女が男を作り雄造が買ったマンションも売り出て行った。
雄造は女好きだったがやはり年齢には勝てなくなっていた。
毎日でなくてもいいやりたい時に自由の利く女。
最初は従業員を考えていたがいい女性がいなく、社内ではもしバレた場合息子の雄一にも知れてしまい父親としての権力も無くなってしまうと考えた。
風俗も考えたがなんだか終わったあと空しくなりそうで辞めた。
そこで目をつけたのが息子の嫁の美佐枝だった。
美佐枝をものにするためには息子を遠ざけなければいけないと思い、雄一を独断で取締役専務として降格し海外へ単身でいかせる方法を取った。
勿論息子には女に不自由させないように、現地で女を宛がい日本へあまり帰りたがらないようにした。
その点は海外勤務の経験のあった雄造にはお手の物だった。
しかし、急にことを急いではいけないと1年かけて計画を実行した。
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