叔母さんは、すぐに車内に戻ってきた…
叔母「凄すぎ…ちょっと外にいただけで…びしょびしょになっちゃうわ…うぅ…寒い…」
車内の温度を上げて、不安そうな表情で窓の外をキョロキョロと見渡す叔母さん…なんか叔母さんの狼狽えるような姿を初めて見たかも…
辺鄙な所だったので他の車は見当たらないし、雪はさっきより酷くなってるような…
そして…信じられない事が起こった…
車のエンジンが急に止まってしまったんだ…故障?よくわかんないけど、叔母さんは、かなり焦ってたよ。
叔母「なんでよぉ…なんでエンジンかかんないの…もぉ…このポンコツ」
どれくらいの時間が経ったか…エアコンが切れた車内もすっかり冷えて、後部座席の真ん中に叔母さんが座って、3人が密着するようにしたんだ。
叔母「ほら…もっと身体を寄せて…さっ…寒いでしょ…遠慮しないの」
俺の肩を抱くように、自分の方へ俺の身体を寄せてくれてさ…
叔母さんの顔がかなり近い…吐く息が白くなり、俺の顔にかかる…叔母さんの生温かい息…少し臭かったな…でも…なんか興奮する…
こんな非常事態でも変態な考えの俺…
不安で…寒くて…メソメソする息子を叔母さんが必死に励ましていた。
叔母「男なんだからすぐ泣かない…大丈夫だから…何とか…なるわよ…」
車の窓の外にも雪が積もって何も見えなくなってきて、叔母さんもそう言いながら…さっきより不安そうな表情に…手も震えてたし…
叔母さんの手に力が入り、更に俺の身体をギュッと自分に寄せる…
叔母さんの顔と俺の顔が…もうくっつくぐらいでさ…叔母さんの身体の柔らかい感触と…何か良い匂いがしてきて…それに息の匂いもさっきより強く…
勃起しちゃって大変だったよ…
そんな俺は、折角だから叔母さんの横顔を間近でじっくりと観察するように見ちゃってた。
ブラウン系のリップが塗られたプルンとした唇…叔母さんとチュウしてみたいな…よく見ると目尻に皺があるんだな…もう40歳を過ぎてるから当然か…それにしても美人だし…
そんな事を思ってたら…急に窓をトントンと叩く音がして…外に人がいたんだよ…
その人に、経緯を説明すると、叔母さんの軽自動車から少し遠いけど後ろの方にトラックが止まっていて、そこに避難するように言われた。
吹雪が酷くて…寒かったけど…足元に注意しながら歩いて何とかトラックまで辿り着いたよ。
ダブルキャブっていうトラックで、ちゃんと後部座席もあり、中に入った瞬間…その温かさに、ここは極楽かと思うほどだったな…
俺と従兄弟は後部座席に座って、叔母さんが助手席側に行った…俺達3人を助けてくれた人は、運転席で深く被っていた帽子と曇った眼鏡を外し、雪で濡れた防水ヤッケを脱いだんだけど…
白髪混じりの髪で…てっぺんから前の方はかなり薄くなって…作業服を着た普通の禿げた小太りのオッサンって感じだった…正直…何か笑える顔だったよ…
髭が濃いんだろうな…鼻の下から頬まで顔の下半分を剃った髭で青々とさせてさ…細い目の目尻を思いっきり下げてニヤニヤしながら喋りだしたんだ…
オッサン「寒かったでしょ~…ゆっくり温まってください…よく雪は降るけど…こんなに凄いのは…僕も初めてですよ…これ…除雪車とか…他に助けが来るまで待ったほうがいいな」
助かったという安堵で、さっきまでの不安そうな表情が消えた叔母さんは、いつも以上に優しく微笑みながらオッサンに何度もお礼をしていたよ…
叔母「本当に…助けていただいて…ありがとうございます…このまま凍死するんじゃないかって…子供達もいるし…私…不安で…凄い不安で…」
オッサン「大変でしたね…もう大丈夫だから…後ろの2人は、奥さんのお子さん?中学生ぐらいかな…こんなに別嬪な…お母さんがいていいね」
あぁ…このオッサンも、やっぱり叔母さんの事を美人だと思ったんだな…
叔母「別嬪だなんて…お上手ですね…ウフフッ、小さい方が私の息子で小学6年生なんですよ…大きい方は姉の子供で中3…だよね」
オッサン「あぁ…そうなんですね…奥さんは?歳…いくつなの?」
叔母「えっ?私っ?…今年で43歳になりましたけど…」
オッサンがさ…自分で聞いといて…何か反応が薄いんだよな…そこに叔母さんがすぐ笑顔でツッコミを入れてた…
叔母「えぇ~…もしかして結構…歳いってるなとか思ってませんか?失礼ですよ…ウフフッ」
慌てながら否定して苦笑いするオッサンと、それを見て笑う叔母さん…こんな時なのに和やかな雰囲気…まぁ…しんみりしてるよりはいいか…そう思った。
外はまだ…かなり吹雪いていたけどね…
※元投稿はこちら >>