「・・・次は、週末にしようか」
月曜日の深夜に旦那がようやく出した答えは、吉崎との宿泊だった。
そして、金曜の夜に送っても大丈夫か聞いておいて欲しいと泣きそうな声で続けた。
もちろん吉崎は快諾し、その週から二泊三日の不倫泊が恒例となっていく。
その度に旦那は後悔しているようだったが、絶対に止めようとはしなかった。
それだけの長時間となると、吉崎と過ごす場所はホテルの中だけではなくなっていった。
最初こそ居酒屋で軽く飲むだけだったが、そのうちアダルトショップでの買い物が定番になり、その日に買ったオモチャをホテルだけじゃなく外でも試すようになっていった。
朝も昼も夜もセックス漬けの時間を過ごすうちに私のモラルは崩壊し続け、全てを受け入れていってしまう。
行為は公園やポルノ映画館での露出とエスカレートしていき、私はとうとう一線を越えはじめる。
「だいぶ良くなってきたじゃないか・・・」
ある日の夜、ホテルのベッドで吉崎が呟いた。
その下品な笑顔を見て悪い予感しか湧かなかった。
「明日の夜、時間ある?」
金曜日の夜、私は旦那の運転する車の助手席で窓の外を見つめながら話した。
明日の夜が終わった後、旦那が何を思うだろうかと考えると不安で仕方がなかったが、私は吉崎の命令を無視する事の出来ない女になってしまっていた。
「来て欲しいところがあるの・・・ちょっと普通じゃないお店なんだけど・・・・」
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