それはとても力強い声でした。
私が咄嗟に顔を上げると、男は真っすぐ前を見ていました。
そして同じような力強い声で ゆっくりと一言ずつ話していきます。
俺は貴女にいやらし事をしようとしている
もしイヤなら・・・・逃げるなら次の駅だ
それを逃すと、次の駅まで15分は止まらない
貴女が逃げるなら俺は追わない
けど・・・けどもし、逃げなかったら
男の声を聞いているうち、頭がぽおっとなっていきました。
逃げなければいけないと思いながらも もしも逃げなかったらどうなるのかを考えていました。
そしてそんな事を考えていると電車が止まり、そしてまた動き出しました。
逃げなければいけない。
けれど私は逃げませんでした。
車内にアナウンスが流れました。
車掌が次の停車駅の名前を読み上げ、到着時刻を16分後だと言いました。
そのアナウンスを聞きながら、男が体を私に向けるのを感じました。
左足の膝に手が置かれ、男の右手が私の後頭部を掴みました。
強い力で引き寄せられて唇を奪われました。
大きな手が私の左足を男の足の上に上げ、スカートを捲りながら太ももの上を這いあがっていきます。
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