実を言うと、初音は初めてカイトに会ったときから、惹かれるものを感じていた。
夫の大学時代の後輩、初音より1歳年下、引き締まった体で長身、すらりと長い手足と幼げでいて整った顔立ち。
そして、とにかく女性に人気があった。
そんなカイトが時折、自分に熱い視線を向けていると感じることもあったが、気のせいだと思い込んでいた。
そんなカイトに唇を求められ、ダメとつぶやきながら、受け入れてしまう。
優しく、そして熱いくちづけだった。
唇が離れた時、初音が再びつぶやくように言った。
「ああ、本当はダメなのに、、、」
「ゴメン、俺、どうしても初音ちゃんが欲しくて、、、」
「、、、わたしも、、」
そう言ってしまった恥ずかしさを打ち消すように、今度は初音からくちづけを求める。
自ら舌を差し出し、カイトの舌を誘い出す。
激しく抱き合いながら舌を絡め合う。
背中を優しく撫でていたカイトの右手が初音の胸を優しくまさぐる。
そのずっしりとした量感を確かめるように愛撫を始めた。
その心地よさに初音は舌を絡めたまま、うめき声をあげていた。
「うっ、、ん、、、ん、、、ん、ん、うっ、ん、、、」
カイトは初音の乳房を愛でるように優しく、そして全て確かめるように丹念に愛撫し続けている。
初音はあまりの快感に耐えられず、くちづけを解く、腰から下に力が入らない。
カイトはそんな初音を軽々と抱き上げ、寝室へと運ぶ。
初音は一瞬、えっ、という顔をしたが、その顔をカイトの胸に埋め、黙って身をまかせる。
カイトは夫婦のベッドに優しく初音を横たえた。
つづく
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